耳をすませば~ ♪

      心の声が聞こえる

      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

サイコドラマ~一度お試しあれ

2012-07-28 17:16:06 | 日記
前回に続いて

ゲシュタルト心理療法学会についてお伝えします。

2日目の午前中は、体験的ワークショップに参加しました。

クライアントを志願した方にファシリテーターは

いつものように、椅子を本人の問題に絡む人たち(今回は家族)に見立て、心理的に納得できる位置に置くように指示します。

私たちは、その人が置いた空椅子の位置、方向により、それぞれの椅子の人物とその人の関係性を視覚的に捉えることができます。

興味深いことに、

第三者である私たち以上に、椅子を置いた本人が、

椅子の位置関係を見て驚くこともあります。

(自分とAは、こんなに遠い関係だったんだ)

(Bを好いていると思っていたけど、実は、どこかでうっとうしさを感じていたんだ)

(Cはいつも自分を見守ってくれていたんだ)

というように、潜在意識にはあっても、

自覚していなかったことが明らかになり

納得したり、戸惑ったり・・・。


ある程度ワークが進んだ段階で、

その椅子に本人自身が

自分も含めて登場人物をグループの中から選んで

それぞれの椅子に座ってもらうこともあります。

そこで、台本のないドラマが展開されるのです。

今回、私は、本人役に指名されました。

そして、所定の椅子に座ったとたん、

私自身ではない人物の感情モードに入ってしまうからびっくりします。

それが、私を選んでくれた本人の何かが降りてくるのか、

実は、私自身の潜在意識が目覚めるのか、

定かではありませんが・・・。

でも、椅子に座るまで、へらへらした私でいても、

座ったとたんに、私が私でなくなる感覚・・・。

今回もそうでした。

「ええーっ!?私が若い女性の役?あら、悪い気はしないわ。」

と半ばご機嫌で立ち上がり、

椅子に座ったとたん、襲ってきた感情

「なに!?この寂しさ!」

そして、涙がとめどもなくあふれてきたのです。

椅子に座った私は、

クライアントに選ばれて所定の椅子についた他の役の人たち

それぞれに対して、愛しさ、怒り、虚しさといった感情がこみ上げてきて

その思いに圧倒されるばかりでした。

一体、何が私に起きているのか?

そして、その場で役になった人たちが思い思いに演じたドラマは

クライアントにとって、

何らかの示唆や気づきを与え、

やがて、深い癒しとなったことを

私たちは、ワーク後の憑き物が取れたかのように

明るく輝く本人の表情から確信できるのです。

そこで、繰り広げられたドラマは、

あくまで、ニセの家族によるニセの物語のはずなのに、

ドラマの中のハッピーエンドは現実にも同じような結末を迎えることもあると聞きます。

すべては、つながっているのでしょうか?

おそるべし、サイコドラマ!

偉大なるゲシュタルト療法!

