木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

タミフルと薬害エイズ

2007年07月01日 21時55分37秒 | Weblog
6月30日の朝日新聞朝刊「政策面・ウォッチ」という囲みに次のような記事が載った。この記事を読んで「薬害エイズ問題」における旧厚生省の対応を連想した方は少なくないのではないだろうか。
「検証も中外」でいいのか
インフルエンザ治療薬タミフルと飛び降りなどの異常行動に因果関係があるかどぅか。その解明を目指す厚生労働省の臨床試験などが、タミフル輸入販売元の中外製薬に「丸投げ」されている。
 厚労省はタミフルの副作用を再検証する学者中心の二つの作業部会を立ち上げ、6種類の臨床試験・動物実験が必要と判断した。ところが、作業部会の指示を受けて実際に試験をするのはすべて中外製薬。そのデータをもとに作業部会は、秋をめどに因果関係の有無を判定するという。
 「タミフルを供給する製薬会社の責任と負担で調べるのは当然」というのが厚労省の言い分だ。作業部会のあるメンバーも「製薬会社の人も科学者。インチキなどできない」という。一方で同省は、タミフルの副作用について1万人規模の患者調査を行っていた研究班の教授を「中外製薬から寄付を受けた」との理由で外している。
 製薬会社が絡む副作用調査に客観性・透明性をどう持たせるか。行政の対応がちぐはぐなまま出された「結論」を、国民は素直に受け入れるだろうか。(野沢哲也)
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