耳をすませば~ ♪

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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

一度、きらいになったものを好きになるのは難しい

2012-12-22 17:28:41 | 日記
アルコールに弱い私には
仕事を終えての一杯のビールに幸せを感じる方々の気持ちはまったく理解できません。 
イカ好きの私が、どんなにイカが旨くて栄養があると熱く語っても、
イカ嫌いの娘をイカ好きにするのは難しいことです。

好きということは理屈ではないので、努力によって克服することは極めて困難なものです。
頭では納得しても感性ではどうにもならない手ごわいものです。

イカ嫌いの娘に毎日毎日イカ料理を用意すれば、
やがて、娘はイカを見ただけで吐き気を感じるようになるでしょう。
ましてや、暴力で押さえ込んで無理やり娘の口にイカを放り込んだりすれば、娘の心身に深刻な事態をまねきかねないかもしれません。

対象がモノではなく、ヒトであっても同様のことが言えます。

あんなに夢中だったアイドルが、今じゃ、顔を見るのもいや、ということさえありますよね?

身近な人に対しても、好きじゃない人は好きにはなれない。

そして・・・
かつて好きであっても、一度嫌いになった人をもう一度好きになることは、もっと困難です。

力ずくで相手の気持ちを変えようとすればするほど、
相手の気持ちは離れていくばかりでしょう。

そんな当たり前のことが、どうしてわからないのか?

この人は、自分を好きじゃないんだな、と思ったら、
潔くあきらめることです。

相手が自分を嫌いだ、あるいは、好きじゃなくなったということの
理由は、相手自身わかっていないこともあります。
嫌いなものは嫌いです。
好きじゃなくなったものは、好きにはなれません。

だから、
その人が、相手の愛を得ようと、あるいは愛を取り戻そうと、
あがいたところで、どうにもならないことだと思います。

世の中には、自分の思い通りにならないことの方が多いことは、
20年以上生きていればわかってもいいはず。

本当に相手を愛しているなら、相手が望むようにすることです。
相手が自分の愛を受け入れたくないなら、
身を引くことが自分の愛の証ではないですか?

相手がいやがっているのに執拗に相手を追い回すことで
その人は何を満たそうとしているのでしょうか?

無駄なことに時間とエネルギーを費やすことはやめましょう!
自分自身の時間を、人生を大切にしてほしいと心から願います。
本来の自分に立ち返って輝くことで、
もしかしたら、相手の気持ちが変わる可能性も期待できるかもしれませんが、追いかければ、相手は逃げるだけですよ。

真実の愛は相手を引き寄せることもあります。

でも、エゴは相手を遠ざけます。












愛していれば許される?

2012-12-19 10:19:55 | 日記
昨日、上智大学で「愛していれば許される?」というタイトルのデートDV防止講座が開かれました。

上智大学グローバルコンサーン研究所と千代田区男女共同参画センターMIWとの共催の講座です。

MIWさんには、日頃私のセミナーでお世話になっていますし、
DV被害者のクライアントが少なくないこともあり、
私も学生さんに混じって講座を受けて参りました。

デートDVって、ご存知ですか?

DVは、家族やそれに相当する相手からの心身に対する暴力的な言動を意味するのに対し、
デートDVは、恋人からのDVを意味します。

したがって、主に10代や20代の方が対象になるので、
それだけに、その後の人生に大きな影響があることが危惧されます。

恋すると、相手を独占したいという思いが生まれます。
そうした気持ちが暴走すると、相手を束縛しコントロールしようとします。
たとえば、自分以外の異性のアドレスや番号をケータイから削除させたり、異性が参加する集まりに行くことを禁じたり・・・
さらに、相手の行動をすべてチェックしたり・・・と・・・
少しでも従わないと暴力を振るい、そうして、完全に相手を自分のコントロール下に置こうとするのです。

残念なことは、被害者もそうした相手の行為を「愛」だと勘違いしてしまうということです。

自分はそれだけ愛されている。だから、その愛に応えなければ、と思って頑張ってしまう。

違います!

相手を尊重する気持ちがなければ、それは愛ではありません。

相手を自分の思い通りにコントロールしようとすることは、単なる「欲」です。我欲に他なりません。
相手をペットかモノとして見ているとしか思えませんね。

加害者も被害者もそれに気が付くと、そこで立ち止まれます。

今回の講座は、NPO法人女性ネットSaya-Sayaのみなさんが講座を担当しましたが、このような啓発講座を、中学校や高校、大学などの教育機関で実施していただきたいものです。

DV加害者も被害者も、必ずしも私たちがイメージするキャラの人とは異なるようです。

日頃心優しい人が加害者になったり、バリバリ行動するしっかり者が被害者であったり・・・。
つまり、どんな人でも当事者になる可能性があるということです。

ただ、相手を束縛しないと安心できない人というのは、
実は、自分の存在に自信のない人です。
自己肯定感の低い人なのかもしれません。
自分を認められない人は相手も認めることはできません。

