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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

わが子が受験に失敗したとき

2019-04-25 16:13:35 | 日記
わが家のすぐそばが通学路になっているので、朝、初々しい一年生を見かけます。

ランドセルに黄色のカバーを付けているので、すぐに分かります。

どことなく不安げな表情からも新一年生であると推測できます。

この春、知り合いや親戚の中にも、地元の小学校に入学したり、受験に合格して高校や大学に入学したお子さんが何人もいます。

合格したとはいえ、希望の学校には合格できず、沈んだ気持ちで滑り止めの学校の門をくぐる人もいます。

合格祝いを持って行ったときに、親の落胆ぶりに傷つき暗い顔をした当人に、どんな言葉をかけていいのか、戸惑います。

「よかったじゃない、行けるところがあって」

じゃ、よけい傷を広げます。

「人生、学歴じゃないし・・・」

も、後々そう思える日が来るにせよ、まだ、生々しいときに言われても、全く説得力を感じないでしょう。

結局、「おめでとう!充実した楽しい日々を過ごしてね」

くらいで、済ませるのがいいのかもしれません。

ただ、私としては、本人が落胆するのは仕方ないにせよ、親のがっかりした姿を見るのはしのびません。

子どもは、親が思っている以上に、親のことを考え、誰よりも親を喜ばせたいと願っています。

親の期待に応えられなかった自分を許せない、情けないと心から感じているのは、当のお子さんなのです。

そして、そのことが、一生自分を責める材料になり、自己否定感をもたらすことになるのです。

怖ろしいことに、その自己否定感が、今後の人生に暗い影を落とすかもしれません。

もし、お子さんが、人生の目標を明確にし、そのための通過点として学校を選択し、合格に向けて努力しての不合格なら、自己否定感を生み出すことはありません。

目標に向かうための道が、その道だけではないことを分かっているはずだからです。

きっと、自分の責任において、新たな道を見つけ、再び、目標に向けて努力すると思います。

問題は、受験が、自分の本当の気持ちとは異なり、周囲の期待や一時的な自己満足に基づくものであることです。

その場合、期待に添う学校に合格することが目標の全てになるので、受験の失敗は自己の全否定であり、自分の存在価値の喪失になってしまうのです。

挫折感を引きずって生きる人生は、仮に、奮起して、ある程度の社会的成功を収めたとしても、心からの幸せな気持ちを与えてはくれません。

いつまで経っても満足感や達成感が得られず、どこか不安なのです。

父親や母親の影がチラつき、承認欲求にさいなまれるのです。

人生上手くいっているときはいいけど、一度、少しでも失敗すると、ひどく落ち込み、時には、立ち上がれないこともあります。

そういう方を何人も見てきました。

わが子をそんなかわいそうな人にしないために親ができること、それは、自分で考え、自分の意思で行動し決定できるように育てることです。

小さい頃から、過干渉、過保護にならず、アドバイスはするけど、子どもの気持ちや主張を尊重するように心がけることです。

もちろん、受験においても、お金は出すけど、口は出さない。

仮に、失敗しても、温かく見守る余裕を見せること。

それが、お子さんに安心感を与え、再び、やる気をもたらすかもしれません。

少なくとも、最愛のわが子に自己否定感を植え付けるような事態は避けられるはずです。

自己否定感は精神的に苦労の多い人生シナリオを作り出す、ということを忘れないでください。

わが子の幸せを願うのでしたら、どうか、お子さんの気持ちを大切にしてください。

受験に失敗したときには、ただただ、笑顔でねぎらってあげてください

くれぐれも、責め立てて、お子さんにネガティブなセルフイメージを与えないようにしてください。

どうか、どうか・・・





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