木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

NPO法人 日本クリニクラウン協会

2007年06月27日 12時58分40秒 | Weblog
たまたま昼休みにテレビで見かけました。
「日本クリニクラウン協会は、入院しているこどもたちが本来のこどもの力を取り戻し笑顔になる環境を作るために活動しています。」とのこと。
私の長女も小さい頃百日咳にかかり、八王子にあった都立子ども病院にしばらく入院していたことがあります。その時、私の子どもよりずっと長い間病院で過ごしている子どもたちがいることを知ってとても切ない気持ちになりました。
こうした活動がもっと広がっていってくれたらいいなと思います。
NPO法人 日本クリニクラウン協会(http://www.cliniclowns.jp/index.html
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政見放送手話通訳研修会(8)参院選に向けて

2007年06月19日 01時39分42秒 | sign language
今回の研修を受けて感じたことを最後に書きます。

(1)「受講生の気持ち」を実感できた。
 政見放送手話通訳とは何ら関係ないのですが「足が震える」経験をして、地元の県手話通訳者養成講座の受講生の気持ちがちょっと理解できた気がします。それと同時に、これまでいかに「謙虚に学ぶ姿勢」を忘れていたかということも実感しました。

(2)今回の参議院選挙の政見放送をより良いものにするためにできること
 もちろんこれは士協会だけで「良くする」わけではありませんが、政見放送手話技術検討委員会を設け「より分かる・通じる」政見放送手話通訳について検討を重ね、その成果を3回の研修会で私たちに与えてくれた士協会にとても感謝しています。
 できることならこの内容を研修会に参加できた関東近辺の士だけではなく、全国の士仲間および士を目指して日々努力されている仲間たちにも広げていただくことを願います。私も微力ながらこのブログでご報告し、「政見放送手話通訳」についての理解が広まり、各地域での技術研鑽の輪が広がることに役立ちたいと考えています。

(3)衆議院比例区政見放送への手話通訳挿入が見えてきた
 今回の報告(4)でも書きましたが、次はいよいよ衆議院です。
 そのためにもまず必要なのは、やはり士協会都道府県支部の組織化ではないでしょうか。まず「受け皿」がなくてはなりません。
 そして、士協会本部に求められるのは、8支局単位での政見放送手話通訳研修の実施によるバックアップでしょう。今回の研修会の成果をキチンと記録し、その内容を全国の仲間に報告することがその第一歩ではないでしょうか。
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政見放送手話通訳研修会(7)実技研修・方式別

2007年06月19日 00時34分18秒 | sign language
政見放送手話技術検討委員会のスタッフの指摘はとても鋭かったです。
(15)音に追われてしまっている。→「間」や「緩急」が必要
(16)話に追いついている時の手話が「日本語リズム」になっている。→意味を捉えて、手話リズムで意味を出す(表出する)
(17)野党の政見の場合、与党を批判している時の目線が弱い。逆に自分の党の政策を話している時も批判的な険しいままの顔になっていたりする。
(18)手話が早すぎると意味がつかめない(「マニフェスト」、数字)
(19)故事ことわざなどを引用した場合は、「  」をつけて強調する必要がある。

 教材は、単独方式、複数方式(党首が候補者全員を片っ端から紹介するパターン)、そして対談方式の3方式があります。最後に対談方式の政見放送テープの練習をやりましたが、私は「聞きもらし」が多くて「網羅性」の面で十分な通訳の質を維持できませんでした。
 司会者の質問を丁寧に表現していると、どうしても党首の発言に途中でついて行けなくなってしまうのです。というのも、与党の政見放送は特に「実績自慢話」と「新たな政策のたたき売り」状態で、次から次への様々な政策を列挙するので、しかもしばしば数字付きで、3つに一つくらい聞き漏らしてしまいます。
 もちろん次から次への候補者が自己紹介する「複数方式」も大変ですが、話があちこりへ展開する「対談方式」が一番難しいように感じました。

 結局、私はこの対談パターンを最後の「発表」の時間に担当することになり、それもあって「足が震えるほど」緊張してしまいました。

 最後にろうアドバイザーからの講評がありましたが、個人的には政見放送手話技術検討委員会の委員さん全員の講評を是非伺いたかったです。
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政見放送手話通訳研修会(6)実技研修編

