けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

C2到着!!

2008-09-29 18:03:57 | マナスル08
飯田橋留守番隊です。

ケンケンより衛星電話で連絡が入りました。

6300mという高所からの連絡なのでさすがに息が切れていました。
今回は、臨場感を出すために、実際の声を拾ったそのままを書いてみます。

ケンケン
「元気ーーー?」
「昨日連絡できなくてごめんね」
「今C2着きました。あ、メモとれる?」
「C1を8時半に出発。全員で。懸垂氷河のスティープなところで、
鈴木さんがギブアップ 6000m越えたろころかな。でも、よく頑張ったよ。酸素ちょっと使いながらね」
「田路さん、磯田さん、楠さんが平岡グループで13時30分 6370mまで」
「C2のちょっと手前。ラッセル達がテント張ってるのがC2だから50mくらい手前かな」
「真っ白。真っ白。昨日天気良かったけどまた雪だよ」
「コンディションは良いよ。雪崩はほとんどおきていない」

「わりそーさん、たもっちゃんと14時に追いつきました」
「みんなひーこら、ひーこら言ってるよ。あ、書いといてね。ひーこらひーこらって」
「これからC1まで下山します。C1でもう一泊宿泊します」
「みんな元気だよ。鈴木さんもまだ着いたかわからないけど、シェルパと一緒に降りたから大丈夫。元気だよ」

と、息は切れながらも、元気な声で連絡が入りました。

雪が多く積もったので、歩きやすいようですね。
湘南爺さんは、酸素を少し吸いながら、いけるところまで頑張りましたが、
6000メートルを越えたところで、順応登山はリタイアとなりました。
最高齢ですが良く頑張っています。拍手です!!
C1に先に帰って、皆の帰りを口の準備運動しながら待っていることでしょう。

C1に戻る途中で懸垂氷河を通過します。
隊員の皆さんあせらず、慎重に下ってくださいね。

Photo:写真を追加します。C1から上部へ向かう湘南爺の雄姿です。
     最高到達点で「ありがとうございました。」と同行の隊員に深々と頭を下げた
     湘南爺のハートに感謝の気持ちと拍手を送ります。

C2への高度順化に行って来ます!

2008-09-28 14:00:33 | マナスル08
けんけん@晴れ晴れちょっと風のBCです。

本日も実に気分がいい。
ピーンと張った冷たい空気とさわやかな風が心地いいです。

C1にあがったプラチリから定時の6時に無線連絡がなく心配しましたが、
7時少し前に連絡が来て、C2への移動が可能との事。

なのでAGカレーチーム全員、C1に向けて移動です。
今回の目的はC2への高度順応です。数日の日程としては…

9月28日 BC→C1
9月29日 C1→C2→C1
9月30日 C1→BC

という事ですが、ここまで書いてラッセルがAGキャンプに来ました。
やはりルートの一部が雪崩で流され、かなりのフィックスが流されたことが発覚。
また、3本つないでいたクレバス用のラダーは流されたが、
逆にその雪崩のデブリでクレバスが埋まったとのこと。一進一退か。

大手公募登山隊で選出した先行チームがスノーバーとフィックスロープが不足して
ルート工作が進まなく、AGチームから不足品を届けてヘルプしてほしいとの事。
もちろんAG隊は、物資を提供し先頭に向かう事を約束しました。

さてさて、どんな状況になっているかは、この目で見ないとわからないですが、
予定通りにカレーチームは出発しました。僕もこれから追いかけます。では。
Photo:出発時に調度来たラッセルとともに。がんばれ~!

祝!モンスーン明け!

2008-09-28 02:36:28 | マナスル08
昨日は、午前中は少し晴れ間が出たものの
やはり午後はパラパラと雪が降ってきてガックリ。全然モンスーン明けじゃない。
ネパールスタッフのC1への移動も見合わせてAG隊は待機。
…といっても他の隊も動いてるところはありません。

夜に、今後の動きを探りに竜石とラッセル隊にお邪魔して、
その隣に入居してきた単独無酸素でマナスルに挑む日本の若者
栗城史多君の隊に顔を出してきました。手厚いおもてなしを受けました。
テレマークで有名なプロスキーヤーの藤川君も応援に来ていました。
ある程度は大手登山隊が設置したフィックスを使うとしても、
本気でマナスルに無酸素で挑戦しようとする姿には感心です。

彼らのテントからの帰りに空を見上げると、おぉっ!満点の星空!
恐いくらいによく見える天の川に自分の白い吐息が吸い込まれます。
明日は期待できるかな…ブログとコメントやらなきゃ…

って、テントに入ると睡魔が…そしてバタンッ…Zzzzzz

…すいませんでした。という事で2日分アップです。

さて、今朝はググッと冷え込んで、頬っぺたがヒンヤリ。
寝袋から手を伸ばして気温を確認するとテント内なのにマイナス8度。
ううっ寒むっ! でも、これって放射冷却!?…という事は!?!?

