けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

5000m超えてきました!

2008-09-17 02:08:09 | マナスル08
けんけん@BCキャンブです!そして電源ゲットです!

昨夜から大雪が降り続いてテントが押しつぶされ、夜中に
ネパールスタッフ達が2~3回雪かきをしてくれました。
…が、竜石のテントだけペッタンコになってました。(大笑)
写真は北側の大岩壁。各クーロワールから雪崩が止まらない!
夜半過ぎからBC北側の岩壁方向から空気を震わすような轟音が響き、
びっくりして目が覚めた。雪崩の音でした。かなりでかい音。
しかもBCに到達しそうな勢いの長さで。テントから顔出して耳をすます。
でも雪とガスと暗闇で何も見えない。AGのキャンプは高台に設置したけど、
ボトムに近いラッセルたちのキャンプは大丈夫だろうか?心配になる。

昨日、彼に会って話をしてきたけど相変らずジェントルで友好的。
まぁ、BCに来てから彼らは何度も同じ音を聞いてきたんだろうけど、
彼らもマナスル初めてだし、あの音じゃ眠れない夜が続いてんだろうな。
実際、2002年には雪崩がBCに到達してキャンプが壊滅し、
大勢の犠牲者がでたってサーダーのプラチリが言っていた。

朝になっても音は止まずに鳴り響いていて、朝食後の9時過ぎに
雲がきれて周辺の景色が見え始め、裏の岩壁もドカーンと。
雪崩は止まる事無く、まるでサイエンス系の番組を見ているかのよう。

太陽の光は強烈で、羽毛服を着ているどころではなくなったけど、
テント内に雪がときおり吹き込んでくるので、入り口は開けられない。
まるで、ぬるいサウナのようで、Tシャツにパンツ一丁である。
でもソーラーパネルは、ビキビキ唸ってる気がするほどチャージできました。
 
昼食はペペロンチーノとチゲスープでW辛! 竜石先頭で氷河へ順応!
昼食後、雪がやんできたので14時にC1方面に向けて高度順応へ。
氷河の取り付きである5150mまで往復しました。
仰ぎ見るマナスルとアイスフォールのセラック帯に圧倒されました。
ここで2002年チョーオユーをサポートしてくれた、
ネパールスタッフのタムティンに会いました。感激の再会!

明日AG隊は、天気がよければアイゼン・ピッケルのフル装備で、
ロープを結び合いC1付近まで往復する予定です。