かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(24:初めてのネパール編-第六章)

2008-08-19 11:34:47 | 旅行
初めてのネパール、大きな楽しみのひとつがマウンテン・フライト(山岳遊覧飛行)でした。ネパールを離れる前日に、このフライトに日本から一緒に来た仲間みんなで参加しました。往復の航空券やホテルなどは、旅行会社に手配を依頼しましたが、その他のネパール滞在中の行動はすべて自由時間です。ですから、このフライトも自分たちで予約したものだと思います。

しかし、前日同様当日も天気が良くありませんでしたので、飛行機が飛ぶかどうか心配しておりました。すると、午前10時前にホテルへ車が迎えに来て、少し不安を抱えながら空港へ出発です。
ところが、空港には着いたものの、予定のフライト時間になってもなかなか飛行機が飛びません。随分とやきもきさせられたのですが、10時40分になってやっと第一便が飛び立ち、ホッとしました。ところが、自分たちの予約の便は次だろうと思いながら、今か今かと搭乗案内を待っていたのですが、途中わけのわからないグループに割り込まれるなどして、私たちはその後延々と待たされるはめになりました。



≪飛行場から見たネパールの山々
・・・後方の雪で白くなった山々は、ヒマラヤ本体ではありません。7,000~8,000m級のヒマラヤ山脈は、白く見える山々のさらに向こう側にあります。≫

山岳地帯は、午前中は比較的天候が安定していますが、午後になると次第に雲が多くなることが多いので、時間が経つにつれあせりも出てきます。しかし、「あせらず、あきらめず、あてにせず」を肝に銘じ待ちました。そうして、正午過ぎにやっと私たちの順番がやってきました。期待を込めての搭乗です。
座席は、中央席は空席にして、左右窓際の2席ずつに客が座るというものだったように思います。さすがに高い料金の遊覧飛行です。中央席ではヒマラヤが良く見えず、イライラがつのるだけでしょうから。
  
離陸した飛行機は、ぐんぐん高度を上げ、やがてヒマラヤ山脈が見えてきます。


≪中央左のピークはドルジェ・ラクパ(6,975m)でしょうか? よくわかりません≫

機内からは、おのずと歓声が上がります。そして、少しでもいい景色を見よう、写真に収めようと、みんな窓際にへばりついたり、空いた窓際を探したりします。私も同様です。平静ではいられないような感じです。ヒマラヤでしか見ることのできない、7,000~8,000m級の山々が連なる山脈です。深い青色の空に突き出た世界の屋根です。そして、ヒマラヤ山脈の向こう側はチベットです。


≪中央左の雲(雪煙?)をたなびかせているのがガウリサンカール(7,145m)、右の方の白い三角のピークが多分メンルンツェ(7,181m)≫

やがて、エベレストが正面に見えてきます。エベレストは、相変わらず雲だか雪煙だかをたなびかせております。そうしたエベレスト(8,848m)、ローツェ(8,501m)の雄姿をしばらく眺めたところで旋回ですが、この頃、観客を一人一人交代で操縦席に入れてくれました。


エベレスト、雲にピークが隠れている山がローツェ


≪中央のピークがきっとマカルー(8,475m)≫

フライト時間は40分ほどでした。あっという間に過ぎた感じがしました。それでも、飛行機を降りてからもしばらくは、ヒマラヤの山々に圧倒された感動・興奮は冷めませんでした。

   ≪つづく≫

 『僕のTシャツ』のネパール編もよろしく!
「僕のTシャツ(1)」2007年9月23日
「僕のTシャツ(8:ネパール再び・前編)」2007年12月4日
「僕のTシャツ(9:ネパール再び・後編)」2007年12月12日