今日参加した「政見放送手話通訳に関する研修会」(日本手話通訳士協会主催)では、よく分かる(通じる)手話通訳を行うための「4つの大前提」を教わりました。
(1)速さについていく修正技術(リアルタイムキープ、タイムラグなど)
(2)フレームに収まる手話表現
(3)「単独」「複数」「対談」の方式の違いによる表現のポイント
そして
(4)新しい手話表現(時事単語の表現の統一など)です。
午前中の実技研修では、まず「新しい手話表現」を教わりました。
その内容は日本手話研究所のホームページで見ることができるとのこと。早速検索してみると今は日本手話研究所独自のホームページというのはないんですね。
社会福祉法人 全国手話研修センターのホームページから入る形になってました。
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「選挙にかかわる新しい手話」一覧(45単語)
単語をクリックすると大杉さんの動画で手話表現を見ることができます。
参考までにその45単語を最後に書いておきますね。
私の場合、この45個を覚えるだけでもアップアップでした。
特に午後の実技の中で頻繁に出てきて困ったのは「政権」(これはすでに2004年7月1日日本聴力障害新聞に掲載済み)にはまいりました。古い「政権」の手話は右手で「政治」とやってから左腕を使って「権利」とやってましたが、新しい「政権」は左腕で「政治」の形をとって「権利」の動きを右手でやる、というものなので、「政権」という言葉を聞くととっさに右手を立ててしまい、慌てて左腕に直すという感じで何度も間違えました。
まあ、そもそも「自民党」の「自由」の手話がすぐに出てこなかったので、「政権」どころではありませんでしたが・・・。「自民党」と「民主党」を交互に出てくるのですごく紛らわしくて「自由」が出てこないのです。
その他「官僚」(新しい手話2の23ページ掲載)もたびたびつっかえました。今回の実技研修の中では「官製談合」が出てきましたが、「官僚」「談話」「くっつく」ってやるんです(大杉さんの動画参照)。しかもこの「くっつく」とやるときの表情が大切だとの指摘で余計に混乱。
昼休みにメモしたノートを見て必死で覚えましたが、それを見たアドバイサーのろう講師が「手話講習会の卒業試験の前みたいだ」と笑っていました。
<あ>
1.アジア外交
2.ウォームビズ
3.請負労働
4.裏金
5.オリンピック招致
<か>
6.格差
7.加憲
8.勝ち組
9.合併
10.官官接待
11.官製談合
12.激変緩和
13.言論
14.語
15.公共事業
16.合祀
17.皇族
<さ>
18.暫定税率
19.地ならし
20.需給バランス
21.消費税増税
22.人道的支援
23.政官(業)癒着
24.セーフティーネット
25.ゼロ金利
<た>
26.単独政権
27.治山治水
28.調停・仲裁
29.TOB
30.道州制
31.独善
<は>
32.ヒートアイランド
33.非正規職員
34.不均衡
35.負担減免
36.分祀
37.暴言
38.抱負
<ま>
負け組
<や>
40.唯物
<ら>
41.利ざや
42.連立政権
43.論戦
<わ>
44.ワーキングプア
45.ワンセグ放送
以上です。こうやって書いていても、メモを見ないと表せないのがいくつもあって、頭が痛くなる。