再びの緊急事態宣言が発令されました。
お籠り生活も一年近くにもなると、他に現実世界があることを忘れてしまいそうです。
Zoomによるセッションやセミナーを行ってはいますが、移動時間もないので、時間的な余裕は、以前とは比較になりません。
怖ろしい状況とは言え、ゆとりの時間に沢山本を読み漁り、心の旅を楽しめます。
今話題の「鬼滅の刃」23巻も揃え、6歳の孫と夢中で読み耽りました。
大人でも読めない難しい漢字満載ですが、ふりがなのお陰で、少々おませな孫は難なく読みこなし、おそらく、かなりの漢字をマスターしたようです。
首が転がり血しぶきが飛び散る残虐なシーンが多いアニメは、神回と言われる那田蜘蛛山編の最終場面以外は、怖がって観ようとしません。
コミックは、リアリティーが薄まるのか、彼女は抵抗なく読んでいましたし、アナログ世代の私も紙のほうが文字による言葉がスムーズに心に入ってきます。
孫の推しは、黄色い髪の少年我妻善逸(あがつまぜんいつ)であり、他の保育園児の一番人気でもあるらしい。
彼は、強く賢い正義のヒーローとは掛け離れた、小心者で女の子大好きというヘタレキャラ。
鬼を前に極限の恐怖と緊張で気絶するように眠りに落ちるのですが、その瞬間、突如、強い剣士となり、見事な技を繰り出すのです。
(私もソファで寝落ちした際に、何か特殊な能力を発揮したいものですが・・・)
おそらく、眠ることで、恐怖から解放され、本来の力が存分に発揮されるのでしょう。
正に、火事場の馬鹿力的な能力なんだと思います。
ヘタレからかっこいい剣士への突然の変貌、そのギャップが魅力ではありますが、その凛々しい姿を見られるのは滅多になく、普段は、騒がしいだけの少年。
しかも、自分がきらい、という自己肯定感の超低い自信のない少年。
どこかお人好しの憎めない面はあるにせよ、子どもの心を惹きつけるのは何故でしょう?
そこで思い出されるのが、アンパンマンに登場するキャラクターの中で子どもに一番人気なのが、実は強く正しいアンパンではなく、憎まれ役のバイキンマンだという新聞の記事。
いつも正しく立派なアンパンマンより、ずるくて、だけど、どこかドジで憎めないバイキンマンのほうが、子どもたちは、親しみを感じるのでしょう。
そもそも人間って、本来、弱くてイジイジした生きものだ、ということを、子どもは本能的にわかっているのだと思います。
自分たちの中に、ずるさや怠け心や臆病な気持ちなどのネガティブな要素が確かにあることを、彼らは知っているのです。
でも、同様に、自分たちには、思いやりもいい人であろうとする気持ちもあることも、わかっているのです。
だから、どんな時も、人に優しく真っ直ぐな心を持ち、努力を怠らない炭治郎に憧れても、好きなのは、ヘタレキャラだけど優しさも秘めてる善逸のほうなのかもしれません。
彼らは、善逸やバイキンマンに、自分たちの姿を見て、共感するのでしょう。
どんなときも毅然としていること、誰にもでも優しいこと、強い意志をもって努力を怠らないこと・・・みんな、そんな人間になりたいと願います。
でも、目指すことは大切ですが、それが叶わなくても、決して、自分を責めないでください。
私たちは弱くて怠け者です、人間だもの。
お籠り生活も一年近くにもなると、他に現実世界があることを忘れてしまいそうです。
Zoomによるセッションやセミナーを行ってはいますが、移動時間もないので、時間的な余裕は、以前とは比較になりません。
怖ろしい状況とは言え、ゆとりの時間に沢山本を読み漁り、心の旅を楽しめます。
今話題の「鬼滅の刃」23巻も揃え、6歳の孫と夢中で読み耽りました。
大人でも読めない難しい漢字満載ですが、ふりがなのお陰で、少々おませな孫は難なく読みこなし、おそらく、かなりの漢字をマスターしたようです。
首が転がり血しぶきが飛び散る残虐なシーンが多いアニメは、神回と言われる那田蜘蛛山編の最終場面以外は、怖がって観ようとしません。
コミックは、リアリティーが薄まるのか、彼女は抵抗なく読んでいましたし、アナログ世代の私も紙のほうが文字による言葉がスムーズに心に入ってきます。
孫の推しは、黄色い髪の少年我妻善逸(あがつまぜんいつ)であり、他の保育園児の一番人気でもあるらしい。
彼は、強く賢い正義のヒーローとは掛け離れた、小心者で女の子大好きというヘタレキャラ。
鬼を前に極限の恐怖と緊張で気絶するように眠りに落ちるのですが、その瞬間、突如、強い剣士となり、見事な技を繰り出すのです。
(私もソファで寝落ちした際に、何か特殊な能力を発揮したいものですが・・・)
おそらく、眠ることで、恐怖から解放され、本来の力が存分に発揮されるのでしょう。
正に、火事場の馬鹿力的な能力なんだと思います。
ヘタレからかっこいい剣士への突然の変貌、そのギャップが魅力ではありますが、その凛々しい姿を見られるのは滅多になく、普段は、騒がしいだけの少年。
しかも、自分がきらい、という自己肯定感の超低い自信のない少年。
どこかお人好しの憎めない面はあるにせよ、子どもの心を惹きつけるのは何故でしょう?
そこで思い出されるのが、アンパンマンに登場するキャラクターの中で子どもに一番人気なのが、実は強く正しいアンパンではなく、憎まれ役のバイキンマンだという新聞の記事。
いつも正しく立派なアンパンマンより、ずるくて、だけど、どこかドジで憎めないバイキンマンのほうが、子どもたちは、親しみを感じるのでしょう。
そもそも人間って、本来、弱くてイジイジした生きものだ、ということを、子どもは本能的にわかっているのだと思います。
自分たちの中に、ずるさや怠け心や臆病な気持ちなどのネガティブな要素が確かにあることを、彼らは知っているのです。
でも、同様に、自分たちには、思いやりもいい人であろうとする気持ちもあることも、わかっているのです。
だから、どんな時も、人に優しく真っ直ぐな心を持ち、努力を怠らない炭治郎に憧れても、好きなのは、ヘタレキャラだけど優しさも秘めてる善逸のほうなのかもしれません。
彼らは、善逸やバイキンマンに、自分たちの姿を見て、共感するのでしょう。
どんなときも毅然としていること、誰にもでも優しいこと、強い意志をもって努力を怠らないこと・・・みんな、そんな人間になりたいと願います。
でも、目指すことは大切ですが、それが叶わなくても、決して、自分を責めないでください。
私たちは弱くて怠け者です、人間だもの。