こわいもの見たさ（？）

かつて、「脳内メーカー」という性格診断ツールが流行ったことがありました。

その人の脳の中はどんな感情、どんな意識がどの程度占めているのか？を見るお遊びツール。
確か、名前の字画で、その人の脳内がのぞけるといったものでした。

名前を入力すると、「悩」「お金」「H」・・・などの文字が書き込まれた脳の図が表示されるのです。

名前だけで脳内がわかるほど、人は単純にできていることはあり得ないので、単なるお遊びであり、それをネタに盛り上がる、といった程度のものでした。

でも、これが本当に、その人の脳内が正確に表示できるなら、自分自身を知ることができる強力なツールになると思います。

自分の心に、日頃どんな感情や意識が居座っているのか？　それは、ポジティブなものが多いのか、ネガティブなものが圧倒的なのか？・・・
自分自身、想像もできなかった意外な心模様に驚かされるかもしれません。

自分の心に浮かぶ様々なことをもう一人の自分がすべてチェックすることは、難しいことではありますが、たまには、挑戦してみても面白いかもしれませんね。

私たちは、常に多くのことを思い浮かべたり、感じたり、考えたりしています。

朝目覚めた瞬間から夜眠りに就くまでの長い間、歯をみがきながらも、誰かと話しながらも、電車の中でも、仕事中も、食事中でも、テレビを見ながらも、歩きながらも…常に、感じたり思考したりしています。

それをすべてウォッチングするのです。

さらに、それを書き留めるのです。

さて、どんな結果になるでしょうか？

きっと、それは、自分自身を知る貴重な手掛かりになるに違いありません。

その瞬間の自分の心を探ったところで、それは、自分のほんの一かけらに過ぎないはず。

観察は、長い時間を要したものでなければ、無意味です。

だから、せめて、数日間は続けてみるのです。

絶え間ない観察は無理でも、意識した時だけでも可能な限り観察し記録するのです。

それも無理なら、観察し把握するだけでもいいです。

詳細な観察が無理なら、ポジティブかネガティブかだけでもいい。

「今日もがんばるぞ！」（ポジ）
「これから仕事か・・・あ～あ、いやだなぁ。」（ネガ）


「課長、いいこと言うなぁ。」（ポジ）
「もう、聞き飽きた。うんざりだよ。」（ネガ）


「桜の開花が楽しみだ。そうだ、今年は、子どもを連れて花見に行こう！」（ポジ）
「また、花粉症の季節がきたよ～。花見どころじゃないよ。」（ネガ）

「きれい」「かっこいい」などの褒め言葉はポジ。
「ブス」「バカ」などのけなし言葉はネガ。

もし、ポジティブだったら、オレンジ
ネガティブだったら、青

などと色分けしてみると、あなたの脳内は一目瞭然。

前向きで積極的だと思っていたのに、意外にブルーが多くを占めているかもしれませんし、おとなしくて消極的だと思っていたのに、しっかりポジ派だったりするかもしれません。

ネガティブが悪いとは、一概には言えませんが、幸せを感じる能力は劣ります。

心は疲れますし、体にダメージを与えることもあるでしょう。

残念ながら、おそらくブルー派が多く、その方たちは、日頃、どんなにマイナスの言葉で心を満たしているのかに気づき、驚くはずです。

勤務中の心模様、夫と過ごす時間の中での心模様・・・こわいもの見たさで観察してみては如何でしょうか？