対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

弁証法の漢字ひらがなモデル5

2015-02-23 | 弁証法
4 止揚

 アウフヘーベン(Aufheben)には相反する三つの意味がある。「保存する」・「廃棄する」・「持ち上げる」。確認しておこう。

 「保存する」 ――中央の「 〈対話〉における〈モデル〉の〈思考方法〉」と「〈認識〉を〈対立物〉にした〈統一〉」を、両側の 「 (を・にした)と(〈対話〉・〈モデル〉・〈思考方法〉) 」 と 「(〈認識〉・〈対立物〉・〈統一〉)と (における・の)に保存する。

 「廃棄する」 ――中央の「 〈対話〉における〈モデル〉の〈思考方法〉」と「〈認識〉を〈対立物〉にした〈統一〉」を廃棄する。

 「持ち上げる」――両側の 「 (を・にした)と(〈対話〉・〈モデル〉・〈思考方法〉) 」 と 「(〈認識〉・〈対立物〉・〈統一〉)と (における・の)」 を次のステップへ持ち上げる。

 アウフヘーベン(Aufheben)は止揚や揚棄と翻訳されている。的確な訳語だろう。中央の「中埜弁証法と上山弁証法」を「止」め(「棄」て)、両側に出現した新しい指示性と関係性を次の段階へ「揚」げるのである。