北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

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JR北海道の駅廃止報道を受けて

2015年09月01日 | うんちく・小ネタ
JR北海道が8つの無人駅の廃止を固めたとの報道があった。
すでに新聞等で一部報道されていたのだが、NHKが自治体との交渉が終了したと思われるものについて、詳細を報じた。
来年3月ダイヤ改正に合わせ函館本線・鷲ノ巣駅、石勝線・東追分駅、十三里駅、根室本線・花咲駅、石北本線・上白滝駅・旧白滝駅・下白滝駅・金華駅の8駅。 を廃止すると言う内容だ。
この中で、鷲ノ巣駅、東追分駅、十三里駅、花咲駅については初めての報道。各方面に反応が出ている。

また、最終決定のように一部報道が先走って報じてしまった「秘境小幌駅」については、豊浦町が観光資源として存続を強く希望しているため、廃止は持ち越して協議を継続することになったとのことだ。
豊浦町は年に二回、草刈などを行い、円空仏などがあることを広く知ってもらい町の観光資源としていきたいとしていたところだった。
この夏は秘境駅とは思えない混雑ぶりを、私は唖然として見ていたが、少しは落ち着くであろうか。
いずれは廃駅となるであろうが、せめて夏の間だけでも一部列車を停車させることは出来ないものだろうか。
 
 まあ、いずれにしても、小幌は土俵際で粘って水入り。
豊浦町にアッバレヽ(^。^)ノ
自治体の力量の差が現われた。豊浦町や洞爺湖町は以前から首長に政治力がある。 有珠山を近くに抱えた自治体は強力なリーダーシップが必要だからなのかしれない。
副社長の出向元JR東の流儀で押し切ろうとしたJR北の思惑の通りには行かなかったということか。

さて、これでJR北海道の企業姿勢は、自治体の姿勢が大きな影響を与えることがはっきりした。
札幌駅の新幹線ホームの問題も札幌市の厳しい反応を見て態度を変えたことと同じことだ。

技術力が下がったかと感じる今の保線と整備では、新規の技術、高性能車の導入に消極的なのは分かるが、今はあまりに全てに後ろ向きな企業に急変したJRHの体質改善が必要ではないかと考える。
技術力は高めることが出来るだろうに。
努力する気概すらないのか、この会社には。やはり親方日の丸なんだな。
北海道の鉄道は本州とは違う成り立ちを持つ。
今は時代が違うなどと簡単には言えない。多分に情緒的なものもある。
また、ここで極端な合理化を進めるのは分割民営化のスキームを否定することになるし、国策レベルの話になるので、分割民営化を推進した自民党政権が許容しなくなるかもしれない。
本州3社のように経営安定基金を投入していないなら分かるが、このまま強引な合理化を進めるのは基金の存在意義を失わせてしまう。まさにスキームを無視することになる。
さて、JRは数十駅廃止と明言しているのだから、この8駅でお終いなわけがない。
すでに宗谷本線、釧網線などで地元自治体との折衝が進んでいることだろう。
初雪の頃には全貌が明らかになるのかもしれない。



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