耳をすませば~ ♪

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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

利音君、がんばれ!・・・というより、私が励まされたのですが・・・

2015-08-13 15:52:51 | 日記
朝日新聞(8月12日夕刊)のある記事に涙しました。

タイトルは「いま、家族といるしあわせ」。

記事の主人公は塩川利音君という10歳の男の子。

あごから広がった癌のため、顔の半分近くを失ったという。

指先くらいのしこりに気づいたのは、2年生の時。

診断がついた時点で、腫瘍はあご全体に広がり、手術で目も摘出することになります。

「もう1個あるんだから、いいじゃん。目、あげちゃえ。」というお母さんの励まし。

術後、鏡を見た利音君は

「ゾンビみたい」と笑い出す。

弟も「海賊みたいでかっこいい」と・・・。

そんな利音君の夢は、お笑い芸人になること。

そうした究極のポジティブマインドを持つ利音君とその家族の姿を追った映画

「Given~いま、ここに、あるしあわせ」

が完成し、年明けに公開されるそうです。

耐え難い状況を明るくしなやかな感性をもって乗り切る利音君は、もともとメンタルの強い男の子として生まれてきたかもしれません。

でも、さらに、利音君に希望に向けて前に進む勇気を与えているのは、記事のタイトルにあるように「家族の力」なのでしょう。

それは、こうなってから支えた力というより、利音君の心に、自分を信じる力、自分の未来を信じる力、自分を愛する力~つまり、確固たる「自己肯定感」を与えた力だと思います。

きっと、彼は、生まれた時から、親御さんに心から愛され、ありのままを認められて育ってきたのでしょうね。

利音君は、暖かい家庭の中で、ずーっと安心して伸びやかに生きてきたのでしょう。

そんな中で心に根付いた確かな「自己肯定感」は、どんな苦難の出来事にも打ち勝つ「生きる力」となっていくのです。


私の1歳2か月になる初孫はイタズラ盛りです。

私の財布がお気に入りで、バッグから財布を取り出しては、中身を全部出して辺りにまき散らします。

テーブルの上に並べられた料理の入った器に手を突っ込んだり、器をひっくり返したり・・・

テレビのリモコンを味噌汁の中に沈めようとしたり・・・

そんな時の彼女は、目をキラキラさせて

生まれてきてよかった!

こんなに楽しいことができるんだもん!

といったイキイキした表情を見せます。

幼い子どもが今、夢中になれることを好きなだけやらせてあげること

たとえ、それが親にとっては困るようなことでも、危険を避けながら、可能な限り叶えてあげること

それがその子の生きる力となっていくはずです。

孫を見てると、あれ、これ、と指さしながら、大人に指示命令します。

そして、周囲の大人たちが嬉しそうに指示命令に従うのです。

アドラーが言う「他者を支配できるのは、幼い子供だけ」といった意味がよく分かります。

この世に生れ落ち、最初は不安いっぱいだった彼らも、やがて、愛されることの喜びを味わい、自分の存在価値を知り、生きることの素晴らしさを感じていく~それが、生きる力を生み出すのでしょう。

この世界には、何か面白いことや楽しいこと、美味しいものがたくさんありそうだ、とワクワクする~それが生きる力の源になるのでしょう。

自分を愛し、他者を愛し、世界を愛する

そんな確かな自己肯定感を持った子どもたちが、たくさん育っていってほしい、と願うばかりです。


さて、お伝えしたように利音君の映画は、年明けに公開される予定です。

映画は、公益社団法人「難病の子どもとその家族へ夢を」の活動5年を記念して作られたものだそうです。

私も観に行きます。

よかったら、みなさんもご覧くださいね。







負けてもいいんじゃないの

2015-08-02 18:47:32 | 日記
還暦を過ぎた方々と話していると、「電車に乗った際、席を譲られて、嬉しいどころか大ショックだった」といったことよく耳にします。

しかも、「どうぞ」と譲ってくれた相手が、自分と同年代だったりしたもんには、怒りすら覚えるようです。

「ええーッ!? あなたにお譲りしたいのは、私のほうよ!」とばかりに、怒りに燃えた眼でにらみつけ、その場を立ち去ったわよ、と友人が申しておりました。

私自身も、生きてとうに半世紀を越えてるのに、気持ちは30代。

鏡の中の自分を見れば、「30代のつもり」は事実誤認もはなはだしいことこの上ないのは明白ですが、少なくとも年齢よりは10歳ぐらい若い気でおります。

まだ、白髪は1本もないし、腕立て伏せは20回もできるし、1本足スクワットだってできる・・・。

だから、電車ではなるべく立っています。

でも、座りたいなぁ、が本音なのかもしれません。

まだまだ、お年寄り扱いはされたくない、といったプライドが少々無理させているのでしょうね。

そんな話を夫にしたら、夫が放った言葉はひとこと

「もったいない!」

それに続く言葉は

「譲られたら、即、座ればいいじゃない。」でした。

確かに、つまらないプライドのために、相手の好意に逆らって無理して立っているより、ありがたく座った方が楽でいいはず。

残念ながら、私たちは、こうした「つまらないプライド」にこだわる故に、損な選択をしてしまうことは、日常少なからずあるような気がします。

小さな負けすら認めたくない、というプライド。

こちらから謝ったら、負けだ。

音沙汰のない相手にこちらからメールしたら、負けだ。

ふられる前にこちらからふらないと、負けだ。

などなど、どうでもいいことにこだわり、結果、そのことで心中穏やかならぬ日々を過ごし、仕事もおろそかになりがちといったことは、大なり小なり身に覚えがあるのではないでしょうか。

わが夫は、無駄なプライドを全く持たない人です。

大勢に影響のない「負け」に抵抗するより、「楽」を取る人です。

プライドに拘泥するエネルギーを無駄だと感じているようです。

確かに、賢い選択です。

時に、そうしたプライドが戦争という恐ろしい結果をもたらすことすらあると考えると、負けにこだわることの愚かさを、日頃から認識しておくべきでしょう。

どっちが得か、を冷静に判断できる理性を身に付けておきたいものです。

生来の怠け者の夫は、理性の判断と言うよりは、「楽か面倒か?」の判断基準を採用しているだけなんですがね。







『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。