木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

第56回全国ろうあ者大会(福井)の申込書が欲しい!

2008年02月29日 23時42分12秒 | sign language
6月に福井県で開催される「第56回全国ろうあ者大会」の参加申込書の配布が始まったようです。
私の家は、県のろうあ協会の事務所まで70キロ以上離れていて、こういう場合にホント不便です。実は2月の全通研集会も参加したかったのですが、なかなか県事務所まで行く機会がないうちに申し込みを失念してしまいました。
今回は必ず申し込まねば・・・!
大会ホームページの方も徐々に内容が充実してきていますね。
速報を読んでもスタッフの忙しさが伝わってきます。
次回、21年度には私の地元で全国大会が開催されるので、20年度はその準備に少しでもお役に立てたらなぁと思っています。そのため18年度・19年度と2年間担当した地元の手話通訳者養成講座の講師も降りたのですが、後任の聴者講師が新しい人だけになってしまい「最初のうちは手伝って欲しい」といわれて、中途半端にできることではないのでけっこう悩んでいます。
大会準備は大変なんだろうなぁ~と思いつつ、手話通訳者養成講座のお手伝いを中途半端な立場で手伝うのは嫌なので、やるなら正式な講師の一人として引き受けたいという思いがあります。
明日はその講師の勉強会(外部講師を招いての研修会)がありますので、講師仲間にも相談してみたいと思っていますが、去年も3人の聴者講師の「うちのひとり」だったのが、一人抜け、二人抜け、最後はずっと一人で担当して準備もままならず、受講生にもろう者講師にも迷惑をかけたので、そんなことになるくらいなら最初にキチンと降りるべきかなとも思い悩んでいるのです。
完璧な講座など私にできるわけはないけれども、2年間講師を担当してきて、やっぱり自分が一番勉強になったから、もっともっと勉強したいという気持ちもけっこうあったり、2年間の中で「あんなことをやりたかった、こんなカリキュラムも良かったんじゃなかったかな」みたいなやり残し感もあって、ホント迷っています。
明日の研修会後の外部講師との懇親会までには決めなきゃなと思っています。
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フェラーリフォーミュラカーシリーズ2「312T3」

2008年02月29日 23時10分42秒 | mini cars
出ました!フェラーリフォーミュラカーシリーズ2(組立キット)。全部で10種類あります。1個650円もします。しかも自分で組み立てなければなりません。でも出来上がるとめっちゃカッコイイです。(^_^;)
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books91「プレカリアート-デジタル日雇い世代の不安な生き方」雨宮処凛・洋泉社新書

2008年02月28日 23時46分53秒 | books
プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y 181)
雨宮 処凛
洋泉社

