【広島・尾道市】鎌倉時代末期の正慶年間(1332~1334)、遊行六世・一鎮上人による創建と伝わるが、本堂建立が南北朝時代の文和2年(1353)であることから、文和2年の開山とも言われる。
常称寺と共に時宗布教の大道場であったお寺で、当初は「西江寺」という寺号だった。 宗派は時宗で、本尊は阿弥陀如来像。
本堂は2代目住持・託何上人の発願で建立された時宗最古式を今に伝える貴重な遺構で、天井は手を打つと反響する「鳴き龍天井」になっている。
石段を上って堂々たる構えの四脚門の山門に....山門から見る歴史を感じさせる厳かな本堂の姿に思わず息を呑んだ。
簡素で均整のとれた造りの寄棟造本瓦葺の本堂だが、屋根の反りが素晴らしく、暫し見惚れてしまった。
境内には、道路工事で出土した花崗岩の自然石を使って平成22年に尾道大学生によって制作された漫画チックな七福神像があるが、歴史と伝統に溢れる古刹の雰囲気にはチト馴染まない感じがした。
石段の上に建つ山門..室町時代貞治年間(1362~1368)建立、現存する時宗最古の建築物
切妻造本瓦葺の堂々とした四脚門
山門から眺めた本堂 手水舎
寄棟造本瓦葺の荘厳な本堂
本堂は南北朝時代文和2年(1353)建立
本堂は足利尊氏建立と伝えられ、現存する時宗最古の本堂建築
七福神像越しに眺めた本堂 境内に立つ宝篋印塔
本堂の屋根の反りが美しく、建築美に優れている
七福神像と多宝仏越しに眺めた本堂..漫画チックな七福神像は平成22年建立(尾道の大学生作)
六地蔵尊と多宝仏
入母屋造本瓦葺の鐘楼 梵鐘
五輪塔陽刻碑/両手で未開蓮を持つ十一面観音菩薩像か?/蓮華座に鎮座する地蔵菩薩と十一面観音菩薩か?
本堂の右手に建つ毘沙門堂
入母屋造本瓦葺の毘沙門堂には七福神が祀られている..右後方に庫裡がある
庫裡 境内の隅に佇む石造物
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