耳をすませば~ ♪

      心の声が聞こえる

      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

「起きてよぅー!!!」は「起きなくていいよ」の不思議

2012-06-30 19:56:16 | 日記
起きなさーい!もう、7時過ぎてるわよー!起きなさーい!!起きてよぅー!!!、もう!」

朝、多くの家庭からもれて来るママの怒鳴り声。

相手は目覚まし時計が鳴り響いても目が覚めない子ども。

「この3番目の『起きてよぅー!!!』は、

ほんとは、起きなくていいよ、ということなのよ。」

と、かつて、なんやら謎解きのようなことを口にしたのは、心理学の先生でした。

「起きてよぅー!!!」の悲痛な叫びの

そのココロは

「起きなくていいよ」

な、な、なんでだあぁ??? 

でも、次の瞬間、ストンと腑に落ちたんです。

何を隠そう、この光景は、毎週土日の朝、わが家で繰り広げられるバトルではないか!

ただし、わが家のお寝坊さんは、夫。

自宅で塾をしていた私は、土日の1時には仕事開始。

朝は、できることなら、9時までには朝食を終えたい。

だのに、彼は、起こしても起こしてもなかなか起きてこない。

もおおおおお!!!

「離婚」という言葉が、土日の朝を迎える度に頭をよぎる

でも・・・でも・・・

「起きてよぅー!!!」と叫んでいる時の私の心の中の本音を冷静に探ってみたのです。

そうしたら、な、な、なんと、

「起きないでぇ。」と言ってる?

そ、そ、そんなばかな!

いや、やっぱり

「起きないでぇ。」と思っている!

いつもいつも、こんなぐうたらな夫に苦労させられている私

私がしっかりしているから、家庭生活は順調に営まれているんだ

少なくとも、「夫に頼って生きている、やわな女じゃない」ことを証明したいという私の深層心理に気がついたのです。

そのためには、朝早く起きてキビキビ働く夫であっては困るんです。

その証拠に、一度だけ、たまたま彼の方が早起きしたことがあったけど、
なぜか、私は居心地の悪い不快な気持ちになったっけ。

な~るほど、彼に早起きされたのでは、

「ダメ夫を支える立派な妻」としての私の立場が否定される事態になるんだぁ、となっとく。


人は、無意識に自分が望む状態に自分を置こうとする生き物なのです。

そして、いつも、その状態を保つように行動しているんですね。

だから、相手をそれに協力するようしむけるのです。

いやはや、厄介な生き物だぁ。


今も、「起きてぇ!」と叫んでる?

いえ、もう、「夫を支えるしっかりものの妻」を返上しました。

自分を無理に正当化してあくせくする生き方を卒業したのです。

不思議なことに、今では、土日も最初の「起きてね」の一声で起きる夫になりました。

そして、助け合う仲のいい夫婦になったとさ・・・おしまい







旨みが増すのは塩麹だけじゃない

2012-06-28 18:44:17 | 日記
「時のうつろい」って

残酷な変化をもたらすこともあり、

素晴らしい化学変化を起こすこともあります。

「老化」は残酷な変化

でも、

「成長」は素敵な変化


学生時代の友人と
若い頃とは異なった穏やかで親密な交流を楽しむこともできます。

ときめきはあっても、お互いのエゴがぶつかり合った若い夫婦も
長い時を経て、初めて相手の存在の大きさに気づき、心からの愛情を感じ合う夫婦関係を築くこともできます。


人間関係においては、

時の流れと共に、お互いが成長していった場合、当然その関係性も変わってきます。

「私を見て!」「僕を見て!」と自己中心的になりがちな若い頃の関係は、

時に苛立ったり悲しんだり・・・

とストレスを生じるもとになったりするけど

歳を重ね、精神的に余裕ができ、その余裕で相手を見るとき

初めて相手の気持ちが理解でき相手に心から寄り添えるようになります。

まさに、熟成して旨みになる塩麹のように、人生に深みが出ます。

だから、

耐え難い理由で別れることは仕方ないとしても、

若い頃の友情も

結婚生活も

安易に解消するのは勿体ないと思いますよ


人生でもっとも美しいとき

2012-06-22 14:25:40 | 日記
「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない。」

『アデン、アラビア』(ポール・ニザン作)の有名な冒頭の文。

そのとおり!

と、若い頃この文章を目にした時、私は心の中で叫んでいました。

学生運動まっ盛り

暴力と無力感が交錯する時代

その中で見失いそうになるアイデンティティーを必死で掴もうともがき続けた私にとって

青春は苦しいもの以外の何ものでもなかった・・・


心地よい居場所を確保し、

日々のささいな出来事と自分自身を慈しみ

穏やかな気持ちで過ごす今の私の方が、

ずぅーっと、美しいときを生きていると思う。


「若さ」って、傷つきやすく残酷

必死で

真剣で

熱くて

不安で

危険で

もろい・・・


生きづらさに苦しむ若い人を前にすると、

私の中の若い心が共鳴し、愛おしさでいっぱいになります。

でも・・・

生き続けてほしい。

少しずつ逞しさと強かさを身につけて

生き抜いてほしい!と心から願いながら

美しい若い人たちの話に耳を傾けています。




やっぱ、60女は幸せ~そこそこの不自由っていいぜぇ

2012-06-16 17:33:27 | 日記
前回、「60女は幸せ」と書いたら、

「そんなことはない!それなりの修羅場を乗り越え生きてきたし、今現在も、親の介護で苦労しているぜぇ~。」

というメールを頂きました。(スギちゃんのお母さんからじゃないよ。)