ほのかにオレンジ色の光が当たってる感のする入り口のジッパーを明けると…
眩しい太陽の光が差し込んできて、まぶたが再び下がりました。

外は雲ひとつない青空~!晴れました~!モンスーン明けだ~!

朝からカレーオヤジ達も歓喜の声を抑えきれず、皆大喜びで、
初めて目にする360度の大パノラマのヒマラヤの峰峯を
早速カメラに収めていました。

明らかに昨日までとは違う空の色、空気、気温、風…そしてマナスル。
雪煙を朝日に輝かせて、優麗な姿を見せています。
Photo:見よこの景色!そしてカツてん丼!勝負に“カツ!”うまく“あげる!”
日中は、だぶん20度以上の気温になり、隊員たちは身体を拭いたり洗髪したり。
嬉しくてパンツ一丁で過ごしました。(あ、隊長だけ…)
ネパールスタッフ6名もランチの後に出動。C1に上がって行きました。
  
Photo:②今回の癒しグッズたち!このお陰で安心&安眠。ありがとう!
     ③頼もしいAGヤンキーシェルパ4人衆(笑)「なんだこらぁ?」
     ④気温が下がり風も出てきたけど最後の最後まで晴れてました。

サマに到着してから16日間。
今日は、初めて雪も雨も降らない日でした。1日中晴れてました!
でもまだ雪崩は頻発していますし、慎重にいかなくてはなりません。
明日はAGカレーオヤジチームも上部へ移動予定です。
C1からの状況報告で再度判断するようですが、
そろそろ日程にも余裕がなくなってきたので可能な限り前進したいです。

モンスーン明け???

2008-09-26 01:24:25 | マナスル08
けんけん@BCです。
はい。雪です。降っとります。

日中、数時間だけ晴れ間がのぞき、太陽の強烈な光がテントを直撃。
タオルを首にかけ、タイツとTシャツで過ごしていましたが、
昼過ぎには、またバンバンと降りだして、太陽の光もとどかず、
気温はどんどん下がり、羽毛服の上下を着込んでおります。

しかし、ネパールの天気予報では、明日からモンスーン明けとの予報がでて、
楽観視しているチームもいますが本当にこの雪雲がなくなるんかな~。

撤収を続けるパーティーが毎日下山していきますが、
サマに飛んでくるヘリコプターが故障したらしく、大型のMi8は暫く
来ないようです。帰りたくても帰れない~♪…残念!

オヤジ様たちはというと…話題が豊富で、まったく会話が途切れません。
今回は女性の参加者がいませんので、それはそれは自由奔放な会話で、
下系のお話やら、家庭での為になるお話やら、、、唸るほど人生勉強になります。

昨日のⅭ1の疲れも癒されたと思いますが、
明日も休養日としました。もう少し山を観察する必要があるので。
Photo:夕食後のプジャの祭壇とAGフラッグ、そしてけんけんテントです。

BC、帰還いたしました!

2008-09-25 03:53:18 | マナスル08
けんけん@fromC1toBCです。
(飯田橋留守番隊アップありがとう!)
Photo:C1で朝を迎えて下山開始するモコパパ&ワリソー&とーちゃん。
オヤジチームC1で1泊してきました~!
GPSでの高度は5766m。他チームのキャンプより50mほど上で、
雪のリッジ上のC1では一番上部にあるキャンプ地で展望よし。

昨夜は、ちらし寿司を作って食べ、今朝はサッポロ一番塩ラーメン。
隊員達は、みな食欲もそこそこ、体調もなかなか良かったです。
寒かったとか、暑かったとか、息苦しかったとか、よく寝たとか…
ご意見もいろいろ。僕は久しぶりに長く寝る事ができました。

今朝は足取りも軽く、なかなかのタイムでBCまで下りてきました。
BC到着時はジリジリと太陽の熱を感じる天気で外で裸で行水できましたが、
サマ産のヤク焼肉のランチの後にまたまたパラパラっと雪が降り始めて、
残念ながら現在はドカドカ、バシャバシャと雪がテントを叩いています。

