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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

おすすめ絵本「ひび割れ壺と少年」

2015-04-29 12:24:23 | 日記
私が主催するセミナーの参加者の方から、素敵な絵本を紹介されました。

タイトルは

『ひび割れ壺と少年』 (アートデイズ社発行)

親業インストラクターである彼女の先輩の松本純さんという方が翻訳し出版した絵本です。

私もさっそくAmazonで注文し手に入れたところ、期待以上に心にしみる美しい絵本でした。

もともとは、イギリスやアメリカで古くから伝わるお話らしいです。


水汲みに行く少年が下げているのは、ひびの入った壺。

せっかく小川から水を汲んで運んで来ても、ひびから水が漏れて着く頃には半分に減ってしまいます。

壺は、役に立てない自分を恥じ入ります。

でも、やがて、少年が通る道にたくさんの美しい花が咲き出すのです。

ひびからこぼれ落ちた水によって、道端の植物は育まれ花を付けたのでした。


シンプルだけど、なんていいお話!

静かな感動が心にジワーッと迫ってきました。

そして、なんといっても、絵が素晴らしいのです。

この物語をさらに魅力的に輝かせているのは、大村竜夫さんの色鉛筆で描かれたやさしい色調の絵です。

著者の松本さんは、この物語に魅せられ、そうとうな思い入れで出版の準備をされたはずです。

それだけに、この物語にふさわしい絵を描いてくれる人を時間をかけて探し続けたことでしょう。

そして、大村さんとの奇跡的な出会いを果たしたのです。

彼は、小学5年の時から不登校になり、26歳の頃わずらったウツがきっかけで心象風景を絵に描くようになったそうです。やがて、絵の才能にめざめ、個展も開くほどの実力をつけていったといいます。

主人公のひび割れ壺とも重なる人生を歩んできた大村さんだからこそ、物語を魅力的に彩る、こんなに美しい絵が描けたのでしょうね。

本の帯には、白抜きで大きく次のように書かれています。

「あなたは、あるがままでいい・・・」

私たちには誰でも大なり小なりひびが入っているのです。

どんなところにどんなひびが入っているか、それは一人ひとり違います。

ひびは個性です。

相手のひびを認め活かすことはもちろんですが、

まずは、自分自身のひびを受け入れ愛おしんで生きていきたいものですね



つい「いえいえ・・・」と否定してしまうあなたへ

2015-04-18 17:57:58 | 日記
桜満開の頃、ベランダで洗濯物を干していた時です。

散歩をしていた一組の年老いた男女がわが家の前で足を止めました。

「まあ!この家のお庭の背景が桜並木なんて、いいわねぇ。うらやましいわぁ。」

と女性が夫と思われる連れの男性に言いました。

やがて、2階のベランダの私に気づき、

「奥様、居ながらにしてお花見が楽しめるなんて、本当にお幸せですね。」とおっしゃられました。

わが家の庭は猫の額ほどの狭いものですが、奥のフェンスの向こうには見事な桜並木が広がっています。

でも、それが「うらやましい」と思われるような特別なこととは思っていませんでした。

それどころか、狭い土地に建つ小さな家であることに恥ずかしさすら感じていたのです。

ここに住めることが幸せだとはそれほど思っていないのに、「お幸せですね。うらやましいです。」と言われると、素直に受け取れない気もしたのですが、あの女性の言葉にはお世辞も嘘もないことは分かります。

ここは、素直に「ありがとうございます」とお礼を申し上げました。

そうなんです、私たち日本人は、相手から褒められても

「いえいえ!」

と否定しがちです。

中には、褒められたのに不快感を表す人すらいます。

自分自身が否定している部分を褒められても、自分が認められないのだから、相手の言葉を受け止めきれないのです。

否定している自分を否定されたように感じるからです。

でも、他者から好評価されたものは、いくら自分が評価していなくても、「それもありかも~」と認めてみることをお勧めします。

褒め言葉に特別な抵抗感がない時は、「いえいえ」と謙遜せずに、とにかく

「ありがとうございます!」

と口に出して返しましょう。

「素敵なスカーフ。よく似合っているわ。」

「いい仕事をしてくれた。」

「ピアノ、とてもお上手ですね。」・・・

恥ずかしくて否定したくなっても、そんなことはないと思っていても、

どんな時も褒められたら、素直に受け取ること、そして、ちょっと誇らしい気持ちを持ちましょう。

褒められたところをあらためて意識し、その部分に感謝しましょう。

やがて、少しずつ、自分が好きになり自分に自信が持てるようになるはずです。

それは、自信過剰になることとは違います。

根拠のない自信とは違います。

自分が「ここに居る」ことの自信となっていきます。

まさに、存在の肯定感です。

そこから、感謝を感じる気持ちが湧き出るのです。

否定の中から感謝は生まれませんから。

そうそう、私も、あの日老婦人から褒められたことにより、この家に住めることの幸せをしみじみと感じ始めました。

来年は、ここから見える桜ももっと美しく感じるだろうし、こんな環境にあることに心から感謝するだろうことは間違いないでしょうね






やさしい人もそうじゃない人も・・・好き

2015-04-12 16:10:26 | 日記
やさしい人が好きです。

でも、そうじゃない人もきらいじゃないです。

優秀な人に対しては、すごい!と感心します。

でも、そうじゃない人もきらいじゃないです。

前向きで明るい人は、素敵だと思います。

でも、そうじゃない人もきらいじゃないです。

なぜか、子どもの頃から、「人は皆同じ」だと思っていました。

個性は全く違っても、基本的には、いい悪いの差がないことを感じていたような気がします。

つまり、すごい人もそうじゃない人も私の中では同じ価値をもつ存在だったのです。

みんなにきらわれている怖い人と話しているうちに、その人の中の温かい気持ちに触れた時に感じる幸福感がたまりませんでした。

私だけが見つけた宝物のように思えたものです。

人格者と言われる人も、どこかに闇を抱えているかもしれない。

IQの高い人が文学的な感性に優れているとはかぎらない。

気の強そうな人が、小さなことでくよくよ悩むこともある。

ところが、多くの人は、あまりに短絡的に相手をとらえます。

この人は、親切なやさしい人。

その人は、天真爛漫な明るい人。

あの人は、頼りになるしっかり者・・・

とすぐにレッテルを貼りたがります。

だから、心の温かい人だと思っていた人の中に少しでも冷たさを感じると、ショックを受けるのです。

そんな時、こう言ってあげたい。

「期待し過ぎですよ」と・・・。

自分の中にも、いろいろな自分がいるのと同じように、相手にも、さまざまな人格が潜んでいます。

いろんな人がいて、そのいろんな人の中に、さらにいろんな人格がいて・・・

だから、面白いのです。

そんないろんな人との出会いが、私の楽しみです。

相手の中にいろんな人格を見つけることも、また、楽しみです。

幸いなことに、どんな人格を見つけても、きらいにはなりません。

人が好き。

どんな人もきらいじゃない。

こんな私がコーチ&カウンセラーとしての仕事を選んだことは、正解だったと思っています。

少なくても、クライアントさんを否定的にとらえることはないのですから~。

クライアントさんを好きになりリスペクトする気持ちが自然に生じるのですから~。

神様に感謝。






『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。