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このところ「貧困問題」関連の本を連続して読んできた。この新書は去年の10月に発行になってるので、かなり「最新」の状況が分かる。
プレカリアートとは、「不安定な」という意味を表すプレカリオと、「プロレタリアート」をくっつけた造語で、「不安定な雇用・労働状況における非正規雇用者・失業者を総称していう」のだそうだ。
でも前半は「ネットカフェ難民と貧困ニッポン」と重なる部分が多かった。
後半は、石原慎太郎東京都知事との対談が載ってたりして、ワケ分からない展開だけど、220頁からの「終章 プレカリアートの不安で曖昧な未来」はなかなかおもしろかった。
団塊の世代の子供世代が不安定雇用にさらされているのは、単にバブルがはじけたあとの不況で就職できなかっただけでなく、「彼らをアルバイトなどの流動雇用形態の労働力として、言い換えれば労働力需給調整の緩衝帯(バッファ)として活用すれば、親にあたる団塊世代の雇用は維持できる」(経済企画庁の報告書「二十一世紀のサラリーマン社会」1985年)という明確な目的を持って仕組まれていたというくだりだ。(220頁)
ああ、これってどっかで読んだ議論だなと思ったのだけれど、どの本に書かれていたのかは忘れてしまった。
確かに私の会社の人員年齢構成を見ても、平成23年度退職くらいまでの年齢層が一番厚くて、そこをどう乗り切るかにきゅうきゅうとしている。この年代の首を切れない代わりに新卒採用を手控え、いわゆる契約社員や派遣社員で乗り切ろうというのが会社の魂胆だ。
そして、もう一つ興味深く読んだのが
「「一人で生きてきた」ような顔をしている人たちのほとんどは、日本型の社会保障機能(企業と家族)に頼って生きてきたのだ。現在起こっているのは、その企業と家族の持っていた社会保障機能が、急速に低下してきたという事態である。」
「国家に頼って生きる人間(ここでは生活保護を受けることを指している)を「甘えている」というのであれば、団塊の世代を含む企業戦士たちも立派に企業に「甘えて」生きてきた」(湯浅誠・仁平典宏「若者の労働と生活世界」)との指摘だ。
いずれも雨宮さん以外の人の書いたもので、そういう意味ではこの本は引用だらけだったり、石原慎太郎東京都知事とのしょうもない対談にけっこうなページが割かれていたりしてちょっと安易な書き物という印象を受けた。ただ、「貧困」の問題に社会の関心を集めるという意味で「プレカリアート」というこの本の題名はよくできていると思った。
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ポッカ「働く車」シリーズ「ホイールローダZW220」(日立建機)

2008年02月28日 08時54分25秒 | mini cars
今回はポッカの缶コーヒーに付いてくる「働く車シリーズ」です。サイズはやや小振りですがショベルが可動でなかなかの出来具合です。(^o^)/
実は、タイトルを間違えていて、「ポッカ「働く車」シリーズ「油圧ショベルZAXIS200」(日立建機)」と表示していたのですが、この「働く車」は「ホイールローダZW220」でした、日立建機の皆さまスミマセンでした。
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books90「ネットカフェ難民と貧困ニッポン」水島宏明(日テレ・ノンフィクション)952円+税

2008年02月27日 23時39分07秒 | books
ネットカフェ難民と貧困ニッポン (日テレノンフィクション 1)
水島 宏明
日本テレビ放送網

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リクルートが毎週木曜日に首都圏の駅に置いてるフリーペーパー「R25(アール・にじゅうご)」の最後の頁に石田衣良さんが「空は、今日も、青いか? 」という連載を載せてる。そこで知って興味を持ち買ったのがこの本。
日本テレビ(日テレ・にってれ)の水島宏明さんがテレビ番組の取材を通じて明らかにした「ネットカフェ難民」の実態が克明に書かれているんだけど、通勤に読むにはあまりにも深刻な現実が重すぎました。先日紹介した「PSDを生きる7つの物語」も読み終えるのが相当きつかったですが、この本もかなりしんどかったです。
あまりにも現実が厳しすぎて、どう受け止めて良いのか戸惑ってしまうほどです。でも、大勢の人に知ってもらいたい現実がここにはあるように思います。僕がこの本で唯一線を引いたのが246頁。
支援者には見えるのに、その貧困を他の人はなかなか見ることができない。(中略)同じ事実、同じ人物に会っても、<これは貧困を生んだ社会の責任>と感じるか、<これはこの人の責任>と感じるかは人それぞれともいえる。そうだとしても(中略)目を凝らして何人もの人たちのケースを追っていくことで<見えてくる>。
「貧困」はけっして他人ごとではない。私自身いつ同じような立場に陥ってもおかしくない。そんな今の社会は「異常だ」「おかしい」ということをもっと敏感に感じられるようになりたい。
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books89「最新脳科学が教える高校生の勉強法」池谷裕二(東進ブックス)

