聴覚・言語障害者とコミュニケーション 新訂版―形態別介護技術「聴覚及び言語障害の介護」テキスト 一橋出版 このアイテムの詳細を見る |
初版は2000年、介護保険スタートの時に発行された介護福祉士試験向けのテキスト。障害者自立支援法のスタートに合わせて2回目の改訂版(「新訂版第1刷」となっている)が出ました。
聴覚障害者問題に関してコンパクトにまとめられているので、手話通訳者の統一試験勉強の良いテキストにもなるかも。
ただ、執筆者が18名いて、けっこうそれぞれスタンスの違いなんかも感じられて、時々「おやっ」と思う部分もあります。
まだ読み始めたばかりなんですが、第1章の2「ことばの発達と獲得」では、だいぶこれまでのテキストとは書きぶりに変化があるように感じました。でも一方で、第2章の2「手話の成立と発展」では、手話が言語であることを強調しながら、そのポイントは「必要な語彙を備えている点」とされ、「日本手話独自の文法」面についてあえて触れないようなスタンスであるように感じました。全日ろう連の松本さんが執筆されているのかと思ってしまった(笑)。
いろいろな意味で「最新の知見」が書かれた面白いテキストといえるでしょう。