観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「江~姫たちの戦国」。初っ端から、「こんなに史実変えちゃう訳?」

2011年01月15日 | 映画・ドラマ
 NHK大河ドラマが始まった。今年は江。徳川二代将軍・秀忠に嫁ぎ、三代・家光を産み、初期徳川家を盤石に導いた、浅井家の三女・江。主演は、上野樹里。
 まあ、江なら1年間続けるくらいの話題は豊富だろう。何せ、波瀾万丈ってこの人のためにあるような言葉だもの。
 長女の茶々(淀)を宮沢りえ。二女の初を水川あさみが演じ、その母のお市を鈴木保奈美ってなことで話題にもなっている。約20年振り(?)にもなろうか、その鈴木保奈美。ちっとも変わっていない。娘たちよりもむしろ、奇麗で可愛らしいくらいだ。一昔前は、「老いだけは誰にでも平等にやってくる」と言われていたものだが、現在では、「老いも金さえあれば」とでもいったところだろうか?
 さて、物語。これがさー、初っ端から、「こんなに史実変えちゃう訳?」ってなくらい。どうせさ、どの大河もフィクションなのに、みんな史実違ってるのに、なぜに「新撰組」だけがあれだけ中傷されたのでしょうね。
 まず、浅井長政と市の間には二人の男の子がいたし、第一、小谷城落城の時、江はもっと大きかった筈。市が戦国の武門の者としてのクライマックスの「小豆の袋」も侍女が発案し、しかも届けないし…。長政との関係をより親密に描きたかったのだろうが、これじゃあ、市が織田の娘という強いイメージなくなっちゃう。これはいかん。ただの女でただの母ではいかんのじゃ。
 今後どのようになっていくのか。この嘘八百の女を前面に出した戦国物語で視聴者を引き付けるだけの魅力が樹里ちゃんにあるのか?
 取り敢えず、豊臣家に人々の配置は安心して観られます。

 NHKさんも、このところ、戦国→幕末→戦国→幕末とこの2つを繰り返しているけれど(確かに歴史的にも面白い)、皆さんプロなんだからさ、もっと違った視点での主人公を探してください。「黄金の日々」のように。
 

「任侠ヘルパー スペシャル」。

2011年01月15日 | 映画・ドラマ
 なんでこんなに面白いのだろう? 設定の意外性はほかのドラマにもあるし…。これ役者に巧さ? 元々、男性俳優は兵隊さん、女優は娼婦を演じればどんな大根でもそれなりに様になるって言うけど…言うなれば兵隊さんか?
 草薙剛が巧いのは周知の事実。が、以外に、山本裕典が表情をピシピシ決めて来る。演技はまだでも、五十嵐隼人もいいシーンもらってたりと若手の頑張りが面白さを引き立たせているようだ。
 黒木メイサははまり役。松平健、宇梶剛、大杉蓮、夏川結衣といったベテラン勢ががっちり控え、本編オンエア時は話題の人だった子ども店長こと、加藤清史郎が出演したが、スペシャルでは、「大きくなったなー」とその成長振りを見せたと同時に、普通の子に近づいてしまった感も否めない。清史郎君、可愛いだけじゃなくて演技力を身につけ、大人と対等に勝負できるまでしばし、お休みした方が良さそう。折角の逸材だから使い捨てにされて欲しくないな。上木竜之介みたいに、着実に階段を上ろうよ。