かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(22:初めてのネパール編-第四章)

2008-08-04 12:50:05 | 旅行
現在のほぼインドに相当する陸地(インド亜大陸)が、約5000万年前にアジア大陸に衝突して、その後も二つの大陸がグイグイ押し合って、次第に盛り上がって誕生したのがヒマラヤ山脈です。そして、いくつもの河川が、盛り上がった山地・山脈を浸食し、砂や泥などを運搬してできた丘陵地帯の地層を、私たちは見学していたわけです。そして、背後(北側)には標高1,000m余りの山々が連なっており、さらにはるか北側には、ヒマラヤ山脈が聳え立っています。
私たちが見学した時期は、ネパールでは乾季に相当するため、雨が少なく川の流れは穏やかでした。村人たちは、そんな川に大きな石を並べて、路を確保しております。
 


足元が不安定だろうと思うのだけれど、彼らは天秤棒で重い荷物を担いで、いとも簡単に石の上を歩いておりました。
橋を架けるのは大変だし、仮に橋を架けたとしても、おそらく次の雨季には、洪水で流されてしまうのでしょう。聞けば、この地域は平坦な地形のため(河川勾配が極端に緩やか)、雨季の洪水時には、毎年河川の流路が変わるのだそうです。
そんな、のんびりとした光景を眺めながらの見学・テント生活を終え、再びカトマンドゥへ帰る日がやって来ました。
この写真は、その途中の村の家です。



見ると、屋根が自然石のスレート瓦でできています。日本でも、東北地方などでは良質な天然石のスレートが採石され、瓦として利用されていることは知っていましたが、実物を見るのは初めてでした。
そして、道端には、丁寧に加工された天然スレート瓦が並べられています。山から切り出した岩石を、ひとつひとつ手作業で整形したのだと思います。
ネパール人の粘り強さと地道な作業に感服です。 
 


こうして、カトマンドゥに帰ってきて、調査隊の皆さんとお別れして、再び最初に泊まったナラヤニ・ホテルにチェックインしました。

   ≪つづく≫