2008年02月16日 18時57分06秒 | books
最新脳科学が教える 高校生の勉強法 東進ブックス
池谷 裕二
ナガセ

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まえに「海馬」を紹介した池谷さんの本です。
「高校生の」とありますが、私にとってもとても参考になりました。
昨日、残業で遅くなって10時を回ってしまって「もうダメだ頭が回らん」と思って休日出勤するしかないかなとあきらめかけた時、ふと池谷さんのこの本の「おわりに」に書かれていた言葉を思い出しました。
「脳は疲れないのです。頭が疲れるより先に、ほとんどの場合は目が疲れるのではないでしょうか。(中略)もし脳が疲れてしまって活動をやめたら人は死んでしまいますから、一生働き続けても疲れないような仕組みになっているのです。」
そうでした。「頭が回らない」ような気がしているだけで、実は何時間もずっとパソコンに向かい続けて目が疲れているだけなのです。そう思って、しばらく長椅子に横になって目をつむって休憩したら、しっかり復活して何とか終電に間に合う時間で仕事が片付きました。
それからもう一つとてもよいアドバイスを受けたなと感じたのは「学習の転移にはべき乗効果がある」という話です。(174頁5-9「なぜ努力の継続が必要なのか」)
つまり勉強をした結果というのは、1、2、4(2の2乗)、8(2の3乗)、16(2の4乗)、32(2の5乗)と結果が伸びていくというのです。そして「こんなに努力したにもかかわらず、現在の成績はいまだにたった32でしかない」と思った時には、
「それは才能がないからではありません。なぜなら、忍耐強く勉強を繰り返せばその後、成績は64(2の6乗)、128(2の7乗)、256(2の8乗)、512(2の9乗)とみるみる上昇していくからです。」
そして、あと一息努力すれば2の10乗=1024、すなわち1000倍の成果が得られるとのお話。 
脳力はあるときになって突然爆発するかのように現れるのです。
それって、手話の読み取りでも感じられます。ずっと分からなくて分からなくて、それでも毎週毎週一生懸命ろうの仲間のおしゃべりを聞いて(見て)ると、ふととあるとき突然話が見えてくるのです。
池谷さんは「繰り返す努力」と「めげない根気」が方法記憶の習得に絶対欠かせないとおっしゃっています。「知識記憶」と「経験記憶」そして「方法記憶(How to)」という3つの概念もこの本で初めて知りました。(130頁からの5-1「記憶の方法を変えよう」
そのほか、これからの手話の勉強にも参考になるお話がいっぱいありますので、以下に列挙して私の「覚え書き」としておきたいと思います。
44頁2-2「記憶の干渉」・・・必要以上に記憶を詰め込むと、覚えが悪くなってしまう。また、復習は必ず「同じ内容の学習」を繰り返すことが肝心。ついでにあれも復習しておこうとか、別のビデオを見ておこうというのでは「記憶の干渉」が起こってかえって逆効果。
48頁「A10(テン)神経」・・・目標に到達したときの達成感は、脳のA10神経と呼ばれる場所をほどよく刺激して、意欲を長期的に高めることができる。
48頁「0.5対1対2」・・・勉強の予習、学習、復習の比率。復習重視がよい。
52頁2-3「繰り返しの効果」・・・ビデオ学習では、復習効果を高めるためには、1週間おきに3回見る方がよい効果を上げられる。しかも復習は最低でも1ヶ月以内にやることが大切。
60頁2-5「眠ることも勉強のうち」・・・海馬は睡眠中に情報を整理している。寝ないということは、海馬に情報を整理し選択する猶予を与えないことになる。寝ることは、覚えたことをしっかり保つための大切な行為なのです。
66頁2-6「夢は学力を養う」・・・学習したものが少し時間が経つと、より理解が深まるという不思議な経験=レミニセンス。それまで勉強してもさっぱり分からなかったことが、ある日突然、目から鱗が落ちたようによく理解できるようになることがある。
83頁3-1「なぜ復習が必要なのか」3-4「感動的学習法」・・・感情を生み出す働きをしている「扁桃体」が活動するとLTP(長期増強)が起きやすくなる(長期的に神経細胞が活性化される)。LTPを起こすシータ波(興味)と扁桃体(感情)という二つの秘訣を適切に活用して勉強することが、効率よく学習できるコツなのです。
98頁4-3「コンピュータと脳の違いとは」・・・脳では、正解を導くためには試行錯誤が絶対に必要になります。失敗をして、その原因を考えつつ、次に作戦を考え、そしてまた失敗をして・・という具合です。(中略)つまり、脳の記憶とは「消去法」なのです。どんどん間違いを消していって、正解にたどり着くという方法です。だから学習に必要な要素は、「失敗に負けない根気」と「解決する能力」そして「楽天的な性格」なのです。
103頁4-4「自分の学力を客観的に評価しよう」・・・いきなり高度なことに手を出してはいけません。少しずつ難易度を上げていった方が最終的にははるかに早く習得できる。このように手順を分けて覚える方法を「スモール・ステップ法」といいます。ステップを分解しただけ効果は大きくなります。(中略)「わからない、わからない」とぼやく暇があったら、「分ける」ことです。分かるところまで遡って、そこからやり直すことです。「わからない」のは「分けられない」ことだから、とにかく小さく小さく刻むことです。そう、スモール・ステップ&パーフェクト・マスターが最善最短なのです。
118頁4-7「長期的な計画をもって勉強しよう」・・・違いの大きなものを区別できるようになってからからでないと、小さいものを区別できるようにならないのです。(中略)細かいものごとの差を知るためには、まず一度、大きくものごとをとらえて理解することが大切なのです。
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books88「手話と法律・裁判ハンドブック」(全通研宮城支部企画・田門浩弁護士監修)生活書院

