嫉妬は幸せを遠ざけます

幸せな人の特徴の一つは、他人に嫉妬しない、ということ。

憧れること

感心すること

リスペクトすること

と嫉妬することは違います。

嫉妬は、対象に対する恨みや憎しみが伴うネガティブな感情です。

憧れ、感心、リスペクトは、称賛や敬う気持ちなど愛のあるポジティブな感情です。

通常、私たちが人を恨んだり憎んだりするのは、その人が自分に悪意のある言動をするからです。

つまり、相手には、恨まれたり憎まれたりするに足る理由があるということ。

自分は悪くない。

相手が悪い。

だから、恨む、憎む。

でも、私たちが誰かに嫉妬するときは、相手には非がないのです。

自分より仕事ができる。

自分より容姿に恵まれている。

自分より豊かな生活を楽しんでいる。

恋愛関係においては、自分の愛する人が彼（彼女）の方を大切に思っている。

ここまで読まれると気づくはずです。

仕事ができることも、容姿に恵まれていることも、自分の愛する人に大切にされるのも、本人には責任のないことであることを。

そして、こうしたことのほとんどは、客観的な事実ではなく、劣等意識に悩む自分が、自分と比較し自分で作り出したイメージかもしれないのです。

能力や容姿に対する嫉妬も恋愛に絡む嫉妬も、根本は自分の価値に対する不安から生み出される感情だと思います。

自分には価値がないという不安・・・

だから、いつも、誰かと比較し、その人より上だと思うと安心し、下だと思うと不安になる。

相手の愛を失うのではないかと不安になる。

「自分」という存在に対しての確かな信頼がない人は、誰かと比較することによってしか、自分を感じられないのです。

比較し、その人より不利な立場であると感じると、その人に嫉妬する。

つまり、その人を恨んだり憎んだりする。

でも、実は、その憎しみや恨みは、相手ではなく自分自身に向けられたものであることを知るべきです。

嫉妬は、自分を否定しているから生まれる感情・・・

だから、嫉妬は、決して、自分を幸せにすることはないのです。