耳をすませば~ ♪

      心の声が聞こえる

      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

年賀状は『承認』

2010-12-30 17:29:18 | 日記
新年明けましておめでとうございます。

昨年、このブログにお立ち寄り下さった皆さん、

どうぞ、今年もよろしくお願い致します。

昨日、今日と年賀状がたくさん届き、
その人のことを思い浮かべ
その人とのご縁に感謝しながら、
一枚一枚目を通しました。

暮れの忙しい時期の年賀状制作は、正直面倒なものです。

新しい友人知人も増え、
差し出す年賀状も、年々多くなるばかり。

ほとんど接触のない方には、
もう、出すのは止めようかな~、と考えたこともありました。

でも、今は、その考えはまちがっていた、と思っています。

年賀状を差し上げることは、

「あなたを忘れていませんよ。」

「あなたとのご縁を大切に思っていますよ。」

というメッセージでもあります


これは、コーチングの基本スキルである『承認』なのです。

相手の存在が、自分の意識の中にしっかりあることを伝えること、
それが、『承認』でもあるのです。

だから、

私は、なかなかお会いできない方々にこそ、
年に一度のご挨拶だけは続けていこうと決めました。

いらないものは捨てよう、という流れの社会です。

でも、

不愉快な関係以外は、
今現在、ほとんど付き合いがないからといって、
その方たちを捨てることはできません。

かつて、少しでも触れ合った時間の中で、おそらく、
何らかのお世話になった方々に
せめて、一年に一度の感謝のご挨拶はしていきたい、
と思っています。

そして、その方々の温かいメッセージが
私自身への『承認』でもあり、
年賀状を読む瞬間は、幸せに満たされます。

みんなちがって みんないい

2010-12-26 16:44:43 | 日記
考え方、感じ方、物の見方・・・

季節が移り変わるように

世の中が変わっていくように

やはり、時と共に変化していくものかもしれませんね。

若い頃は、平凡な日常生活がきらいでした。

今は、平穏に流れる日々の時間が
愛おしく感じます。


若い頃は、人との密な関係がわずらわしいと思っていました。

今は、ホットなつき合いもいいもんだな、なんて感じています。


単に、年とったということなんじゃない?

ハハハ、そうかもね。


でも、ずぅ~っと 変わらないこともあります。

小さい時から、変わらないこと。

それは・・・

世の中、いろんな人がいて、それがいいな、という感覚。

そう

子どもの頃から、金子みすずの詩のように、

「すずと小鳥と、それからわたし
 みんなちがって みんないい」

と心から思って生きてきたように思います。

だから、母が、誰かの悪口を言うのを聞くと、

「でも、お母さん、そんな悪い人がいるから、
 お母さんが、いい人でいられるんだよ。」

なんて、言う私がいました。

子どもから したり顔で言われて、
母は、たぶん、いい気持ちはしなかったはずです。

「はいはい、あんたは、エライからエライから。」

と半ばあきれたように軽くあしらわれたような記憶があります。

小説を読むように、周囲のできごとを見てしまうので、
いろんなキャラの登場人物が必要になるのです。

しかも、小説では、主人公中心にストーリーが展開するので、
読者は、主人公がどんな人物でも、その人に感情移入し、
その人の視点でものごとを見るようになります。
すると、その人物の心情が理解できます。