心配しましたが、先に下山した長老の湘南爺も元気でした。
“待ってました”とばかりに下山後の隊員たちを相手にお話開始です。(笑)

それにしてもBCの積雪量は増えていく一方で、まるでスキー場です。
新たにカナダ隊やサミットトレック隊など各隊の撤退が目立ちますが、
一番残念なのは大手公募登山隊のドイツのアミカル隊。
今回のマナスルではイギリス隊と並んで最大級の規模でした。
隊員の体調、雪と天候回復、登山期間の長さ、食料や燃料など、
様々な状況を冷静に判断して進退を考えたのでしょうが、
マナスルに対する総合的な登山戦力が落ちたことには間違いないでしょう。

明日は休養日です。雪は音を立てて降り続いています。
  
Photo:②C1からC2へのアイスフォール帯。右下に2人のクライマー。
     ③今朝、欧州系の2人組みが最近の破断面の中を果敢に挑戦。
     ④C1から見下ろしたBCへのルート。先発の竜石チームが歩いてます。

C1の朝 飯田橋留守番隊より

2008-09-24 12:35:21 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しています。

ケンケンよりさわやかな声で、電話が入りました。
キャンプ1でのはじめての朝を楽しんでいるようです。

ただ、雪が本当に多く、テントをそのままにしておくのが心配なので、
いったんテントをたたみ、キャンプを整理してからベースキャンプに向けて下る予定とのことです。


さわやかなケンケンです?写真追加します。
到着時のC1の雪の様子です。テントは別のチーム。
初めての高度での宿泊でしたので心配していると思い連絡しました。


C1到着!! 飯田橋の留守番隊より 

2008-09-23 23:29:26 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しています。

ケンケンより衛星電話を通じて連絡がありました。

“AGカレーオヤジチーム”
昨日、9時15分にベースキャンプを出発。
約5時間かけて、14時40分に無事に標高5800mのキャンプ1に到着しました!!

積雪が多く、通常よりも時間がかかってしまった模様です。
また、残念ながら湘南爺はおなかの調子が悪く、大事を取って
メンバーより先にベースキャンプに戻りました。

他の隊員は、そのままキャンプ1に宿泊します。

隊員は、長いベースキャンプでの停滞で、動きたくてうずうずしていたことと思います。ひとつ前に進めて本当に喜んでいるのでは。

明日、ベースキャンプに戻って、バッテリーがチャージされていれば、
現地からの報告もできるようです。

留守番隊ありがとう。けんけんです。写真を追加します。
右の岩の上がC1。竜石、ワリソー、モコパパ、とーちゃんが行く!

オヤジチーム出発~!

2008-09-23 12:55:50 | マナスル08
けんけん@青空40%のBCです。

多少の雲はありますが、上部キャンプ方面は青空がのぞいています。
気温の上昇とともに裏の岩壁では雪崩が頻発していますが、
C1へのルートには顕著な雪崩の走路が少ないと判断し、
高度順応トリップに出かけようと思います。

ネパール時間9時。“AGカレーオヤジチーム”C1へ向け出発です。

今夜は5800mのC1で1泊してきます。
基本的にPCと衛星端末を上部キャンプには持ち上げませんので、
PCでの写真付ブログアップがC1からはできません。
なので、出発時のオヤジたちの元気な姿をアップしておきます。

それでは行ってきます。
衛星携帯のスラヤで報告ができましたら。

C1移動できず…

2008-09-23 02:51:34 | マナスル08
雪です。ほんとよく降ります。
…で、残念ながらAG隊やはり停滞です。

5人のネパールスタッフはC1の様子をチェックしに、
残された荷揚げ物資を持って登っていきました。
サーダーのプラチリとキッチンスタッフは、BC宿泊が長引いたため、
食材が不足してきてしまい、サマの村に日帰りで買出しに出かけました。

C1へ向かったスタッフは、いつもより時間がかかり、
昼過ぎにC1から帰ってきましたが、そのスタッフ達が言うには…
C1は、胸くらいの積雪でテントは完璧に埋没。
掘り出すのに彼らの能力でさえ、なんと2時間を費やしたとの事!
C1から上部のルートは雪に覆われて、フィックスや支点が全て埋没し、
誰も上部には向かっていないとのこと。

