テレビでもおなじみの東野圭吾の加賀恭一郎シリーズです。
今回は日本橋の古くからの街を舞台にしてますが、キャッチコピーの「着任したての刑事、加賀恭一郎に立ちはだかるのは人情という名の謎」というのは少し違和感があって、加賀恭一郎が人情の機微を読みながら謎を解いていく(大して違わないか)物語です。
加賀恭一郎シリーズは「ガリレオ」シリーズのいかにも工学部での理科系の知識を駆使しての謎解きとはまったく違って人間の感情をどう捉えて謎に迫っていくかという趣が強いのですが、今回の「新参者」は東京の下町(日本橋はそうなんですかねえ?名古屋しか知らない者としては浅草とか亀有とかは下町っぽいんですが)を舞台にしていることもあって、より人間臭さが出ています。
一人の女性の殺人事件を短いエピソードを重ねながら犯人に迫っていくのですが、それぞれのエピソードに人間のやさしさや悲しさがちりばめられていて、1冊で終わるのがもったいないような読後感です。前作の長編「赤い指」とは違って、もっといろいろなエピソードを読ませてよと思うのです。
でもそうしないと小説にはならないのでしょうが刑事なのに単独行動が多すぎるし、やたらと金払いがいいのはやっぱり一人身だから?。どことなく生活感というものが感じられません。それでいて新参者といいながら誰も気づかないような人情の機微をさりげなく感じてしまうのは人間できすぎでしょう。
テレビでも人気が高かったみたいですが、阿部寛がぴったりの気もするし、ちょっといかにもかっこよすぎるのではという気もするし、本を読みながら監督になったつもりで俳優を誰にしようかなんて考えていくのも一興です。
いや~ぁ、最近の東野圭吾に、はずれがないですね。
シリーズ最新刊として「麒麟の翼」もでて、そろそろ図書館でも簡単に借りれるようになってきました。寒くなって外出がおっくうなときに読書を楽しむにはちょうどいい1冊です。
今回は日本橋の古くからの街を舞台にしてますが、キャッチコピーの「着任したての刑事、加賀恭一郎に立ちはだかるのは人情という名の謎」というのは少し違和感があって、加賀恭一郎が人情の機微を読みながら謎を解いていく(大して違わないか)物語です。
加賀恭一郎シリーズは「ガリレオ」シリーズのいかにも工学部での理科系の知識を駆使しての謎解きとはまったく違って人間の感情をどう捉えて謎に迫っていくかという趣が強いのですが、今回の「新参者」は東京の下町(日本橋はそうなんですかねえ?名古屋しか知らない者としては浅草とか亀有とかは下町っぽいんですが)を舞台にしていることもあって、より人間臭さが出ています。
一人の女性の殺人事件を短いエピソードを重ねながら犯人に迫っていくのですが、それぞれのエピソードに人間のやさしさや悲しさがちりばめられていて、1冊で終わるのがもったいないような読後感です。前作の長編「赤い指」とは違って、もっといろいろなエピソードを読ませてよと思うのです。
でもそうしないと小説にはならないのでしょうが刑事なのに単独行動が多すぎるし、やたらと金払いがいいのはやっぱり一人身だから?。どことなく生活感というものが感じられません。それでいて新参者といいながら誰も気づかないような人情の機微をさりげなく感じてしまうのは人間できすぎでしょう。
テレビでも人気が高かったみたいですが、阿部寛がぴったりの気もするし、ちょっといかにもかっこよすぎるのではという気もするし、本を読みながら監督になったつもりで俳優を誰にしようかなんて考えていくのも一興です。
いや~ぁ、最近の東野圭吾に、はずれがないですね。
シリーズ最新刊として「麒麟の翼」もでて、そろそろ図書館でも簡単に借りれるようになってきました。寒くなって外出がおっくうなときに読書を楽しむにはちょうどいい1冊です。