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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

「いい人」がんばれ!

2011-01-06 12:34:36 | 日記
有名でもないし、
りっぱな肩書きがあるわけでもない私の
セミナーに来てくださる方々やクライアントの方々は、
総じて、「いい人」です。

でも、「いい人」って、今や、世の中では、評価の基準としては、
低位置に甘んじてます。

「いい人ではあるけど・・・」
そう言って、若い女性は、恋愛対象からはずします。

「性格だけは、いいんです。」
とママが、わが子のことを謙遜して言います。

そう、「いい人」という響きの中には、
どこか、ネガティブな意味合いが感じられます。

「いい人」の反対は、「悪い人」ではなく、

ものごとや人間関係などに、あれこれ悩まず、
無駄と思うことはバシバシ切り捨てていく
合理性を持っている人だったり、

状況を冷静に判断し、情に流されることなどなく、
グイグイとものごとを推し進める実力者だったり、

相手に対して躊躇なく、
言いたいことをズバッと言える人だったり・・・

うう~ん、確かに、ちょっと、かっこいいかもしれない。

ということは、「いい人」は、その反対。

ものごとや人間関係などでも、
無駄とは思っても、情に流され、切り捨てるなんてことはできず、
不満があっても、相手に遠慮で口には出せず、
頼まれると、NO,とは言えず、
自分のことより相手の気持ちを優先し、
結果、あれこれ悩みを抱えて前には進めず・・・

うう~ん、確かに、颯爽としたかっこよさはないかもしれない。
いい人をやめたほうが楽に生きていけそう。

だから、世の親たちは、わが子に気立てのよさより、
強さや要領のよさを期待するんですね。

社会的に成功する人は、「いい人」ではむずかしそうですもんね。

でも・・・

もともと「いい人」に生まれた人が、
そう簡単に「いい人」をやめることはできないようにも思います。

相手が傷つくことを恐れず、自分の気持ちをはっきり言ったり、
自分には得がないと判断したら、義理ある関係を切ったり・・・

そんな自分になることを決意しても、
そんな自分であろうとすることが、大変な努力を要するわけです。

むしろ、ストレスにさえなるかもしれません。

しかも、今までと違った態度を示す人を、周囲が受け入れない
ことも考えられます。

そして、結局、グジグジ悩むことに・・・

無理はしないことです。

私は、「いい人」は、やっぱり「いい」のだ、と思います。

「いい人」は誠実です。
人を傷つけないように、と気を遣う心優しい人です。
相手を幸せな気持ちにします。

最近、香山リカさんが『「気だてのいいひと」宣言!』(東京書籍)
という本を出版しました。

やっと、こんな本が出たか、と喜んでいる私です。



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