けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

晴れた~!…あれ?

2008-09-22 02:00:58 | マナスル08
本日は晴天なり~♪…ということで、
朝から隊員たちの歓喜の声がキャンプに響いてました。
谷間に多少の雲がありますが、まずまずの青空が広がっています。
Photo:真っ白のBCサイト。真ん中に立っているのは長老の湘南爺。
     で、右奥で竜石がシャベルで雪かきしてま~す。

…が、テント前には大量の雪が積もっていてまるで雪洞から外を覗いている感じ。
ネパールスタッフが入り口付近の雪を除雪してくれましたが周りは一面真っ白!

朝食では、歌が出るほど嬉しかったんでしょうね。みんなニコニコウキウキです。
でも軍歌とか唱歌なんだよね。「ここは~お国の何百里~♬」とか歌ってる。(笑)

朝食後、各隊員達も自分のテント周りを積極的に除雪して、自分のテントから
寝袋や荷物などを外に出して陽に干し「テント生活快適大作戦」が始まりました。
すぐ下のスペイン隊のテントの上にもいろんな物が干されていて、
中には上半身裸で太陽を身体に浴びてハシャいでいる人も。みんな嬉しいんだね。

僕のテント前にあるソーラーパネルに溜まった雪を手でワイプすると、
いい感じで太陽エネルギーがサンサンと!なんかシュワッチ!って感じ。

10時から隊員たちのハーネスとフィックスロープ用のデバイスを再チェック。
デバイスの長さやカラビナの種類を換えたりして使いやすいように微調整。
その間に竜石がフィックスロープをキャンプサイトにループにして設置して、
そのままフィックス通過の練習をグルグルと回りながら繰り返しました。

でも練習中にも大音量で雪崩が北側の大岩壁をスライドし、その度に皆の手が止まり、
その凄さにポカンと口をあけて魅入ってしまうのでした。

お昼に近づくにつれ雲が湧き出てきて辺りを包み始めまたまた雪が降り始めました。
つかの間の太陽でしたが、昨日よりは今日。今日より明日って感じかな。
まぁ、焦らない焦らない(一休さん?)

午前中、数人の他の隊の連中が上部に向かったのを目撃していましたが、
夕方に全員戻ってきたとサーダーのプラチリから夕食前に報告がありました。
C1手前の斜面は首までのラッセル!しかもテントは殆ど潰れていたらしい。
テントをリペアして態勢を整えるために下山してきたんでしょうが、この分だと、
AGカレーチームは、もう一日BC滞在してC1の様子を窺うようです。
ブロイラー街道まっしぐら!初の体重の増える遠征登山になるか!!