これだけ短期間に大量の積雪があれば、雪崩の危険性も高まるし、
かろうじて見えていたクレバスもヒドンに変わっているだろうから、
ルート復旧には数日かかるだろうね。

2日前に小規模の1隊が撤退してBCを離れていきましたが、
C1から、どう見ても荷下げをしている隊が半分くらいいるとのことで、
え~?ほんと?っと、思っていたら、1つ下のスペイン隊の隣にいた
ドイツ隊が撤退を決めたらしくBCから下山していきました。

早過ぎる決断だなぁと思ってもみたけど、チョーオユーにしてみたら
もう登頂の時期だろうから、そのつもりで来た隊はそう考えるかも。
食料や燃料にも限りがあるし、ネパールに滞在できる日数にも限界がある。

そして、毎日確実に寒くなってきています。
モンスーンから、そのまま冬になってしまうんじゃないかと疑うほど。
各隊は、それぞれの考え方で進む方向を決めているんですね。

ネパールスタッフいわく、
2~3日は、どの隊も上部へは動かないだろうとの情報ですが、
AG隊は、明日くらいは少し動かないとね。身体が鈍るしね。太るしね。
そして何よりも高度順応を確実に進め、氷河慣れしたい考えです。

たぶん、マナスル登山隊中、平均年齢最年長であろうAG隊の男たちは、
この考えに全員賛成し「見てろ若造め」と言わんばかりのオーラを放ってます。

さて、明日は、希望の眼差しを上部に向け、C1でのステイを前提に
凛と出発したいと思いますが…どうなりますやら!
Photo:去っていく隊あれば、入ってくる隊もあり?!
     雪の中、荷上げしてきたイタリア隊のポーター。

晴れた~!…あれ?

2008-09-22 02:00:58 | マナスル08
本日は晴天なり~♪…ということで、
朝から隊員たちの歓喜の声がキャンプに響いてました。
谷間に多少の雲がありますが、まずまずの青空が広がっています。
Photo:真っ白のBCサイト。真ん中に立っているのは長老の湘南爺。
     で、右奥で竜石がシャベルで雪かきしてま~す。

…が、テント前には大量の雪が積もっていてまるで雪洞から外を覗いている感じ。
ネパールスタッフが入り口付近の雪を除雪してくれましたが周りは一面真っ白!

朝食では、歌が出るほど嬉しかったんでしょうね。みんなニコニコウキウキです。
でも軍歌とか唱歌なんだよね。「ここは~お国の何百里~♬」とか歌ってる。(笑)

朝食後、各隊員達も自分のテント周りを積極的に除雪して、自分のテントから
寝袋や荷物などを外に出して陽に干し「テント生活快適大作戦」が始まりました。
すぐ下のスペイン隊のテントの上にもいろんな物が干されていて、
中には上半身裸で太陽を身体に浴びてハシャいでいる人も。みんな嬉しいんだね。

僕のテント前にあるソーラーパネルに溜まった雪を手でワイプすると、
いい感じで太陽エネルギーがサンサンと!なんかシュワッチ!って感じ。

10時から隊員たちのハーネスとフィックスロープ用のデバイスを再チェック。
デバイスの長さやカラビナの種類を換えたりして使いやすいように微調整。
その間に竜石がフィックスロープをキャンプサイトにループにして設置して、
そのままフィックス通過の練習をグルグルと回りながら繰り返しました。

でも練習中にも大音量で雪崩が北側の大岩壁をスライドし、その度に皆の手が止まり、
その凄さにポカンと口をあけて魅入ってしまうのでした。

お昼に近づくにつれ雲が湧き出てきて辺りを包み始めまたまた雪が降り始めました。
つかの間の太陽でしたが、昨日よりは今日。今日より明日って感じかな。
まぁ、焦らない焦らない(一休さん?)

午前中、数人の他の隊の連中が上部に向かったのを目撃していましたが、
夕方に全員戻ってきたとサーダーのプラチリから夕食前に報告がありました。
C1手前の斜面は首までのラッセル!しかもテントは殆ど潰れていたらしい。
テントをリペアして態勢を整えるために下山してきたんでしょうが、この分だと、
AGカレーチームは、もう一日BC滞在してC1の様子を窺うようです。
ブロイラー街道まっしぐら!初の体重の増える遠征登山になるか!!

雪!雪!雪!の、大雪~!

2008-09-21 04:18:17 | マナスル08
けんけん@BC休日3日目です。
とうとう電気がなくなって昨日はブログの更新が直接できませんでした。
飯田橋ヒューストン!ありがとう!遅い時間に感謝です!