もちろん、「不幸せな60女」もいれば、「幸せな30男」もいるはずです。

でもね、

人の幸不幸は、ある程度は時代の流れや社会情勢に左右されると考えるなら、

日本経済の右肩上がりの成長に沿って歩んできた60代の方々は

日本経済が沈没し、雇用の不安を抱えつつ、希望を持てない未来に向かってこれからの長い人生を生きていかねばならない若者たちよりは、

やっぱり、恵まれているかな~、と思いますが・・・。


それに、60女が若い頃は、結婚したら、
ほとんどが、専業主婦になった世代

でも、その親の世代のように「嫁」として厳しい姑に奴隷のように仕える苦労はずっと少なくなった世代

夫も、家長として絶対的な権力を振りかざすことはまれで、
ほとんどの時間を企業戦士として会社で過ごす
「亭主元気で留守がいい」の世代

当然のように、毎年夫の年収も上がり、バブル期の豊かさも経験できた世代

親の介護も、昔のように誰にも頼れず自力でやるしかない頃とは違い、介護保険という有り難い制度の恩恵にあずかれる世代

女性の社会進出、という選択肢が意識の中になかった分、
「仕事で成功しなきゃあ」と焦ることもなかった世代

そう、この「選択肢が少ない」という状況って、

意外にストレスが少ないのですよ。

「幸せの国ブータン」においては、

人生の選択肢が少ないことが、幸せの理由の一つである

と何かで読んだことがあります。

確かに、迷うことが少ない方が人生楽です。

何でも許されるという「自由」って、
自分の能力や意思決定の確かさを試されるだけに
けっこう、厳しいかも~。

女性が社会で活躍できる道を与えられた今日
それを可能にする権利と共に
そうできなかった場合の敗北感も覚悟しなければならないはず。

人生の分かれ道が数多くあり、その度に自分で選択し、
成功も失敗もすべて自己責任にされてしまう現代を生きる若い人たちは、
甘やかされて育てられたあげく、
その試練に立ち向かうだけのしっかりした自己基盤が求められる・・・

ちょっと、かわいそうな気がします


幸せな60代女・不幸せな30代男

2012-06-09 16:31:18 | 日記
あなたは、今現在、どのくらい『幸福』と感じていますか? 

雑誌「AERA」が、インターネットを通じ、20代~60代の各世代男女100人ずつ、計1000人を対象に、アンケートを取りました。

そもそも、地震・原発のマイナス要因はあるにせよ、
美しい自然に恵まれ、世界一の長寿国であり、治安や教育、収入もトップレベルの日本の「幸福度」は、

36カ国中21位とい意外な結果に、

「なぜ?」

という疑問の答えを探るべくなされたアンケート。

その調査からこんなことも見えてきたようです。

「幸せな60代女」

「不幸な30代男」
 


という図・・・。

確かに、私の周囲の60代の女性たちは、元気です。

住宅ローンや子育て、更年期障害からも解放され、
時間もたっぷり使え、自分の興味のままに生きていける自由を謳歌している人が多いような気がします。

夫も、昔の男性ほど亭主関白でもなく、
妻が、旅行や交友に家を空けることにも理解がある

外でも楽しく、家に帰れば、家族との団欒がある

今さら、「自分探し」なんぞの厄介なことはせず
日々の生活、日々の楽しみに満足している

時には、TVのニュースを見て、政府の怠慢に怒ってみたり、悲しい事件に涙したり・・・

でも、次の瞬間、CMの韓流スターに心ときめいてみたり・・・

悩みは、目尻のシワと遠慮なく出しゃばってきたお腹

以前ほど、芸能人の名前がスーッと出てこないのが悩みの種

でも、ま、いいか、今さら素敵な出会いも期待できないし、
もう、仕事に就く必要もないのだし・・・

言いたいことを言って、美味しいものを食べて、
疲れたら、ちょっと昼寝よ~。

比べて

私の周囲の30代男性は、厳しい現実に苦戦しています。

仕事に悩む、恋人がいない、将来が不安

総じて、自分に自信がもてない

20年後、30年後の未来が全くイメージできない・・・

自分が本当にやりたいこと、って何だろう?

自分に向いている仕事って、何だろう?

結婚なんて、できるのだろうか、このオレが?

友人には負けたくない、と思うのに、
なんか、遠く感じる「幸せ」や「成功」の文字・・・

生きててよかった!と思える日が自分に来るのだろうか?

コンビ二弁当をつまみながら、お笑い番組を見て大笑いをする
TVを消すと寂しくなるので、消すのがこわい

こんな日がいつまで続くのだろうか?

・・・そんな愚痴を聴いていて、私もつらくなります。

彼らに、幸せになってほしい、と心から思います。

日本がかかえる多くの問題が、若い人たちに影を落としているのは確かです。

年金問題からも放射線からも影響が少ない60代女性と違って

若者は、そのようなマイナス材料の全てを背負い込むのです。


現代のもろく傷つきやすい若者が、どこまで耐え乗り越えられるか、
私たちの世代がやってきたことの過ちを彼らに押し付けることを考えると心痛みます。

世の幸せなおばさんたちよ、

どうぞ、彼らに
自分たちの「たくましさ」「したたかさ」「図々しさ」を分けてやってください!




これって、私にうったえてる?










『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。