主人公が悪人であっても、
その人物が、悪いことをする理由があることをどこかで理解し、
いつの間にか、その人物の味方になってしまいます。

相手の視点で見て聞いて感じることが、
他の人よりできることを、最近自覚しました。

どんな人でも受け入れられる寛容さというより、節操のなさは、
コーチングやカウンセリングの場では、
大変なリソースになることもわかりました。

クライアントが主役の物語が
語られ、目の前で展開していくのです。

そして・・・

必ず、主人公が幸せをつかむ

ハッピーエンドなストーリーになることを願って

ワクワクしながら、セッションを進めていけるんです


山形孝夫氏のこと

2010-12-23 17:20:07 | 日記
たとえどんなつらい出来事を経験していようとも、
ほとんどの人は、笑顔を向けて生きています。

私のセミナーに参加してくださる方々も、
みんな明るく元気いっぱい。

初めて参加して、その明るさに戸惑うかもしれません。

「どの人も、幸せそうですね。」

と、そっと、私の耳元でつぶやく方もいます。

でも、心に何の傷も持たず、のほほ~んと楽しく生きてきた方は、
癒されたくて~
自分をみつめるために~
より良い生き方を求めて~
貴重な休日にセミナーに行こうなんて、思わないもんね。

それにしても、どの方も素敵な方ばかり!
心に秘めた悲しみが輝かせるのか、
つらさを乗り越えてきた自信が輝かせるのか。

先日、仙台の友人から、
彼女の母校の学長だった宗教学者山形孝夫氏の話を聞きました。

朝日新聞(12月6日夕刊)に掲載された彼のインタビュー記事を
私も探して読んでみました。

「いつも明るく穏やかな山形先生が、
実は、大変な悲しみを背負って生きて来た方だったんだ、
と知って驚いた。」

と友人は語っていました。

彼が、8歳の時、母親が海で自死したのです。
彼は、母親が独り言のように「死にたい」とつぶやくのを
耳にしていたそうです。
でも、彼は、父にも姉にも言えなかった。

母はなぜ死んだんだろう。

身を切られる悲しみは、いつの間にか、
遠い出来事として、心から消え去っていって・・・。

それが、40代になり、修道士たちの聞き取り調査のため
エジプトに行き、砂漠を歩いていたある日、
不意に聞こえてきたのは、
紛れもなく母の声。

忘れたはずの母の存在。

でも、ずぅーっと、自分の心の中で母が生き続けたことを知り、
驚きます。

そして、

キリスト教への接近、彼の研究の核心には、
母の死があったことを自覚するのです。

彼は、定年間近に、その不思議な経験をエッセーにしました。
(『砂漠の修道院』88年日本エッセイスト・クラブ賞受賞)

書き始めたら、記憶が噴き出して、
母親と交わした言葉、
その時の情景の色や音、匂いまでもがよみがえってきて
涙が止まらなかったそうです。

懐かしい至福の時。

それは、封印していた耐え難い悲しみを
解放した瞬間だったわけです。

山形氏は、語ります。

「悲しみは、人間の成熟に大切な栄養剤です。
悲しみは、新しい生き方に変化する。」

セミナーにいらっしゃるみなさんが素敵なのも、
うなずけました。

みなさん、必死に悲しみから学ぼうとしているんですね。

みなさん、必死に悲しみを糧に成長しようとしているんですね。






ほめるポイント

2010-12-22 17:27:14 | 日記
ほめて育てると、子どもは伸びる」とよく言われます。

でも、ほめることにも、コツがあるらしいです。

「その科学が成功を決める」(文芸春秋社)
という本の中に、次のような実験結果について紹介されていました。

「君は、よくできる」とほめてから、ある作業を続けさせた子と
何も言わずにやらせた子、
そのどちらが、うまく作業の成果が出せたか、という実験

結果は、ほめられた子のほうが、
その後の作業が、うまくいかなかったという

意外な事実が判明したそうです。

何故でしょう?

それは、ほめられた子は、
ほめられた後、失敗することを恐れ出して
うまく自分の力を発揮できなくなった結果だった、ということです。

期待がプレッシャーになってしまった、ということでしょうか。

じゃー、どうするのがいいのでしょう?