2008年02月12日 23時14分04秒 | books
手話と法律・裁判ハンドブック

生活書院

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全通研三重集会でも先行販売されたようですが、明日(2月13日)「手話と法律・裁判ハンドブック」という書籍が発売されます。
発売元の生活書院ブログにちょっとだけ経過が書かれています。(このブログによると、もう1冊、佐々木倫子さん監修・全国ろう児をもつ親の会編の『バイリンガルろう教育』という本の刊行も予定されているようですが、こちらはアマゾンで検索してもまだヒットしません。)
「全通研宮城支部企画・田門浩弁護士監修」とありますから、内容がとても楽しみです。
アマゾンで、税込1,575円ですから送料無料で購入できますよ。ぜひ、このリンクから詳細をご覧ください。
<2月16日(土)追記>
届きました。前半は司法関係の手話表現がイラスト付きで載っています。170語くらいあって、とても勉強になります。
後半は田門さんの「司法と手話通訳」というお話と来年から始まる「裁判員制度」の解説(これも田門さん執筆)です。
この本は、ろうあ団体との共同作業でなく全通研宮城県支部企画です。私は近頃、手話の世界で「いろいろな立場から自由にものが言える・出版できる・勉強会できる」環境ということの意味を考えさせられることが多くあります。
先日書いた「あたかも<沖縄や在日などマイノリティの人たち>の立場を理解し、代弁しうるかのように振る舞う、一見<リベラルな>ポーズほど無責任なものはありません。」ということも強く感じる一方で、聴者が手話や手話通訳について学ぼうとする個人の「意欲」を、常にろうあ「団体」と結びつけて考えなくては「ならない」というのは、いったいどのように理解したら良いのか分からなくなっています。なぜ手話をもっともっと学びたいと願う聴者個人である前に「ろうあ団体」の元にある「手話学習者」でなければならないのか、分からなくなっています。
私が手話の世界で育った1980年代とは手話サークルとろうあ団体との関係も、手話通訳制度との関わりもずいぶん違ってしまっていますが、もっと「ゆるやかな連帯」があったような気がするのです。確かにそれは「ろう文化」に対するリスペクトがなかった時代の聴者の思い上がりに過ぎないのかもしれませんが、私が最近感じるろうあ運動の「ちょっと窮屈な感じ」は、いったい何なのだろうか。
<参考・掲載されている手話>
1.基本
司法
法律
法学
規則
事件
刑事事件
民事事件
裁判員制度
2.権利
権利
義務
人権
所有権
生存権
著作権
黙秘権
3.法
憲法
刑法
民法
商法
生活保護法
道路交通法
労働基準法
労働法
条例
4.人・施設
裁判官
裁判所
最高裁判所
高等裁判所
地方裁判所
簡易裁判所
家庭裁判所
弁護士
警察官
警察署
検事
検察庁
拘置所
刑務所
留置場
5.犯罪
犯罪
犯人
違反
過失
傷害
過失傷害罪
過失致死罪
致死
殺す
殺人
殺意
殺人罪
暴行
器物損壊
虐待
恐喝
脅迫
強盗
窃盗
引ったくり
誘拐
ストーカー
通り魔
名誉毀損
詐欺
詐欺罪
背任
横領
汚職
収賄
贈賄
脱税
6.刑罰
無罪
有罪
罰則
実刑
執行猶予
財産刑
自由刑
生命刑
科料
罰金
没収
禁固
拘置・勾留・拘禁
拘留・懲役
服役
仮釈放
死刑
7.訴訟・法廷
告訴
告発
訴え
起訴・訴訟
公訴
被告・被告人
原告
審理
審判
人定質問
証言
証拠
証人
証明
偽証
鑑定
求刑
控訴・上訴
判決
上告
上申
傍聴
調停委員
和解
示談
8.捜査
捜査
調べる
尋問
自白
拷問
押収
身柄拘束
自首
逮捕
釈放
供述調書
署名押印
加害
被害
被疑者
参考人
前科
前歴
悪意
未遂
故意
業務上
共犯
占有
撤回
否認
9.民事
遺言(いごん)
遺産
財産
相続
遺留分
慰謝料・賠償金
保証
損害賠償
賠償
戸籍
本籍
契約
被保険者
保険者
10.その他
抗議
不服
不利
有利
弁護
名誉
免許
免除
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イベント系手話通訳現場へは、受付開始時間+1時間前に