2007年06月18日 23時54分31秒 | sign language
午後はいよいよ実技研修です。実際に政見放送のテープを聞いて通訳します。これが実にきつかったです。
合格年度別に3グループに分かれて、それぞれに政見放送手話技術検討委員会の委員さんがサポートに入り、ビシバシと厳しいチェックを入れてくれました。
私が注意を受けたのは、
(1)語彙の選択が悪い、同じ手話が多い(変わる、良くする、交代、改革、変える)
(2)力強さがない(民主党の岡田代表の演説なのに、その雰囲気を伝えていない)
全員がテープを聞きながら通訳し、その都度容赦なく批評をしていただきました。普段はなかなかこのような機会がないので、本当に勉強になりました。
鋭い指摘がいくつもあったので、以下にメモしておきます。
(3)音に反応しない→ちゃんと内容を伝えなくてはだめ
(4)誤訳をしない。例文「無駄遣いをなくす」→「ムダ/使う/なくす」と表現すると、ろう者は「無駄遣いをしてお金を全部失ってしまった」と読むおそれがある。
(5)空間の使い方を間違えない(誤訳につながる)。例文「北朝鮮拉致事件」→右斜め前に北朝鮮を作って、手前に引っ張ってくると「日本が拉致した」ように読める。
(6)視線の使い方を工夫する。(主語の明確化。誰が、誰にを間違えない。)
(7)話のスピードが速いけれども、文の最初と最後を明確に表現する。→文の最初では「分かりやすい手話通訳者」は「目をむく(見開く)」動作で表現。文末はキチンと間を作る。 
(8)話の流れを伝えなければならない。(そのための技術が「緩急」「メリハリ」「強弱」「区切るか、続けて表現するか」など)
(9)手話を「かたまり」で表現しなさい。(ぶつ切りの表現もダメ、単調なリズムも伝わらない)
(10)緊張するとどうしても腕が上がり気味になる。ホームポジションの手が上がって「夢見る少女」か「オペラ歌手」みたいな手の握り位置になってしまう人がいる。
(11)日本語のリズムの人が多い。手話のリズムで表現することが大切。
(12)ろう者がどう見るのかを想像しながら内容・意味を考える必要がある。
(13)口形は、名詞中心に。故事諺は、そのまま口形をつけて表現し、時間があれば解説を加える。
(14)党の政策、キャッチフレーズは絶対に表現し漏らさない。
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政見放送手話通訳研修会(5)(その他)

2007年06月18日 22時14分48秒 | sign language
6月17日(日)に行われた「政見放送手話通訳に関する研修会」で勉強になったその他のこと。
(1)「新しい手話」
 ・新しい手話を創作する理由は、その都度意味を考えて表現していたのでは〔1〕時間がかかるというだけでなく、〔2〕公平性を担保するのに、「単語レベルでは統一している」「この手話表現を基本に表現している」といえる根拠を示すためとのことでした。
 ・確かに時事用語について表現が統一していれば、手話通訳者と候補者の「公平性」は保てるのでしょう。しかし、それを「初めて」見るかもしれない大多数のろう者の「公平性」は、日本手話研究所の大杉さんの選挙関連手話表現紹介のような努力・工夫がもっともっとなされなければならないと思います。

(2)「新しい手話」(その2)
 ・構造改革;日聴紙2001年7月号に掲載。「改革」がなかなか慣れません。
 ・IT革命;「改革」と「革命」の違いがよく理解できませんでした。
  ※「革命」は「日本語-手話辞典」299ページに掲載されています。
 ・靖国参拝;両手で指文字「や」の形を作って、門がまえ(鳥居)を描きます。

(3)リアルタイムキープ
 ・政見放送に限らずテレビの手話通訳は「遅れる」ことが許されない特殊な環境で通訳することになります。ややこしい話を丁寧に通訳していたらコマーシャルになってしまった、というわけにはいかないのです。政見放送でも「皆さん、○○党の△△をどうぞよろしくお願いします。」という候補者の締めの言葉と共に手話通訳も完了していなければならないわけです。これはかなりキツイです。プレッシャーも感じます。でも「声の終わりは、収録(カメラ)の終わり」なのです。
 ・通常の通訳なら、たとえ話に遅れたとしても次の話題を圧縮してショートカットすることによって「遅れを取り戻す」ということが可能ですが、17分間の政見放送では、ほとんどそれが許されないと考えて良いと思います。できる限りリアルタイムで手話を表出することが求められるのです。
 ・そのくせ講師からは、「手話が早過ぎて意味が分からなかった」とか「間がない」とか批判されるのです。

