けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

C1移動できず…

2008-09-23 02:51:34 | マナスル08
雪です。ほんとよく降ります。
…で、残念ながらAG隊やはり停滞です。

5人のネパールスタッフはC1の様子をチェックしに、
残された荷揚げ物資を持って登っていきました。
サーダーのプラチリとキッチンスタッフは、BC宿泊が長引いたため、
食材が不足してきてしまい、サマの村に日帰りで買出しに出かけました。

C1へ向かったスタッフは、いつもより時間がかかり、
昼過ぎにC1から帰ってきましたが、そのスタッフ達が言うには…
C1は、胸くらいの積雪でテントは完璧に埋没。
掘り出すのに彼らの能力でさえ、なんと2時間を費やしたとの事!
C1から上部のルートは雪に覆われて、フィックスや支点が全て埋没し、
誰も上部には向かっていないとのこと。

これだけ短期間に大量の積雪があれば、雪崩の危険性も高まるし、
かろうじて見えていたクレバスもヒドンに変わっているだろうから、
ルート復旧には数日かかるだろうね。

2日前に小規模の1隊が撤退してBCを離れていきましたが、
C1から、どう見ても荷下げをしている隊が半分くらいいるとのことで、
え~?ほんと?っと、思っていたら、1つ下のスペイン隊の隣にいた
ドイツ隊が撤退を決めたらしくBCから下山していきました。

早過ぎる決断だなぁと思ってもみたけど、チョーオユーにしてみたら
もう登頂の時期だろうから、そのつもりで来た隊はそう考えるかも。
食料や燃料にも限りがあるし、ネパールに滞在できる日数にも限界がある。

そして、毎日確実に寒くなってきています。
モンスーンから、そのまま冬になってしまうんじゃないかと疑うほど。
各隊は、それぞれの考え方で進む方向を決めているんですね。

ネパールスタッフいわく、
2~3日は、どの隊も上部へは動かないだろうとの情報ですが、
AG隊は、明日くらいは少し動かないとね。身体が鈍るしね。太るしね。
そして何よりも高度順応を確実に進め、氷河慣れしたい考えです。

たぶん、マナスル登山隊中、平均年齢最年長であろうAG隊の男たちは、
この考えに全員賛成し「見てろ若造め」と言わんばかりのオーラを放ってます。

さて、明日は、希望の眼差しを上部に向け、C1でのステイを前提に
凛と出発したいと思いますが…どうなりますやら!
Photo:去っていく隊あれば、入ってくる隊もあり?!
     雪の中、荷上げしてきたイタリア隊のポーター。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まとコメ返信! (けんけん)
2008-09-23 02:54:26
>t-runner
お久しぶりです。あなたは食いすぎでしたから!
しかし今回は限りがきちゃいました。新鮮な野菜と肉ゲットです。
>>ミキさん応援ありがと!書き込む時、4ケタの数字打ってる?

>高ちゃん(中学生の)
試験終わって“ほっ”て感じかな。
「山の天気と女心…」って昔から言うんだよ。(笑)

>高ちゃん(妙高)
タモッちゃん、ジャズの話なんかしてます。
日が合えば、カトマンズでジャズバーに行こうってさ!

>湘南爺の娘さん
いや父君だけは、なかなかセーブしてますよ。
暖かい「追伸」必ずお伝えしておきます。
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好天を・・ (t-runner)
2008-09-23 06:58:56
お天気良くなるといいですね。
私もてるてる坊主作りました。
C1ステイできればいいと思いますが無理をする必要はないとも思います。

過去私が食べすぎとのことですが、私より食べていた人から言われたくはありません(笑)。

カトマンズの美樹さんへのコメントバックに「4ケタの数字打ってる?」とありましたが、そんなことも出来ずに「カキコできない」と言ってると思ってんでしょうか(笑)。「お前はサルだ!」と言ってるようなもんですね(爆)。

写真のポーターさん達、シェルパニの人達かな。チベッタンの人達かな。なんかカッコイイよね。
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