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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

わが子の未来を作るのは、親ではない

2018-03-30 17:54:46 | 日記
半世紀を遠に超えたくらい生きていると、人の一生をリアルタイムで見られます。

人のビフォーアフターが確認できるのです。

それで、わかることがあります。


子どもの頃、神童ぶりを発揮しても、二十歳過ぎるとただの人になることもあるということ

逆に、成績の悪さで、親を悩ませた子どもが、やり手のサラリーマンとして出世することもあるということ

子どもの頃、すごくかわいくクラスのアイドルだった子が、地味で不幸せな人生を送ることもあるということ

逆に、地味で目立たなかった女の子が、華やかな人生を謳歌するようになることもあるということ


今、このような方々を具体的に思い出していますが、数え上げたらきりがない程、たくさんの例が浮かびます。

つまり、人生、何が起きるかわからないということです。

私の知り合いにこんな方もいました。

彼は、子どもの頃、小児麻痺を患い、足が不自由になりました。

親御さんたちは、この子に未来はない、と、さぞ嘆き悲しんだことでしょう。

でも、彼は、勉学に励み、医学の道に進み、医者として成功しました。


こんな方もいました。

三人の息子がいて、上の二人は優秀でしたが、末の子の成績はひどいものでした。

その彼は、偏差値の低い高校を卒業後、特にやりたいこともなく、とりあえず、調理学校に入学。

その後、製菓職人として腕を磨き、ただ今、一流ホテルのパティシエとして活躍中。

結婚して、二人の子どものパパです。

一方、二人の兄は、大学卒業後、職を転々。一人は、派遣社員。もう一人は、引きこもり中。

そして、二人とも、独身。

もちろん、派遣社員がまずいわけでも、引きこもりが悪いわけではありません。

結婚が良くて、独身が悪いわけでもありません。

でも、親としては、家族生活をしっかり営んでいる末の息子が一番安心です。

最も、将来を不安視していた息子が、一番安心な存在になったという例です。


未来のことは誰にもわかりません。

予想外、想定外のことが起こるのが、人生であり、だからこそ、生きることが面白いのです。

親は、子どもの未来に理想を描き、あれこれ要求するし、心配するし、口出しもします。

でも、それって、子どもの勝手を無視した、親の勝手ではないでしょうか。

親は、わが子が生まれたとたん、他の子と比較し、少しでも遅れたところがあるか否かを心配します。

より優れた子どもにするための情報を、ネットや書籍やセミナーから得ることに必死になります。

ああするといい

こうしてはだめ・・・

過剰な情報に振り回され、不安になり疲れて苛立ちます。

そんなことに神経を使う暇があったら、わが子の話に耳を傾け、わが子をしっかり抱きしめましょう。

そうした不安は、実は、自分への不安だって、ご存知ですか?

自分に、自分の人生に自信が持てないから、その不安をわが子にのっけてしまうのです。

のっけられた子どもは、いつか、その重みでバランスを崩します。

子どもは、生きていてくれるだけで嬉しいもの。

あれこれ思い煩わなくても、親からそのままの自分を認められ、豊かな愛情で育まれた子どもは、自分で未来を拓いていきますよ、きっと!




『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。