かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

赤い実

2007-11-29 11:43:19 | 草花・樹木

 赤い鳥小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた 
なぜか私は、このような見事な赤い実を見ると、まるでパブロフ犬の如く、ついついこの歌を口ずさみたくなる。 ところが、以前この歌を私が唄った時、奥さんは知らないと言い、「自分で勝手につくったんでしょう」と。私が、「えっ 知らないの?」と言っても、信用してもらえない。どうも私がこの歌を唄うと、「シャボン玉」の曲になってしまうようで、勝手に替え歌を作ったと思われたようだ。父親から受け継いだ私の絶対音感では、どうしても「シャボン玉」になってしまい、何度やっても本当の曲で唄えないので困っている。  成田為三さん ごめんなさい。
そもそも、絶対音感を有している人を、私にはどうも理解できない。小学生のころ、先生がピアノで単音ずつ弾き、その後、和音を弾くというようなことがあったが、このような場合でも私の正解率は到底半分にも満たない。だから、いきなり和音を弾かれたってサッパリわからない。これを聞き分けることのできる同級生がとても不思議だった。 
それはさておき、近頃地区のところどころの家の垣根に、彩を添えているこの赤い実の名前を知らなかったのだが、知り合いの女性に尋ねたところ、「ピラカンサス」あるいは「ピラカンサ」と言う名前だと即答してくれた。そして、彼女はこの赤い実を、数十年前新婚旅行で行った高知で初めて見たそうで、きれいだなあと思い、その後帰ってから苗を購入して、自分の家の庭に植えたそうだ。だから、数十年前にはこの地区にはこのピラカンサスはどこにも植えられていなかったのだろう。この赤い実、ヒヨドリなどの鳥がよく食べるようで、彼女の家のものはほとんど食べられてしまっているそうだ。でも、ヒヨドリは赤くないな。



調べてみると、Pyracantha(ピラカンサ)は、ギリシャ語のpyro(炎)+acantha(棘)が語源で、火のような真っ赤な実をつけ、枝にはいっぱい棘があることから、これに「ス」がついて「ピラカンサス」と呼ばれているようだ。バラ科の植物で、実の色は、赤のほか橙や黄もあるようで、春に白い花を咲かせるようだ。おそらく、私もこの花を見ているのだろうが、見たという実感がないので、来年の春にはしっかりと見てみたいと思う。楽しみだ。