少しの変化が未来を変える

人は、なかなか変われないものです。

自分の現状に満足している人は少なく、

だからこそ、

自己啓発のセミナーに足を運んでみたり、何かにチャレンジしてみたりします。

そうしたことで得られる知識や体験などが刺激となり、心の革命が起きたと錯覚し、一時的に変わることもあります。

セルフイメージが変わったと思い込み、これからの人生が素晴らしいものになるように感じます。

残念ながら、それが長続きすることは期待できず、結局、もとの自分に戻ってしまいがちです。

魔法によって、勇ましい王子や美しい王女に変身し、立派なお城で幸せに暮らしていたのが、魔法が解けて、もとの粗末な部屋にいるみじめな自分に気づく、といった童話の主人公のようなものです。

どうして、私たちは変化が難しいのか？

それは、脳が急な変化を嫌うから、と言われています。

急激な変化には、体や心は対応しきれません。

少なくとも、これまで生きてこられたのだから、急な変化によって生じる危機的な不具合の可能性より現状維持を脳は選択するのです。

では、私たちは変わりたくても、変われないのでしょうか？

決して、そんなことはありません。

変わろうとする強い意志と脳をだますテクニックを心得ていれば、可能です。

脳をだますテクニックと言っても、単純なことです。

それは、少しずつ変えていくということ。

「ちょこっと変化」を心がけるということです。


例えば、

休日は１０時まで寝ていた人が、８時起床を習慣づけるということ

運動不足だったら、エレベーターやエスカレーターを使用せず、足で移動すること

甘いものがやめられないなら、量を半分にすること

無表情で挨拶していたら、笑顔で挨拶をすること

家族にも「ありがとう」と言葉に出して感謝を伝えること

就寝前に、自分を「お疲れさま」「ありがとう」とねぎらうこと


こんな些細なことを心がけるだけでも、その影響はあなどれません。

まさに、バタフライ効果です！

脳が気がつかない程のわずかな変化でも、もしかしたら、大きな違いをもたらす結果につながるかもしれません。

その小さな変化は、徐々に周囲に影響をおよぼし、自分だけでなく、周りの人も状況も変えていく力になるのです。

期待を超えた成果を生み出すのです。

少しだけの変化なら、脳は抵抗しません。

実行することも難しくないはず。

継続も可能です。

１カ月では変わったように思えなくても、１年後、５年後・・・もう、以前の自分は、そこにはいません。

みなさん！今日から、ちょっとだけ、何かを変えてみませんか？