(4)フレームに収まるとは・・
 ・これは対談方式の政見放送の場合、手話通訳者は画面に向かって左奥後方に立っていて、通訳者の右手側が狭いという条件下にあることから来る制約です。要するに「右手が切れないようにコンパクトな手話をするように」という指導になります。
 ・また通訳者の左手も下手をすると、画面を見た視聴者からは候補者の頭の上に手が出てしまって見えたというような失敗もあったそうです。
 ・それとロールシフトというのは適切な表現ではないかもしれませんが、対談方式で画面に向かって右側に司会進行役がいる場合、手話通訳者が「右側」を意識しすぎると、画面の左外に向かって手話で話しかけているような誤解を受けることがあるようです。
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政見放送手話通訳研修会(4)(衆院比例区への道)

2007年06月18日 00時44分06秒 | sign language
今日の「政見放送手話通訳に関する研修会」の冒頭の経過報告で、今後の政見放送の課題として「衆議院比例区政見放送への手話通訳の挿入」が挙げられていました。
衆議院比例区は全国11ブロックあり、そのうち実際の収録があるのがNHKの8拠点局なんだそうです。
1.札幌(北海道)○
2.仙台(宮城)
3.東京(東京)
4.名古屋(愛知)○
5.大阪(大阪)
6.広島(広島) ○
7.松山(愛媛)
8.福岡(福岡) ○
このうち日本手話通訳士協会の支部があるのが、○をつけた4つの県。
3年に一度定期的に選挙があるのと違い、衆議院選挙は解散があるため行政側が、政見放送に手話通訳をつけるに当たってネックになるとしているのが
(1)拠点局ごとに必要な士の人数を揃えられるか
(2)急な解散があった場合にも士の通訳配置体制を整えられるか
(3)立候補する政党が増えた場合にも人数を増やすことが可能か
という点なんだそうです。
やはりそうした場合には、都道府県レベルの士協会支部体制の確立が必要となってくるとのこと。
というかむしろ行政側から見た場合、政見放送のような公平中立性が強く求められる手話通訳には、正式な士協会支部という受け皿がなくては任せることができないと考えるのでしょう。(通研支部は「運動団体」ですし、通訳者協会がある県でも「士」位置づけが曖昧な形では「受け皿」となりにくいと思います。)
また、通訳者の緊急手配や増員を考えると近県の協力体制が求められるでしょう。その「近県協力体制」を支えるにも県ごとの士協会支部体制の整備なのだということを実感しました。
仙台や愛媛は比較的「士」支部体制をまとめやすいのではないかと思うのですが、問題は大都市である東京と大阪でしょうね。大阪はまとまろうと思えばすぐ「士」支部化できるのかな。東京はかなり難しいでしょうね。
手話の世界は西高東低というか関西が強いし組織的なまとまりもがっちりしているのに比べ、東京・神奈川はイマイチですよね。都市が大きすぎるんですよね、きっと。
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政見放送手話通訳研修会(3)(選挙にかかわる新しい手話)

2007年06月17日 22時59分17秒 | sign language
今日参加した「政見放送手話通訳に関する研修会」(日本手話通訳士協会主催)では、よく分かる(通じる)手話通訳を行うための「4つの大前提」を教わりました。
(1)速さについていく修正技術(リアルタイムキープ、タイムラグなど)
(2)フレームに収まる手話表現
(3)「単独」「複数」「対談」の方式の違いによる表現のポイント
そして
(4)新しい手話表現(時事単語の表現の統一など)です。

午前中の実技研修では、まず「新しい手話表現」を教わりました。
その内容は日本手話研究所のホームページで見ることができるとのこと。早速検索してみると今は日本手話研究所独自のホームページというのはないんですね。社会福祉法人 全国手話研修センターのホームページから入る形になってました。