本日も残念ながら大雪~!
しかも厳冬期の越後のような降り方です。
移動を予定していた他の隊も含めて誰もBCから動くことはできません。
日本は台風だそうですが、こちらは風が無い分楽かもしれません。

隊員のカレーオジサマ達は、本などを交換し合って時間をつぶし、
ジメジメしたテント内で悶々としており…唯一の楽しみは食事かも。
このときだけ、テントからみんな亡霊のようにウロ~っと出てきて、
食堂テントに集まってきます。(笑)

でも、いらいらしたりする様子もなく、さすが人生経験が長いだけ
ドーンと構えているように思います。

ただ、食い続ける自分達を「ブロイラーみたいやな~。」とか、
「なんだっけ?フォアグラだっけ?あんな感じになってる気がすんな~。」
とか言ってます。う~ん、ホントになってるかも。(笑)

2日間の曇天チャージで溜まった電機でなんとかここまで書きました。
各隊も電気が無くて困ってるようです。

お?雪が止んできたか?テントから顔出してみます。

おおお!遠くの東の空には星が見えてるっ!!イエーイ!!!

毎晩のことですが…明日は晴れますように!って祈ってるけど、
ほんとに明日こそは!って感じになってきましたよ~。

でも、あまりにも雪が降り過ぎたのでAG隊は賢明に様子をみることにします。
明日は、晴れてもBC待機して落ち着いて雪崩の兆候を探します。
コメントありがとうです。電気的にお返事まで無理そうなので、
また明日ということで。写真は本日の竜石テントです。ではおやすみなさい。

飯田橋の留守番隊です。

2008-09-20 00:41:59 | マナスル08
どもども~~!飯田橋の留守番隊より発信しています。

ご無沙汰しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

先ほどけんけんから連絡がありました。
東京も雨ですが、マナスルもお天気が悪く、雪とみぞれが
ちらついているそうです。お陰でソーラーに電気が貯まらず、
今日は自力でのUPが難しいようです。

隊員のみなさんは元気元気のご様子。時間はいっぱいあるから、
登頂に向けて只今充電中とのこと。

明日天気が回復したらC1へ行く予定です!

いつものことながら、お天気良くなれ~~~!

BC休養日1日目~!

2008-09-19 02:21:55 | マナスル08
本日の休養日、、、一日中雪でした…。
ショックで起きる元気が無く、なんかボ~。
朝のSPO2チェックは雪の中を竜石がやってくれました。謝謝。

でも食欲はあるんだよね~。苦しいほど食っちゃう。学習できない!
これは他の隊員たちも同じようで「うえ~」とか「あかん~」とか
食後いつも言ってます。でも「食欲」→「パワー」→「登頂」ですからね。

空からは弱々しい光が3つのソーラーに届いているので、
時折ソーラーパネルに付着しちゃう雪を払いにテントの外に出る。
なんとか微量の電力を集めてPCの電源が40%くらいになります。
今後の食料・装備や行動などの相談を竜石として、
竜石は上部キャンプの食料を仕分けし、
僕は酸素ボンベの計算後ラッセル・ブライス隊のテントへ。

ここで、今年のマナスル登山の大手7隊が集り、
今後の上部ルート工作についての相談をしました。
僕のことを知ってる人が何人かいて、ちょっと嬉しくなった。
相談も無事に終わり、外はもう真っ暗。雪は少し小止みになったかな。

ドイツのアミカル隊にオーストリー人ガイドがいたから、
ステファンの話をしたらやっぱり知り合いだった。ガックリしていた。
きっと事故のニュースの前に母国を出発してきてるんだな。

夕食は親子丼。また食っちまった~。うえ~!苦しい~。
さて、コメントここに返しますね。明日晴れますよ~に!
Photo:ラッセルのとこのスタッフがシェルパダンスしてました。
     携帯のカメラだから手ぶれしたけど撮らせてもらいました。


>shintaro
そうだよ。ラッセルブライスとはホテルアルプフーベルで
君も会ったっけ?ミズキと角谷君がいただけだったか。

>青空山岳会さん
いやコメント待ってました。海外に来るたびに嬉しいです。
次のエクスペディションは一緒に行きましょうね!?
もちろん奥様もです。大丈夫、私がお連れします!

