観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「江~姫たちの戦国」。降参

2011年01月26日 | 映画・ドラマ
 「篤姫」、「天地人」、「龍馬伝」と3年間、オンタイムで鑑賞してきたが、今年は「もういいや」。だって全然話し違うんだもの。そりゃあ、江さんが主役だからエピソード作る必要はあるけど、それにしてもねぇー。信長もすっかり「いい人」だし。
 序盤なのでまだ分からないが、この展開だと、先が見えたような気がする。
 それに上野樹里ちゃんが、徳川に嫁いでからのしっと深い年上女房とか、忠長を溺愛する母親とか演じられるのかなあ? 多分、主役だからその悪い面は誰かが肩代わりするのだろうけど、ちょっと厳しい。
 そして、毎回一本調子の初(水川あさみ)がうるさい。この人なんで、これほど評価されてるのか全く分からない。茶々(宮沢りえ)の性格設定もなんだかなー。
 これまで、ビデオも含め全て鑑賞したのは、「新・平家物語」、「元禄太平記」、「黄金の日日」、「武田信玄」、「 真田太平記」、「信長 KING OF ZIPANGU」、「毛利元就」、「葵徳川三代」、「北条時宗」、「利家とまつ~加賀百万石物語~」、「新選組!」、「義経」、「功名が辻」があるが、序盤でつっかかったのは今回が初めて。
 なんか、もういいや! 

「忠臣蔵~その男、大石内蔵助」。年寄りの寝込みを寄ってたかって襲撃

2011年01月26日 | 映画・ドラマ
 いやー、これまた、コンパクトのまとましたな。ダイジャスト版「忠臣蔵」もしくは、歴史検証番組の再現ドラマ的。いえ、これ嫌みではなくて、よくこれだけの事件を短い時間でまとめたってこと。しかも見せ場は残して。
 「忠臣蔵」なら少なくても前後編で5~6時間はもつでしょう。視聴率稼げたのに。
 配役も、凄い顔ぶれ。大石内蔵助(田村正和)、りく(岩下志麻)、浅野内匠頭(玉山鉄二)、阿久里(檀れい)、堀部安兵衛(小澤征悦)、堀部弥兵衛(山本學)、多門伝八郎(永島敏行)、浮橋太夫(石田ゆり子)、戸田局(梶芽衣子)、柳沢吉保(伊武雅刀)、土屋主税(松平健)、立花左近(北大路欣也)、吉良上野介(西田敏行)。
 松平健、北大路欣也はゲスト的だが、彼らが内蔵助でもなんら違和感ない配役。むしろ、赤穂の田舎侍には田村正和はスマート過ぎた。
 そして今回は上野介をトコトン腐ったおやじに描いている。
 それはさておき、昔は「忠臣蔵」と言うと心掻き乱されるくらいにジーンとして赤穂浪士に賛同したが、自分が大人になって汚れて行くに連れ=世の中を分かってくると、これ、よってたかって、年寄りの寝込みを襲っただけじゃん。と思う。正々堂々と真っ正面から行ってないぞっ。
 近年では浅野内匠頭ってのがかんしゃく持ちのいらちで、勝手に血迷った節も言われているが、それだったら内匠頭ってのは、今で言うところの通り魔じゃないか?
 すると赤穂浪士は逆恨みってことになrので、それではあんまりだから、ここでは、吉良上野介が悪かったと解釈しよう。それでも、夜襲は卑怯感が否めないし、何より、吉良家に養子となった吉良義周(吉良上野介の孫)が哀れでならない。戦ったんよ。そして手傷追って倒れてしまった。それが、「親を守れなかった」とされて信州の高島城に流され、若くして非業の死を遂げている。彼は、上野介の実子が上野介の妻の実家・上杉家を次いだため、上杉から吉良に養子となったれっきとした上杉家の嫡男。養子にさえなっていなければ…。
 それに上杉はなぜ、幕府に息子の釈放なり刑減を働きかけなかったのだろう? 天下の上杉だよ!
 いずれにしてもこの事件の悪は柳沢也。
 最期に、松の廊下に繋がる、衣装の事件も含め、浅野内匠頭は勅使接待役2回目なのに、なぜにこんなに色々知らなかったのだろうか? それが分からない。
 どこかで、思い切って、柳沢吉保 、徳川綱吉を悪人にした「忠臣蔵」作ってみませんか? もしくは、討ち入り後の吉良方を描いてみませんか?