「選挙にかかわる新しい手話」一覧(45単語)

単語をクリックすると大杉さんの動画で手話表現を見ることができます。
参考までにその45単語を最後に書いておきますね。
私の場合、この45個を覚えるだけでもアップアップでした。
特に午後の実技の中で頻繁に出てきて困ったのは「政権」(これはすでに2004年7月1日日本聴力障害新聞に掲載済み)にはまいりました。古い「政権」の手話は右手で「政治」とやってから左腕を使って「権利」とやってましたが、新しい「政権」は左腕で「政治」の形をとって「権利」の動きを右手でやる、というものなので、「政権」という言葉を聞くととっさに右手を立ててしまい、慌てて左腕に直すという感じで何度も間違えました。
まあ、そもそも「自民党」の「自由」の手話がすぐに出てこなかったので、「政権」どころではありませんでしたが・・・。「自民党」と「民主党」を交互に出てくるのですごく紛らわしくて「自由」が出てこないのです。
その他「官僚」(新しい手話2の23ページ掲載)もたびたびつっかえました。今回の実技研修の中では「官製談合」が出てきましたが、「官僚」「談話」「くっつく」ってやるんです(大杉さんの動画参照)。しかもこの「くっつく」とやるときの表情が大切だとの指摘で余計に混乱。
昼休みにメモしたノートを見て必死で覚えましたが、それを見たアドバイサーのろう講師が「手話講習会の卒業試験の前みたいだ」と笑っていました。

<あ>
1.アジア外交
2.ウォームビズ
3.請負労働
4.裏金
5.オリンピック招致
<か>
6.格差
7.加憲
8.勝ち組
9.合併
10.官官接待
11.官製談合
12.激変緩和
13.言論
14.語
15.公共事業
16.合祀
17.皇族
<さ>
18.暫定税率
19.地ならし
20.需給バランス
21.消費税増税
22.人道的支援
23.政官(業)癒着
24.セーフティーネット
25.ゼロ金利
<た>
26.単独政権
27.治山治水
28.調停・仲裁
29.TOB
30.道州制
31.独善
<は>
32.ヒートアイランド
33.非正規職員
34.不均衡
35.負担減免
36.分祀
37.暴言
38.抱負
<ま>
負け組
<や>
40.唯物
<ら>
41.利ざや
42.連立政権
43.論戦
<わ>
44.ワーキングプア
45.ワンセグ放送

以上です。こうやって書いていても、メモを見ないと表せないのがいくつもあって、頭が痛くなる。
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政見放送手話通訳研修会(2)午後編

2007年06月17日 16時51分26秒 | sign language
午後は実際に過去の政見放送のテープを聞いて通訳練習。合格年度別に3つのグループに分かれ、最初は全員で一斉に表現し担当者がコメントしてくれました。そのあと一人ずつ表現してチェックしてもらいました。最後に5名ずつが全員の前で表現したのですが、なんだか異常に緊張してしまって途中から足が震えてしまいました。んなわけで手話表現を工夫するどころじゃなく、まぁ大変勉強になったわけです。
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政見放送手話通訳研修会(1)

2007年06月17日 12時21分56秒 | sign language
昨日地元の手話通訳者養成講座の手伝いで、へとへとなんですが、かろうじて政見放送手話通訳研修会にやって来ました。3回開かれる研修会に必ず1回は出席しなければならず、今日がラストチャンス。朝から頭が痛くてツラいのですが、20分遅刻で何とか会場にたどり着きました。午前中はあいさつや情勢報告などあった後、政見放送関係の新しい手話を教えてもらいました。さらに「聴覚障害者に伝わる手話通訳のポイント」について教わり、とても勉強になりました。午後からはいよいよ実技研修で昼飯もちょっと喉に詰まりそうな気分です(-_-;
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第55回全国ろうあ者大会in香川レポート(その2)

2007年06月10日 20時36分16秒 | Weblog
6月4日(日)が本大会。午前中が式典で、午後はアトラクション。香川県は施設も立派でしたし、繁華街も近くて、とっても良いところでした。それになんと言っても女性が美しい! というわけで2日目の様子もPicasaウェブアルバムでご覧下さい。
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