けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

C1到着!! 飯田橋の留守番隊より 

2008-09-23 23:29:26 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しています。

ケンケンより衛星電話を通じて連絡がありました。

“AGカレーオヤジチーム”
昨日、9時15分にベースキャンプを出発。
約5時間かけて、14時40分に無事に標高5800mのキャンプ1に到着しました!!

積雪が多く、通常よりも時間がかかってしまった模様です。
また、残念ながら湘南爺はおなかの調子が悪く、大事を取って
メンバーより先にベースキャンプに戻りました。

他の隊員は、そのままキャンプ1に宿泊します。

隊員は、長いベースキャンプでの停滞で、動きたくてうずうずしていたことと思います。ひとつ前に進めて本当に喜んでいるのでは。

明日、ベースキャンプに戻って、バッテリーがチャージされていれば、
現地からの報告もできるようです。

留守番隊ありがとう。けんけんです。写真を追加します。
右の岩の上がC1。竜石、ワリソー、モコパパ、とーちゃんが行く!

オヤジチーム出発~!

2008-09-23 12:55:50 | マナスル08
けんけん@青空40%のBCです。

多少の雲はありますが、上部キャンプ方面は青空がのぞいています。
気温の上昇とともに裏の岩壁では雪崩が頻発していますが、
C1へのルートには顕著な雪崩の走路が少ないと判断し、
高度順応トリップに出かけようと思います。

ネパール時間9時。“AGカレーオヤジチーム”C1へ向け出発です。

今夜は5800mのC1で1泊してきます。
基本的にPCと衛星端末を上部キャンプには持ち上げませんので、
PCでの写真付ブログアップがC1からはできません。
なので、出発時のオヤジたちの元気な姿をアップしておきます。

それでは行ってきます。
衛星携帯のスラヤで報告ができましたら。

C1移動できず…

2008-09-23 02:51:34 | マナスル08
雪です。ほんとよく降ります。
…で、残念ながらAG隊やはり停滞です。

5人のネパールスタッフはC1の様子をチェックしに、
残された荷揚げ物資を持って登っていきました。
サーダーのプラチリとキッチンスタッフは、BC宿泊が長引いたため、
食材が不足してきてしまい、サマの村に日帰りで買出しに出かけました。

C1へ向かったスタッフは、いつもより時間がかかり、
昼過ぎにC1から帰ってきましたが、そのスタッフ達が言うには…
C1は、胸くらいの積雪でテントは完璧に埋没。
掘り出すのに彼らの能力でさえ、なんと2時間を費やしたとの事!
C1から上部のルートは雪に覆われて、フィックスや支点が全て埋没し、
誰も上部には向かっていないとのこと。

これだけ短期間に大量の積雪があれば、雪崩の危険性も高まるし、
かろうじて見えていたクレバスもヒドンに変わっているだろうから、
ルート復旧には数日かかるだろうね。

2日前に小規模の1隊が撤退してBCを離れていきましたが、
C1から、どう見ても荷下げをしている隊が半分くらいいるとのことで、
え~?ほんと?っと、思っていたら、1つ下のスペイン隊の隣にいた
ドイツ隊が撤退を決めたらしくBCから下山していきました。

早過ぎる決断だなぁと思ってもみたけど、チョーオユーにしてみたら
もう登頂の時期だろうから、そのつもりで来た隊はそう考えるかも。
食料や燃料にも限りがあるし、ネパールに滞在できる日数にも限界がある。

そして、毎日確実に寒くなってきています。
モンスーンから、そのまま冬になってしまうんじゃないかと疑うほど。
各隊は、それぞれの考え方で進む方向を決めているんですね。

ネパールスタッフいわく、
2~3日は、どの隊も上部へは動かないだろうとの情報ですが、
AG隊は、明日くらいは少し動かないとね。身体が鈍るしね。太るしね。
そして何よりも高度順応を確実に進め、氷河慣れしたい考えです。

たぶん、マナスル登山隊中、平均年齢最年長であろうAG隊の男たちは、
この考えに全員賛成し「見てろ若造め」と言わんばかりのオーラを放ってます。

さて、明日は、希望の眼差しを上部に向け、C1でのステイを前提に
凛と出発したいと思いますが…どうなりますやら!
Photo:去っていく隊あれば、入ってくる隊もあり?!
     雪の中、荷上げしてきたイタリア隊のポーター。