2008年02月10日 11時51分54秒 | sign language
イベント系手話通訳(講演会・福祉大会など)の場合、だいたい「イベント開始時間の30分前」に現地に入るよう依頼があります。
しかし「イベント開始時間の30分前」ってだいたい一般のお客さんの「受付開始時間」なわけです。そうするとその時間に現地に入るとちょうど受付が始まってスタッフが一番忙しいというか緊張してピリピリしている時間にぶつかることになります。来賓が到着したり、講演者もそろそろ控え室に入ってきて、あれやこれやとスタッフの皆さんは忙しく動き回っています。つまり「30分前」というのはもっとも「事前相談」しにくい時間に現地に入ることになってしまいます。手話通訳者も講演者と同じ待遇を受けて当然だと考えるなら別ですが、通常は手話通訳者はやはり「スタッフ側」として、30分前にはすべての準備を終えてお客様をお迎えする一人というものではないでしょうか。
さらには受付が始まってお客さんが会場に入ってしまうと、それから「手話通訳の立ち位置をどこにしましょうか」とか「照明の具合を調整してほしい」だとか、そんな相談には端から応じてもらえない「無理な相談」になってしまいます。
緞帳が下りていれば、手話通訳の立ち位置くらいは調整可能ですが、中規模のホールだと最初から舞台が丸見えの状態である場合が多いように思います。それに手話通訳の立ち位置は「会場からどう見えるか」がポイントなので緞帳が下りている状態ではチェックする意味があまりなくなってしまいます。
昨日の手話通訳現場も、当初は司会者の位置がかなり端に寄っていて、そのままだと下手側(客席から舞台に向かって左側)のお客さんからは手話通訳者が見づらく、少し司会者の位置を舞台中寄りに移動してもらい、さらには来賓の席が手話通訳者のすぐ後ろになってしまったので、若干舞台奥の方へ移してもらいました。
また、手話通訳者が立つ舞台前の方には照明が当たっておらず(これはよくあることです。演台の位置を中心に照明を当てるよう調整しているので、手話通訳者はちょうどダウンライトの真下かちょっと前くらいに立つことになって、「おばけ状態(顔に陰影が付き過ぎ)」か「逆光状態(後ろから照明が当たって顔が真っ暗)」になってしまう)、会場の方にお願いして前方からの照明(だいたいどのホールでも客席の真上に舞台上に向かって横に並んでいる照明があると思います。ピンスポットだとちょっと照明がきつすぎます。)を追加で点灯してもらいました。
それからスタッフと一緒に司会の方と打ち合わせをして事前にいただいていた司会者原稿を改めて確認させてもらったり、出演者の方が到着するとすぐにごあいさつをしお話しされる(今回は「昔話の語り」があった)内容を伺ったり、舞台配置(説明者+7名の方が舞台に上がってストレッチ体操みたいなのを会場の方といっしょにやるのがあった)を確認させてもらったりしました。
開始直前には講演者も到着し、事前にあいさつし手話通訳がつくことをお伝えできましたし、短時間ですが講演内容の流れについて伺うこともできました。
そんななんだかんだでイベント開始前の1時間半はあっという間に過ぎてしまいました。今回の通訳は2名で16時20分くらいまでかかったので、12時に会場に入ってからだと4時間以上になりますが、やっぱり「受付」開始時間+1時間前に会場に入ることが必要だったなと改めて感じました。
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手話通訳者の忘れ物

