昨日・今日と、ここ半島は冬の寒さになってきた。ところが、東京は暖かかったようで、そんな中行われた東京国際女子マラソンで、野口みずき選手が2:21:37の大会新記録でぶっちぎりで優勝した。怪我で2年2ヶ月のブランクがあったので心配していたが、そんな不安は関係なかった。前日の記者会見で、これは期待できそうだと思っていたが、予想以上の強さだった。野口選手は本当に強い!アテネの時より安定感が増したように感じた。
36キロ過ぎに、並走していたケニアのコスゲイ選手を引き離し、最後の上り坂をものともせず、快調なペースを持続したまま力強い走りでどんどん引き離す。 ところで、マラソンのテレビ中継では、終盤の勝負どころで、CMに切り替わるケースが多いように感じる。そしてCMが終わり、中継が再開された時には、もう既に大きく離れ勝負がつきかけている、といったようなケースだ。その度に、「また、大事なシーンを映さなかった」と腹立たしく思い、興ざめるのは私だけだろうか。 昨日の中継でも、この36キロ過ぎの競った場面でCMになった。しかし、昨日はスポンサーの好意なのか、テレビ画面の上半分はマラソンの中継を流したままのCMだった。そうそう、なぜ今までこういう気の利かせ方をしてこなかったのだろうか。ニャロメ!
それはさておき、野口選手は、競技場に入って最後のコーナーを回る時笑顔になった。勝ちを確信した瞬間なのだろう。そして、ゴール直前にサングラスを外して、笑顔でゴールテープを切った。 いい表情でしたねえ。おめでとうございます。 テレビで解説の増田明美さんが言っていたが、野口選手はあの「爆発だ!」の岡本太郎さんが好きなのだそうだ。なんだか、通じるところがあるような気がする。
それにしても、野口選手のマラソンの戦績はすごい。6戦5勝で、優勝できなかった2003年の世界選手権でも2位なのだ。これでおそらく北京五輪出場確定だろう。土佐選手とともに期待しております。残り1枠。アテネ五輪7位の坂本選手だろうか、世界選手権代表だった原選手だろうか? えっ?高橋選手? どうだろう。