「君は、できる子」というレッテルを貼ってしまうのではなく、

「よく、がんばったんだね。」

「この工夫がいいと思うよ。」

というように、
取り組みの姿勢ややり方、
あるいは、できたそのものをほめることが、大切
だ、ということ。

つまり、ほめ方にもポイントがあるというのです。

確かに、

子どもに限ったことでなく、
大人でも、
「あなたは、頭脳明晰だから。」なんて言われようものなら、
小心な私など、とたんに、アガッテしまって萎縮してしまいそう。
「あなたはすごい。」とおだてられても、なにか、居心地の悪さを感じはしても、
モチベーションにはつながらない気がします。

でも、

「前回より、説明が分かりやすかった。」
「話に引き込まれた。」
「資料が、すごく見やすいね。」
などと、ピンポイントでほめてもらうと、
自分でも納得できる分、自信につながると思います。

相手が子どもでも、
いえ、子どもであればなおのこと、

よかったところに焦点をあててほめることが
大切なのかもしれません


それは、他者との比較による評価ではない、
ということも重要なポイントです。

純粋に自分自身を絶対評価してもらったことが、
穏やかに続くやる気をもたらすのではないか、と思います。







「今年の自分」に手紙を書く

2010-12-19 10:58:03 | 日記
昨日は、千代田区役所10階のミーティングルームにて
セミナーを開催しました。

2006年8月から始めて、すでに、4年以上が経ちます。

塾講師の経験を活かそうと、
「子育て(教育)コーチング」として出発したセミナーでしたが、
参加した方々は、子育てを考える過程で、
必ず、自分の生き方の問題に行き当たります。

やがて、このセミナーも、
「子育てセミナー」を装った「個育てセミナー」に変貌していき、
最近では、開き直って、
完全に「自分育てセミナー」になっています。

コーチングや心理学的知識を学びつつ、
日ごろのふりかえりや自分の生き方を模索していく時間。

口コミで参加者も増え、
今では、独身既婚を問わず、老(?)若男女が集まってきます。

今回は、今年最後の回ということで、
この一年間のふりかえりをしていただきました。

一生懸命がんばって生きてきたこの一年という長い時間を
「今年の夏は、超暑かったね。」
「今年は、まあまあかな。」
などとひと言ですませては、悲しいこと。

用意したワークシートの質問に答えながら、
過ぎし日の一コマ一コマを思い出し、
ペアになって語り合い、

記憶がよみがえってきたところで、

「今年の自分」へあてた手紙を書いていただきました。

「今年の自分」へ、ねぎらいの言葉、励ましの言葉をかけて
ほしかったのです。

反省文ではなく、温かい気持ちで心を込めて書いてね、
と頼みました。

「今年の○○ちゃんへ」

「今年がんばった○○君へ」

じーっと、目の前の便箋を見つめ、しばらく考え込んでから、
いきなり、スラスラペンを走らせる人。

途中で、ペンが止まり、
何を思い出したのか、つらそうな表情ををして
うつむいてしまう人。

でも、10分間、真剣にペンを動かし、みなさん、書き上げました。

そして、みなさんお一人お一人に、感想を話していただきました。

「自分以外の人には、いつも、やさしい言葉をかけるのに、
自分自身には、一度もそんなことをしたことがなかった。」

「まだまだ自分はダメ、と反省することばかり、と思っていた。
でも、手紙を書いているうちに、結構、がんばったんだ、と気がついた。」

みなさん、ふだん、本当に自分には、厳しいんですよね。

誰よりも、自分が自分に厳しい目を向けているんですよね。

だから、せめて、他人にやさしくしてほしい、と思うのかもしれない。

でも、逆です。

自分が自分をまるごと温かく受け止めることが先です。


このブログを読んでくださっているみなさんも

ぜひ、「今年の自分」にあてたねぎらいの手紙を書いてみてくださいね。

本当にお疲れさま!

愛しているよ!

と、書いてみてくださいね。



今回は、クリスマスも近いので
前回参加した若きパテシエ郁実さんに
極上ケーキをお持ちいただき、
最後に、みんなで幸せな時間を過ごしました。

『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。