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くだらない話をしよう

2021-09-25 18:34:59 | 日記
お篭り生活が長引くことによって、周囲でも、心ふさぐ人が増えてきました。

私の遠方の友人も、数か月前から不眠状態が続き、不安や焦りや孤独感に苛まれたそうです。

これはヤバい!と思い、心療内科を受診したところ、やはり、ウツの初期と診断されたと言います。

その際、彼女を診たおじいちゃん先生の「くだらない話の効用」について話が印象深かったので、ご紹介します。

それは、「取るに足らないくだらない話をする時間が、精神衛生上、とても大切」ということです。

「帰り路でね、スヌーピーのTシャツを着てキティちゃんのバッグ持ったおじさんを見たよ!」

「きっと、この人が犯人じゃない?彼の行動、めちゃめちゃ怪しいじゃん。」

「スーパーの店員、超不愛想で頭にきた。」

帰宅途中の面白可笑しい目撃談

サスペンスドラマを観ながらの会話

ちょっとむかついた話

などなど・・・

そんな取るに足らない話をすること、聞くこと、そして、笑い合ったり憤慨し合ったりすること。

無意味な日常会話が、心を緩めるのに必要だという、大した重要そうには思えないけど、妙に説得力ある医者の話です。

これを聞いて、某一流企業に勤務している知人が言っていた話も思い出しました。

「以前は、会社到着後、まず、コーヒーを飲みながら同僚と談笑し、それからぼちぼち仕事し始めた。

ところが、今は、言葉も交わさず、即、仕事につく。

かつてのあの朝の雑談は、一見無駄に見えて、心のサプリになっていたように思う。」

と彼は懐かしがるようにつぶやきました。

退社後の居酒屋では、上司の悪口が肴になりますが、朝の雑談は、前夜の野球やドラマの話、時には、奇妙な夢の話など、取るに足らない、でも、あまり、深刻にならない話なのです。

こんな「くだらない話」が、実は、張り詰めた心にわずかながら緩みを生み出すのです。

「くだらない話」をし合える相手がいるなら、是非、そうしたたわいない会話を楽しむひとときこそが大事だということ。

もし、そういう相手がいない場合はどうするのか?

一人、くだらない時間を楽しめばいいのです。

たとえ、チコちゃんに叱られても、ボーっと生きてる時間が私たちには必要なのです。

結果を出すこと、充実すること、評価されること・・・

どれも、自分に課すあり方です。

でも、もっともっと、役にも立たないことを妄想したり、何にも考えずただ空を眺めたり・・・

そんなゆるりこの上ない時間をもつようにすればいいのです。

たった一度の人生だから、無為に過ごすことを良しとせず、あれもこれも詰め込んで頑張りがちな人のなんと多いことか!

残念ながら、私も、その一人です。

これからは、「くだらない話」「くだらない時間」を好きになろう。

人生最後の瞬間に思い出すことって、もしかしたら、ごく些細な出来事なのかもしれません。



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