耳をすませば~ ♪

      心の声が聞こえる

      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

コーチは話下手でいいのです

2016-02-24 14:14:52 | 日記
知り合ったばかりの方に、あるスピーチコンテストの審査員を依頼されました。

たぶん、私がコーチだからです。

コーチングはコミュニケーションのスキルの一つなので、スピーチの達人に違いないと思ったのかもしれません。

おしゃべりは、大好きですが、決して、スピーチという高度な技術は持ち合わせておりませんので、丁重にお断りいたしました。

コーチングのコーチは、しゃべりがうまい必要はありません。

いえ、むしろ、うま過ぎることは、マイナスであってもプラスに働くことはないと断言できます。

コーチングの主役は、あくまで、クライアントさんです。

コーチは、クライアントさんのすべてを受け止める広く温かい心を持って、その方の話に耳を傾け、的確な質問力によって、その人の中から気づきや可能性やモチベーションを引き出す必要があります。

それが、コーチの基本的な役目です。

コーチが、立て板に水のごとくベラベラしゃべってしまっては、クライアントさんは臆してしまい、自分の心を開き本音をさらけ出す気力が失せてしまいます。

弁の立つ人には、相手を圧倒するパワーがあります。

政治家やリーダーには必要な資質であっても、コーチやカウンセラーなどの相手の心にアプローチする職業には、いらないものです。

実は、私自身は、おしゃべり好きのおばさんであり、よく舌の回るほうです。

それが災いして、コーチになるべくトレーニング中には

「あなた、しゃべり過ぎ!」

とよく先生に厳しく注意されておりました。

おしゃべりによって、相手を楽しませたり自分自身もいい気分になれる

話上手が、コーチとしての私のネックでした。

その甲斐あってか、今では、相手の話に静かに耳を傾けることができるようになりました。

これは、べつに、コーチングに限ったことではありません。

普段の生活の中でも、同じことが当てはまります。

あなたは、自分の話を聞いてもらいたい時、どんな人に聞いてもらいたいと思いますか?

ベラベラしゃべりまくる人より、口数の少ない人や口下手な人を選ぶのではないですか?

しゃべり過ぎ!と注意されてから、普段のお付き合いでも、いつの間にか聞き役になった私には、ランチやお茶のオファーが俄然多くなりました。

皆さん、聞くことより話したいのです。

皆さん、自分を分かってほしいのです。

そんなみんなの心に寄り添うことを通して、多くを学べ多くを吸収し、自分が成長してきたことを感じます。

自分の話を控えて、耳を傾ける・・・

そのスタンスは、決して、消極的な生き方ではありません。

相手の心を感じ

人生を感じ

その奥に広がる豊饒な世界を垣間見、

得も言われぬ幸福感に包まれることもあるのです。

コーチとしてはもちろん、日々の生活でも、耳をすますことの素晴らしさを実感し感謝しています。

















『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。