2008年02月10日 00時42分41秒 | Weblog
久しぶりに手話通訳に行ってきました。
隣の市でのイベントで、私の地元のろう女性が参加されていました。
それで気づいたのですが、手話通訳者って見ていてくれるろう者からパワーもらいながら手話通訳してるんだなって改めて感じました。
今日の講演者はお話のスピードがものすごく速くて、1回15分の担当が終わるともうヘトヘト。講演前にすでに前半の内容(開会式や活動発表)を1時間半通訳していたので、講演会が始まる前から不安だったのですが、1回の担当を終えたらもう首のあたりがコチコチに固まってしまって頭の中も真っ白。やばいなぁ~と思ったのですが、その時、舞台に出ているペアの人の通訳を見て「あっ、見ていてくれるろう者が感じられる通訳だなぁ~」と思ったら急に私もエンジンかかりました。
「そうそう、Kさんが見ていてくれるんだから、ここはこう表現して、あそこはもっと噛み砕いて表現しなきゃいけなかったなぁ~。」とか頭が回り始めたのです。
手話通訳者は、自分の表現を一度頭の中でイメージしたものを第三者(見ていてくれるろう者)の視点でチェックしてから実際に手を動かし始めるように思うのです。それは瞬時の作業なんですが、講演者の話を(1)聞いて、まず内容と趣旨を(2)理解し、それを(3)翻訳し手話として(4)表現しますが、どのように(3)翻訳しようかと考える視野(視点)に必ず、その会場で見ていてくれるろうの彼女(彼)だったらどうこの表現を受け止めるだろうか?というチェックが入るように思うのです。
それはさておき、今日は三種の神器((1)「用箋挟(ようせんばさみ)+ダブルクリップ」、(2)電子辞書、(3)4色+1シャープペン+(4)インターネットを活用した事前資料集め)にもうひとつ大切なものがあることを思い出しました。(5)時計です。しかも舞台の「そで」などは暗かったりするので、かならずバックライト付きで文字盤が大きくて分単位で時間をすばやく読めるタイプがベストですね。今日私は時計を忘れてしまって結局携帯電話で交代時間の確認をしたのですが、携帯の場合、通訳中に人からメールとか届くおそれがありますよね。まずいです。
やっぱりちゃんと時計は忘れず持って行きましょう。
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日本聴力障害新聞2008年2月1日号(第698号)

