田坂広志氏は『使える弁証法』(東洋経済新報社 2005年)で、「割り切らない」ということ強調している。そのためもあってか、田坂氏の弁証法には、「矛盾」と「対話」が同居しているようであった。
わたしたちは、ヘーゲルの弁証法(「矛盾」と「止揚」)に対して、複合論(「対話」と「止揚」)を提起した。矛盾律を前提にして弁証法を考えてきたのである。「弁証法」と「矛盾」は関係ないのでである。ようするに、わたしたちの弁証法は、田坂氏の弁証法とは違っているのである。わたしたちは、「矛盾」と「対話」の関係について、「割り切り」を実行していることになる。
第4章 終局――ひらがな弁証法
4 正々反合
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