怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

株式投資ウインターセミナー(2023/12/11)

2023-12-14 18:37:01 | Weblog
またしても当選したので、この冬2回目ですが名証主催のウインタ=セミナーに行ってきました。
13時開始なのでお昼を早めに食べて急いで地下鉄に乗り会場のナディアパークに。

10分前には会場入り出来ましたが既に席はだいぶ埋まっていました。

出来ればもう30分開始を遅らせてくれれば余裕があるのですけど、無料のセミナーに文句は言えません。
この日の企業説明は3社。3社ともプレゼンターは社長なので、会社を率いる社長の人柄と言うか社風が分かるのでこれは参考になります。

トップバッターはジャパンマテリアル。この会社はもう何回か説明会で聞いていて、もう御年80近いと思いましたがいつも元気な田中社長さんが登場。
所謂BtoBの会社なので一般にはあまりなじみがないのですが、三重県菰野町に本社があり、主力はエレクとニクス関連事業で、半導体・液晶工場に不可欠なライフライン(特殊材料ガス・バルクガス・薬液・超純水)を供給しその製造装置の保守メンテナンスを行っています。これらを全部まとめて行うことが出来るのは世界で唯一と自負しています。ある意味半導体液晶工場の小判鮫商法ですが、今や地政学的に半導体工場を日本に建設していく流れが顕著ですので、これから新工場にうまく食い込んでいければ成長が期待されます。因みに特殊ガスはほとんど輸入とか。為替は円建てなので関係ないそうですが、具体的にどういうガスでどこから輸入しているのかについては説明はありませんでした。
質疑応答でも北海道のラピタスとか熊本の新工場への動きが出されましたが、これはまだ確定していなことなので明確が答えは出ませんでしたが期待できるのでは? 
続いては東海エレクトロニクス。本社は矢場町にあり会場へは徒歩10分もかからず社長さんも歩いてきたとか。以前は東海物産と言っていましたが2011年に商号変更して東海エレクトロニクスになっています。実直な感じの社長さんです。

会社は自動車関連の車の電動化自動ブレーキの電子デバイス・半導体デバイスが主要製品でソフトウエア開発も行っています。中国にも拠点を持ち、この講演会では上海からの日本への出向しているスタッフ(日本へ来て9月の若い女性)が日本と中国の違い、感じたことを説明したのですが、日本のいいところだけでなく中国のいいところあるいは日本のダメなところも行ってほしかったのですが、その点の言及はありませんでした。
3番手はセントラルフォレストグループ。初めて聞く名前の会社なのですが、2019年にトーカンと国分中部の経営統合に伴い摂理した共同持ち株会社でした。トーカンと国分というの名前は聞いたことがあります。食品卸業でトーカンは加工食品チルド冷凍が主で、国分中部は酒類が約半分と両社得意分野があって競合が少なく統合のメリットが出やすかったのでしょう。

主な卸先ではスーパー(ピアゴ、アピタ、バロー、フィールなどでイオンは入っていない)とか飲食店、コンビニ(ローソン、ファミマ)、ドラッグストアーさらには学校給食などへ食品を卸しています。
地域密着で東海北陸地区で大きなシェアを占める最大級の食費卸売業であり、これからそれぞれの得意分野を補い合って新たな顧客を獲得し、物流についても統合の効果が期待される。因みに持ち株会社の社長はトーカンの社長で副社長は国分中部の社長です。統合のデメリットはないと言い切りこれから統合のメリットを出して攻めていく感が出ていました。
3社のそれぞれの記念品はジャパンマテリアルはサインペン、東海エレクトロニクスはボールペン。セントラルフォレストは「やきいもころころ」でした。
3社とも業績もよく株主還元にも取り組んでいるので、資料を見て投資を検討する価値はありと思っていますが、当面原資がないのでこれはしばらくは熟慮するしかない。

2部の株式講演会の講師はりそなアセットマネジメントの黒瀬浩一さん。私にとってはマーケットアナライズでおなじみの方です。
内容はレジメのように「今後の世界の経済・投資・経営環境について~地政学的リスクから地政学的チャンスへ~ということで、下段にまとめが7項目ほどにまとめてあります。

でもこのまとめではなんだかよく分からない。
講演を聞き図表を見ながら私なりに理解したことを書いてみると、米国経済は踊り場に立っているのだが、ソフトランディングになるのかハードランディングになるのか1年たっても決着つかなかったのだが、どうやらソフトランディングしそう。それを牽引するのはシリコンサイクルで工作機械受注トレンドも下げ止まっているし、個人消費の傾向線も右肩上がりのトレンドを保っている。
日本経済は景気の減速感があるが、インバウンドが期待でき、コロナ禍で積み上がった過剰貯蓄50兆円があり、TSMCのような対内直接投資、企業の国内回帰による投資増強、さらに景気対策と拡大余地があり景気回復が期待できるのだが、人出不足が制約要因。米国中国対立の地政学的チャンスを活かすには、改革を進め供給サイドを強化するとともに賃上げをして稼働率を上げて生産性をあげないといけない。地政学的チャンスから日米ともに潜在成長率が上がる可能性があり、ようやく日本は四半世紀に及んだコストカット経済から脱却しつつあるので、賃上げから景気拡大の好循環をもたらす来年の春闘に期待する。
最後に円相場については米国金融政策次第だが、日本で本当に金利が上がると何が起こるかはリスク管理として頭の体操をしておく必要はあると言われてもどうなるのか。ただ今の円水準は安すぎてIMF算出の購買力平価は約90円だそうで、輸入資源は円高でメリットを受ける面も大きいので、過度の変動による混乱は回避すべきだが、130円台ぐらいならそんなに恐れる必要はないのでは。
あくまでも個人の感想です。

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