2008年02月09日 22時30分05秒 | sign language
私にしては珍しく日聴紙(にっちょうし)を読んでます。
<1面>「ヴィヴ」の詐欺事件が大きく載っています。「ヴィヴは、『将来、障害年金がなくなっても生活できる』などの言葉で勧誘させたり30都道府県で開いてきた500回以上のセミナーの中で手話通訳者を同席させるなどして、聴覚障害者の入会を増やしてきました。」とのこと。
こういう場所へ手話通訳者として派遣された場合(というか現場に行ったらマルチ商法の勧誘だったと判明した場合)は、ただちに派遣元(情報提供施設など)へ電話連絡し、指示を仰ぐのが良いと思います。以前講演を聞いた東京のI女史は「その場で電話を通じて、そうした場所へは手話通訳派遣できないことを相手方と話をしたがらちが明かず、手話通訳を中止させて手話通訳者を引き揚げさせた」とおっしゃってました。
コラム「増幅器」には、改訂第6版が発行された広辞苑のことが書かれています。「聴者」という言葉が新しく掲載されたそうです。さっそくEX-word XD-SP6600で引いてみたら確かに【聴者】(1)聴く人、ききて。(2)耳の聞こえる人、健聴者。と載っていました。素晴らしい。
また「手話」の記述が変わり「聾者によって用いられる、手の形・動き・位置などによって意味を伝える言語。非手指動作と呼ばれる顔の表情やあごの動きなどが文法的機能を持つ。」となっています。後段の解説(「非手指動作・・・」)が日聴紙では(意図的ではないかもしれませんが)載せてありませんでした。・・・笑える。

<2面>まず、障害者自立支援法により市町村が行うと位置づけられた「相談支援事業」の研修会の様子がレポートされています。ここは試験対策として要チェック!
中段には石川県聴覚障害者協会が開催した「能登半島地震シンポ」のことがちょっと載っています。
そして連載「聴覚障害者情報提供施設のあした」は第24回・香川県聴覚障害者福祉センターです。

<3面>には茨城県聴覚障害者協会末森会長が「JICA(国際協力機構)」タイ・ベトナム・ラオス視察に行かれた記事があります。残念ながら記事からは視察による各国の詳しい様子はわかりません。もっとスペースを割いてほしいよぉ~。
もうひとつは高田英一前理事長の寄稿(体罰事件について書かれた)「札幌ろう学校とその問題」最終回です。

<4面>読者のページには、「ろうあ協会のあり方を考える」という記事が載っていて驚かされます。全日ろう連傘下以外の聴覚障害者関係団体への排他的な態度が批判されています。「ろうあ協会から他の団体に人が流れていくというのは、ろうあ協会に魅力が欠けているということだと思う。」とまで書かれていて、これを載せた全日ろう連もまだまだ捨てたもんじゃないなと思いました。「捨てたもんじゃない」なんて書くと私が吊るし上げを喰いそうですが・・・。
それから野沢克哉さんの中国アモイ市特殊教育学校訪問記が載っています。中国への視察ってすごいですね。どなたが手話通訳者として同行されたのだろう?

<5面>には「青年のページ」があります。ここも要チェックですよね。昨年11月に滋賀県で行われた全青研(全国ろうあ青年研究討論集会)のレポートです。
<6面~7面>は特集「広がる特別支援教育への懸念」です。
(ちょっと眠くなってきたのでここでひとまずアップロード)

