かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

赤胴鈴之助

2007-11-07 13:03:31 | その他

エイ」「ヤーッ」「ターッ

うーぬ ちょこざいな小僧め 名を 名を名乗れ

赤胴 鈴之助だあ!

で始まるラジオドラマ。家にまだテレビがなかった子供のころ、夢中でラジオに聴き入った記憶がある。その漫画「赤胴鈴之助」の復刻本が最近発売されたとのことだ。

「少年画報」に連載されたこの漫画は、当時私たち子供に大人気だった。チャンバラごっこをする時に、「真空斬り」など真似をしたものだ。手を開いて「真空斬り」の所作をするけれど、そんなことで人が斬れたりするわけもなく、あの頃「真空斬り」を仕掛けられた相手は、どうなっていたのだろう。ライバル竜巻雷之進の「稲妻斬り」で返していたのだろうか。 

ところでこの漫画、私は武内つなよしさんの作品だと思っていたが、最初は福井英一さんという方が発表したとのことで、その福井さんが第1回作品を発表した直後に亡くなり、その後武内さんが連載を続けたとのことである。ふーん、そうだったのか、どうりで知らなかったはずだ。

ラジオドラマでは、千葉周作の娘「さゆり」役で吉永小百合さんが出演していた。映画では、「竜巻雷之進」の役を林 成年(はやし・なるとし)さんがやっていたし、中村玉緒さんも出演していたように記憶している。林さんは、あの故長谷川一夫さんのご子息だ。でも、「赤胴鈴之助」の役をやっていた俳優の記憶がほとんどない(梅若正二さん)。映画版は夢中になれず、少しがっかりしたような気がする。おそらく、ラジオを聴いて自分なりに作った赤胴鈴之助のイメージに合わなかったからではないだろうか。

「ちょこざいな」とか「こしゃくな」なんて、もう死語なのだろうなあ・・・。私はこれらの言葉は結構好きで、今でも時々使っているが、きっとこのセリフは、悪役が使っていたのだろう。漫画本の復刻もいいけれど、個人的にはあのラジオドラマをもう一度聴いてみたいと思う。  

♪剣をとっては 日本一に 夢は大きな 少年剣士

 親はいないが 元気な笑顔 弱い人には 味方する

 おう! がんばれ 頼むぞ 僕らの仲間 赤胴鈴之助♪

最近の歌の歌詞はちっとも覚えられないけれど、このテーマソングは今でも歌える。