よかど!鹿児島

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海外市場の攻め方②/どうなる日本経済(50)

2010-06-08 08:50:43 | どうなる日本経済

カレーライスを中国の国民食に攻める。

ハウス食品の「バーモンドカレー」

日本では、知らないものはない「バーモンドカレー」は、日本の食卓に欠かせない国民食と言われる。私も、これまで単身勤務時代、幾度となくお世話になりました。

今、ハウス食品はこのバーモンドカレーを中国に売り込んでいるそうだ。中国では、日本のようにカレーライスを食べる食文化はない。当然売り込みは一筋縄ではいかない。

それでも13億というマーケットは巨大な市場だ。中国でカレー文化を普及させられればチャンスは凄いことになるだろう。難しい市場を攻略するために、ハウスはカレーが日本の食べ物であるということを強調する戦略をとっているのだそうだ。

パッケージにカタカナで「ハウス バーモンドカレー」と印刷し、日式を入れた。さらに、中国人に受け入れやすいように商品そのもの変えるために、5皿分から3皿分にサイズを、そして濃い茶色から黄色に色も変え、親しみやすさを強調した。カレーのおいしさを伝えるために、試食会を地方都市を含めた様々なスーパーで開催したり、小学生を工場見学会に招いて食べさせ、ネットでカレーレシピを募集したりするなど様々な工夫を凝らしているという。

グローバル市場においてマーケティングに「ニッポン」を強調する方法が、成功している事例は、工業分野で日本のものづくり製品が切り開いた成功事例の成果ではないだろうか。

かごしま企業家交流協会

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