<6面>側には各県のろう学校の特別支援学校「化」の現状が報告されています。
その右隅には「手話を正規の教科としたろう学校が開校へ」の記事が載っています。いよいよ4月開校ですね。どんな子供たちが育つのでしょう。
<7面>には河原教育対策部長の「論点」が載っていますが最初に「特別支援教育の理念そのものは否定しませんが・・」と書いてあるところの趣旨がよく理解できませんでした。ろう児は例外だけど、他の障害児は特別支援教育で良いということ?
左隅に載っている「サラマンカ宣言」(これも試験出題ポイント高いと思うよ!チェケラッ。でも私は「サ(マ)ランカ」と思っていたら「サラマンカ」なんですね。間違えて覚えてました。ちなみに「サ(マ)ランカ」でググるとトップに検索されるのが国立特別支援教育総合研究所のページというのも笑えます。)
「サラマンカ宣言」では、「健常児と障害児が差別なく、一つの場で受ける教育、いわゆるインクルージョン教育の促進を提起しています。」が聴覚障害児教育には「そのコミュニケーション・言語の尊重が前提」という留保条件が付いてるそうで「ろう学校だけは例外」と位置付けているのだそうです。

<8面>はインフォメーション面です。「医療機関における聴覚障害者向け翻訳システム」を基調講演とした野村病院の講演会(2月9日、あっ今日だ。)とか、日本デフスポーツ団体協議会の加盟団体紹介15「日本ろう者ボウリング連合」、それから福井大会(第56回全国ろうあ者大会)案内(2)も要チェックですね。今回はマスコットキャラクター「ふく坊」が登場です。そうか、だったら茨城大会のマスコットは「水戸の御ロウ侯様」ってのはどうだ!でも会場はつくば市なんだよなぁ~。しかも名前長過ぎ・・・。

<9面>は目で聴くテレビ・2月番組案内。ここは「NPO法人 CS障害者放送統一機構」(試験対策に名前は覚えておきましょうね。)がやってるCS放送なんですが、私はデコーダーを持っていないので見られず残念です。インターネット・テレビにしてくれれば誰でも見られるのになぁ~などと書くとまた怒られそうです。
それからこれも試験チェックポイント「新しい手話」コーナーでは「アミューズメント(娯楽)」「オピニオンリーダー(世論形成者)」「グローバリゼーション(地球規模化)」が紹介されています。
「新しい手話」も本気で普及させるつもりなら全日ろう連のホームページをはじめ全通研、士協会ホームページで動画+検索(辞書)機能付きで載せればいいのに・・・。そうしないのは書籍販売(「新しい手話2009?」に影響するからなんでしょうねぇ~なんだかなぁ~。ちなみに( )内は国立国語研究所の言い換え提案なんだそうで、こっちも「なんだかなぁ~」という感じです。「東洋一のアミューズメントパーク・東京ディズニーランド」を「東洋一の娯楽施設・TDL」と言い換えても同じものには聞こえない気がしますが・・・。
(そろそろ息切れて来ましたが・・)

<10面>
ようやく今回一番書きたかった記事にたどり着きました!
「ゲーム機に字幕配信」、これ画期的です。素晴らしいです。私は任天堂DSライトは持ってるのですが、PSP(プレイステーション・ポータブル)は持ってないんですよねぇ~。いいなぁ~やってみたいなぁ~。と書いても何のことやら日聴紙を購読していない方には全然わかりませんね。ハイ、すぐに購読を申し込みましょう!申込みは日聴紙(にっちょうし)ホームページからできますよ。でも、日聴紙を待ちきれない人は、こちら(「人工内耳友の会-東海支部」ホームページ)をご覧ください。
(ちょっといったんアップロード)

<11面>には「乳がん検診における聴覚障害者と健聴者の比較」という滋賀医科大学学生さんの実習報告が載っています。
それと「第3回全国手話検定試験日程決まる」も載ってますよ。受験したい人は日聴紙をまず購読しましょうねぇ~。といいつつ全国手話研修センターのウェブサイトも紹介しちゃったりして・・・。

最後の<12面>は成人の日のイベント紹介です。フルカラーです!
何度も書きますけど、聴者にとって日聴紙は、ろうあ運動を知るための一里塚。大切な情報源ですから、ぜひ購読しましょう。→日聴紙(にっちょうし)ホームページ
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