怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

益田ミリ「今日の人生2世界がどんなに変わっても」

2024-08-23 10:33:42 | 
「みんなのミシママガジン」連載の「今日の人生」の2017年3月から2020年9月分を抜粋再構成したものに書き下ろしを加えたものです。

丁度新型コロナウイルス緊急事態宣言が発令された時期です。
いつの間にかマスク姿の人も減り普通に社会は動いているみたいですが、もうはるか昔のことと思えるのですが、まだ5年前のこと。
みんなマスク姿で、人とはなるべく会わないようにして、お店に入っても席を離して座っていたんですよね。
その頃のどうなっていくのか分からない何となく不安な社会の心象風景が描きだされています。
この連載4コマだったりページをまたいだりと全く自由な構成。
相変わらずの旅好きで、コロナ禍の中でもあちこちに行っています。因みに書下ろしはポーランド旅行記です。
滋賀県長浜では日本一の万華鏡に行って来たみたいですが、そんなの長浜にあったのか?機会があれば行ってみたいものですが、結構しょぼかったりして。
全体に何と言うこともない日常の描写ですがほっこりします。私の一番は電車の中の親子。

子どもと一緒にあちこち行ったけど、今聞いてみるとほとんど何も覚えていない。あんなに笑っていたり泣いていたりとして、馬鹿親としてはなんてかわいいかと思っていたのですが、覚えていない。
でも、「今日のことを、この子は覚えていないのだろうけど、なにかは残っているんだと思った今日の人生」というフレーズには泣けました。
何かは残っているんだろうと信じたい親バカでした。
コメント
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