怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

草食男子0.95の壁

2013-07-08 21:03:46 | 
どうも最近草食男子なるものが跋扈しているみたいです。
生物学的に言うと草食動物の生殖行動は肉食動物よりも旺盛で激しく、一度に出す精子の数も多く、身体に対するその睾丸の比率は大きい。ちなみにアナウサギは体重3キロで睾丸は6グラム、イエネコは体重5キロで睾丸は4グラム。ちょっといわゆる草食男子とはだいぶ違うみたいです。さらに言えばいわゆる「草食男子」が跋扈すれば日本人は種として滅びの道を歩んでいることになる。
この草食男子と言う言葉、2006年に出てきて、恋愛やセックスに「縁がない」訳ではないのに「積極的」でない肉欲に淡々とした男子と定義されている。以来徐々に広がってきている。

団塊の世代より前の肉食親父たちは、脂ぎっていて、スケベで、もてたがり、やりたがる。草食男子なるものは理解できない存在だ。しかし、そんな肉食親父こそ生物学的に正しい。生物は遺伝子のビークル(乗り物)で、自らの遺伝子を増やすこと全力を出している。
それではどうして草食男子と言うようなものが出てきたのか。
今の日本が、精子競争力の低い男でも子供を残せるようになった結果、男性全体の精子競争力が低下してきている。精子競争を経ずして生まれた子どもたち、若しくは精子競争力の弱い男の残した子どもたち、それが草食男子?ちなみに草食男子はオタクではなくて、ルックスもよくどちらかと言うとモテる。積極的でないだけで「非モテ」ではなく「否モテ」。モテることに非ずではなく、モテることを拒否している男とか。う~んめんどくさい。
ちなみに私はと言うと心は肉食なのですが、実績は草も食べていないと言うか、これはどう言えばいいんでしょうか。なんとなく草食系?でもいつかは実績を作りたいと言う気持ちは未だ心の奥で燻っているのです。
ところで、いろいろな生物の研究によるとモテる、モテないかは見た目が全て。シンメトリーな姿に惹かれるとか、ツバメは尾羽の長さに惹かれるとかいろいろ事例を揚げているのですが、これはいろいろなパラサイト(細菌とかウイルスとか寄生虫とか恐ろしげなもの全てです)に対して抵抗力の強さを外形の特徴で判断しているとか。当然ながらパラサイトの強い個体が生き残る率が高いのですから、競争に打ち勝つことが出来る=モテるのです。
この本は竹内久美子の著書を読んでいる人にはお馴染みのことばかりですが、草食男子と言うことをキーワードに、持論をまとめてあります。動物学としては学術論文の裏付けもあって、ある程度そういうことなんでしょうが、それを果たして人間に全面的に拡張解釈して行っていいのか。いろいろな異論はあるところです。エンタメ的解釈と思えば罪はないのでしょうけどね。
それにしても人種として比べていくとわが日本人の何と淡白なのか。草食男子なるものも日本だけの現象?これってどう解釈すればいいのか、いろいろ解釈はあるのでしょうが、これだとクリアーに解釈できる決定打はないですね。強いて言えば日本は豊かになりすぎて衰退の道を歩んでいると言うことなのでしょうか・・・
コメント
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