ご興味のある方は、ぜひ、一度体験してみてはいかがでしょうか








ゲシュタルト心理療法学会に参加

2012-07-16 11:59:47 | 日記
14,15の2日間は、ゲシュタルト心理療法学会に参加しておりました。

「ゲシュタルト」とは、「全体性」を意味するドイツ語です。

ふだん、私たちは、対象を個々に細分して認識するのではなく、

「全体」としてとらえています。

例えば、相手に対しても、目や鼻、あるいは、髪の毛や爪・・・

というように、個別に認識するのではなく、

その人を全体としてとらえるわけです。

人は、世界を意味ある全体として認識しているのです。

さらに、ゲシュタルト療法では、心と身体を一つととらえます。

過去の未完了の問題は、繰り返し、身体の感じとしても現れます。

だから、「今、ここ」の心や身体の感じに意識を向けると、

自分の未完了の問題に気づけるかもしれないのです。

問題の核心に近づくために

本人に、家族(集団)のメンバーに見立てた椅子(座布団)を

それぞれふさわしい位置に並べてもらうこともあります。

それによって、その集団の関係性が視覚化され、

気づきが促されるわけです。

グループセラピーの場合、個々の椅子に、本人が参加メンバーの中から直感的に選んだ人に座ってもらうこともあります。

椅子の位置や向き、そこに座った人のポーズ(クライアントが指示する)によって、
リアリティがグッと増します。

ファシリテーターが

役になった人それぞれに、自分の感じたまま椅子を動かす、

言葉を発するよう指示することもあります。

そこで、予測のつかない事態が起きることになり、

まさに、台本のないドラマが展開されるわけです。

不思議なことに、そこで繰り広げられたドラマは、

クライアント本人の心と深くつながり、

クライアントは、大きな気づきを得たり、癒されたりする結末を

私たちは目撃することになるのです。

この続きは、次回お伝えします。







ときめきトゥナイト

2012-07-13 18:09:30 | 日記
最近、50代60代の女性から、

ドラマチックな恋の話をたて続けに聞かされる機会がありました。

彼女たちはクライアントではありません。

だって、そのことで悩んでるわけではないのだから、他人に相談する必要はないのですもの。

彼女たちは、私の友人、知人たち。

ズバリ、不倫です。

「不倫は文化」としゃあしゃあとのたもうたのは、某男性タレントだけど、
今や、その文化は、男性だけの特権ではなさそう。

プライバシーの問題もあり、ここで詳しく書けないのは残念ですが、

とにかく、

彼女たちは、久しく忘れていたときめきを取り戻し

長い冬の寒さから解放され、

輝くような春の日差しを浴びて野を駆け回る子どもたちのような

生の喜びにあふれていることだけは、お伝えしておきましょう。

(超うらやましい

夫への裏切りかもしれないけど、

今さら、離婚する気などさらさらないわけで、

今は一時的に夫以外の男性に心を奪われてしまった自分自身に

素直に従っているだけのようです。

もちろん、夫には内緒です。

それで、平和と均衡が保てるのです。

夫にとっても、妻がイキイキとし美しくなることには、

異論がないはず・・・。

閉塞感に満ち希望の持ちにくい昨今の日本にあって

元気なのは、健康おたくのお年寄りと恋するおばさんたちだけ?

悩めるナイーブな青少年の諸君、負けるな!

すでに、生きることに疲れている若者たちよ、

ガッツだぜ!  
  ↑
  古い!




考え過ぎて行動に移せない人

2012-07-05 16:45:29 | 日記

白内障の手術をしました。

白内障って、お年寄りの病気だと思っていましたが、
見えにくくなって病院を訪ねたら、
まさかの「白内障」だって!

ま、私も晴れてお年寄りの仲間入りをした、ということですね。

医学が進歩したお陰で、手術時間10分、日帰りでできました。

とはいえ、それなりの大変さはありました。

私の場合、術後しばらく眼鏡を使用しても近くが見えにくいので、
私には必要不可欠である読書ができず、つらい日々を過ごしました。
(術後の経過も個人差あり)

しばらくは、洗髪や化粧禁止、通院以外の外出も控えなければならず、自宅で、退屈極まりない時間に耐えておりました。

有り難かったのは、友人やいとこからの見舞いの電話。

とりとめのないおしゃべりが、最高の贈り物でした。

先日も、知り合いの中国人への仕事のメールに
「白内障の手術をして~」と書き添えたら、
彼は、「手術」という文字に反応したらしく

「驚いたよう~。大丈夫ですか?」

と速攻、電話が入り、しばしおしゃべりを楽しむことができました。

中には、「毎日気にかかっていたのだけど・・・目が不自由なのに、メールはかえって迷惑だろうし、お電話してもあわてて受話器を取りに急いで転んだりしたら大変なことになるし・・・などと、あれこれ考えて結局失礼してしまった」と、用事でこちらから連絡を取った時に、申し訳ながる方もいます。

私自身も、考え過ぎて行動をセーブしてしまうタイプなので、
彼女たちの気持ちはよ~くわかります。

もちろん、白内障の手術くらいで、気にかけてもらおうなんてあつかましい事は思ってもいませんよ。

父は、完ぺき主義で、贈り物のお礼状を認めるのに、文章にこだわる故に推敲に時間がかかり、やがて、時候の挨拶も古くなり、結局、出さずじまい、という最悪の結果になることしばしば。

こちらの感謝の思いはあったとしても、
行動に移さなければ、相手には微塵も伝わらないのです。

父の場合は、どちらかというと、相手への感謝より、自分の文章力に対する評価を優先させてしまったわけで、決して、言い訳にはなりません。

でも、相手のことを気遣い過ぎて行動できなかった場合においても、相手にとっては、同じことです。

それどころか、思いはあっても行動しなければ、相手にとっては「無」であり、全く思いのかけらすらない人と残念ながら違いはないのです。

ときには、「思いやり」も相手の意に添わないやり方で相手の迷惑になることもあるかもしれませんが、少なくとも、「思い」そのものは、伝わるはずです。

相手への気遣いを

ストレートに表せる人

さりげなく示せる人

そんな人になれたらいいなぁ、といつも思います。

あれこれ考え過ぎて行動しないことって

相手を思いやってるのに、
自分自身のストレスになり、
思いだけでは、相手を喜ばすことにもならず・・・

これこそ、アンチエコ、エネルギーの無駄遣いなんだよね


 


『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。