子育てにおいても全く同様です。

子どもだって、別人格。
子どもの気持ちを尊重し信頼すること。
決して、束縛しないこと(しつけと束縛は違います)。
子どものありのままを受け入れること。

世の親たちが、「欲」ではなく「愛」をもって育てられたらいいですね。


穏やかな愛情に包まれた子どもには、自己肯定感がしっかり芽生え、
自分も相手も大切にする気持ちが育っていきます。

そのように育った人には、DVもデートDVも無縁なのではないでしょうか。


赤ちゃんからの承認

2012-12-14 18:55:33 | 日記
かつて、ひどく落ち込んでいた時、
街で向こうから歩いて来たママに抱かれた赤ちゃんが
私にニッコリ微笑んでくれました。

その天使のような愛らしい笑顔に
一瞬幸せな思いに満たされました。

ママは私にもわが子が私に微笑んだことも
気がつかず歩き去って行きました。

ママは私には目もくれなかったけど、
ママの胸に抱かれた赤ちゃんは、私を見てくれたのです。

そして、私に笑いかけてくれたのです。

それだけで・・・

それだけで、私は元気を取り戻しました。

おそらく、赤ちゃんは、私と目が合い反射的に微笑んだのでしょうが、
私には、その微笑みが救いとなりました。

赤ちゃんが私を認めてくた!

赤ちゃんが私を慰めてくれた!

そんな感じがしたのです。

人がいちばん望むことは、

「認められたい」という承認欲求です。

「認める」とは、単に「評価する」「ほめる」ということではありません。

「あなたはそこにいるんですね。」

「あなたは、悲しい気持ちでいるんですね。」

「あなたを大切に思っていますよ。」

そうした思いを表すということです。
相手の状態、気持ちを否定せず、そのまま受け取るということです。

そして、そうした態度は、
「あなたを見守っているよ」ということも暗に含んでいるのです。

子育てにおいても、この「認める」という姿勢が最も求められるものです。

「痛い!」と泣いたら「痛かったね。」と抱いてやる。

「お菓子が食べたい。」とだだをこねたら「食べたいんだね。」と
まず、受け止める。

必ず、一度、子どもの気持ちをしっかり認めることが大切。

不思議なことに、自分の気持ちを分かってもらえたと感じると
子どもは、安心し素直に親に従う態度を示すものです。

大人だって、認めてもらいたいものです。

夫婦だって、「空気のような存在」と都合よくいいかげんにあしらわれていては、
一緒にいるのに孤独を感じる悲しい間柄になってしまいます。


お互いの話に耳を傾けること

触れ合うこと

感謝の気持ちを伝えること


こうしたことを、いつまでも自然にできたらいいですね。

見ず知らずの赤ちゃんの微笑みに救われるようでは、
あの頃の私は、夫がいても寂しい人だったんでしょう、きっと


期待値を下げてみませんか?

2012-12-06 17:16:27 | 日記
相手や自分に対する期待値を下げると
生きるのが楽になります。

わが子や夫や親や友人や上司や部下・・・
私たちは、無意識のうちに相手の言動に期待を抱いてしまいます。

「子どもは、親の思うようになる」
「夫は、進んで家事を手伝う」
「部下は指示したことは、完璧にこなす」
「メールしたら、すぐに返信してくれる」
「贈り物をしたらお返しの品をくれる」

期待値が高いと、
期待通りにならないことが多く
その度に、私たちは相手に不満や怒りを抱くことになります。
怒りは、たいがい、こちらの期待が裏切られた時に生まれます。

逆に、期待していないと
予想外のうれしいことが増え、幸せ気分が続きます。


自分に対しても、同様です。

「かくあるべき自分」が高い基準に設定されると
そうでない現実に傷つき、落ち込むことが多くなります。

もちろん、理想の自分像を描き、その実現に努力する向上心は
人間であることの価値でもあります。

でも、その「かくありたい」という向上の欲望は非常に厄介であり、
人間の価値であると同時に、苦悩の源でもあるのです。

特に、現代では、誰にでも、東大に入学したり成功者になれるチャンスはあります。
だから、そうできないのは、自分が情けないから
あるいは、運が悪いから
と、自分の努力不足と運のなさを責めることになるのです。

女性なら、誰でも
素敵な配偶者と賢い子どもに恵まれながら、
自分自身もばりばり仕事ができて、その上おしゃれで美しい
「あれもこれも手に入れた」最高ランクの女性を目指すことも
(目指すだけなら)可能です。

目標が高いと叶わぬことが圧倒的に多いので、
その分、落胆と自己嫌悪の人生になってしまうのです。

期待するな、とは言わないけど、
もう少し、下げてみては如何か、と思います。

おばさんたちが元気なのは、
長いこと生きてくると、
おのれの「分」もわかってきて
自分に期待することを止めたからなんでしょうね。

えっ?私?
私はとっくのむかしに「身の丈」を知らされました。
「無限の可能性」なんていう実体のない無責任な言葉に
踊らされるほどウブじゃあないッス。

「無限の可能性」は信じちゃいないけど
「確かな可能性」には賭けて頑張りますよ!








『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。