>しのしの@大阪
前向きビームも晴れろ~ビームも充分でてるよ。
きっと届くから、今頃タイの上空を通過してるよ。
11月1日は、岩登り系だってさ~。楽しみだね~。

>湘南爺の娘
その一言、待ってました~!こちらが見えてるんですか?
さすがに驚きです。ほんとに娘さんなんですね。
DNAも引き継いでるんですね…。(^_^;)

氷河を越えて。

2008-09-18 18:21:54 | マナスル08
けんけんです!

氷河を歩いてC1の手前まで順応してきました。
(LEGEND/CXのデータでは5508m)

昨日到達した5150mの氷河に乗り移るところから
けんけんチーム(湘南爺+ヒロちゃん+ワリソーの順番)と
竜石チーム(タモッちゃん+モコパパ+とーちゃんの順番)の
2チームに分かれてタイトロープでアイゼンを氷に効かせ歩きました。
Photo:クレバスを避け氷河上を歩く2チーム。前から湘南爺、ヒロちゃん、
     ワリソー、竜石、タモッちゃん、モコパパ、とーちゃん。

クレバスが不安定な所には、さらにフィックスロープが固定されていて、
それに、カラビナ&アッセンダーを取り付けて通過しました。

朝方は天気が良くて、隊員達のハーネスの調整とフィックス用デバイスの
セットやアイゼンの確認を外でやっていたのに、9時に出発してから
1時間ほどすると雪が降ってきて、それから帰ってくるまでずっと降ってました。
サマに着いてからの1週間、毎日雨か雪のどちらかが降ります。
まだモンスーンが完全に明けてないんでしょう。

全員で5500mを超えましたが、歩き足りないと感じた
竜石チーム+ワリソーの5人は更に1時間位かけて5650m付近まで
登ってきました。それでもC1には到達できず、C1はその上!

夕方に帰ってきて、すぐに夕食となりましたが、さすがに皆少々疲れ気味。
短い間にもテントでウトウトしてしまった人もいるようでした。

さて、明日から2日間休養です。晴れたらいいけどなぁ。
しっかりと休養して体調を整えて次のクールに望みたいです。

5000m超えてきました!

2008-09-17 02:08:09 | マナスル08
けんけん@BCキャンブです!そして電源ゲットです!

昨夜から大雪が降り続いてテントが押しつぶされ、夜中に
ネパールスタッフ達が2~3回雪かきをしてくれました。
…が、竜石のテントだけペッタンコになってました。(大笑)
写真は北側の大岩壁。各クーロワールから雪崩が止まらない!
夜半過ぎからBC北側の岩壁方向から空気を震わすような轟音が響き、
びっくりして目が覚めた。雪崩の音でした。かなりでかい音。
しかもBCに到達しそうな勢いの長さで。テントから顔出して耳をすます。
でも雪とガスと暗闇で何も見えない。AGのキャンプは高台に設置したけど、
ボトムに近いラッセルたちのキャンプは大丈夫だろうか?心配になる。

昨日、彼に会って話をしてきたけど相変らずジェントルで友好的。
まぁ、BCに来てから彼らは何度も同じ音を聞いてきたんだろうけど、
彼らもマナスル初めてだし、あの音じゃ眠れない夜が続いてんだろうな。
実際、2002年には雪崩がBCに到達してキャンプが壊滅し、
大勢の犠牲者がでたってサーダーのプラチリが言っていた。

朝になっても音は止まずに鳴り響いていて、朝食後の9時過ぎに
雲がきれて周辺の景色が見え始め、裏の岩壁もドカーンと。
雪崩は止まる事無く、まるでサイエンス系の番組を見ているかのよう。

太陽の光は強烈で、羽毛服を着ているどころではなくなったけど、
テント内に雪がときおり吹き込んでくるので、入り口は開けられない。
まるで、ぬるいサウナのようで、Tシャツにパンツ一丁である。
でもソーラーパネルは、ビキビキ唸ってる気がするほどチャージできました。
 
昼食はペペロンチーノとチゲスープでW辛! 竜石先頭で氷河へ順応!
昼食後、雪がやんできたので14時にC1方面に向けて高度順応へ。
氷河の取り付きである5150mまで往復しました。
仰ぎ見るマナスルとアイスフォールのセラック帯に圧倒されました。
ここで2002年チョーオユーをサポートしてくれた、
ネパールスタッフのタムティンに会いました。感激の再会!

明日AG隊は、天気がよければアイゼン・ピッケルのフル装備で、
ロープを結び合いC1付近まで往復する予定です。