よかど!鹿児島

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海外市場の攻め方③/どうなる日本経済(51)

2010-06-09 08:49:27 | どうなる日本経済

内需の縮小に、国外で新たな消費者を獲得

化粧品メーカー「マンダム」の新興国での挑戦

日本では、少子高齢化で内需は縮小傾向、そこで国外での消費者獲得に向け、国を飛び出し、肥沃な成長市場を広げるマンダム。世界はすべて「内需」と捉えているそうです。

インドネシアでは、1万ルピア(約100円)を超えたら贅沢品だそうです。数量が出る価格帯は100円以下。商材も男性用整髪料など、この国ではまだ生活必需品とは言えないもの。このようなところで、マンダムは連結売り上げ高の2割を稼いでいるとのこと。マンダム・インドネシアの08年の売り上げ高は1兆2397億ルピア(約124億円)で、10年前の3倍以上、営業利益率も14%。頭打ちの国内販売を横目に、成長しているとのこと。これにはびっくりさせられます。

その秘訣は、現地の消費者への「歩み寄り」だそうです。整髪料「ギャツビー」をボトルやチューブ売りではなく、小袋にして販売しているとのことです。1袋300ルピア(3円)、中身は日本と同じ。容量はわずか8gだそうだ。これが年間3億袋も売れてしまう。これが歩み寄りだそうです。さらに、商品の価格を総じて日本の同等品の10分の1にする。また、化粧品のコストの半分強は容器だそうで、この内製化をインドネシアでやっているとのこと。

やはり「成功の裏には訳がある。」ですね。常識にとらわれない思考が大事なのですね。

かごしま企業家交流協会

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