慶應医学部端艇部 部員日誌

部員の日常を綴ります・・・。

最高

2019-04-19 16:00:00 | 日誌
こんにちは。2年生になりました、齋藤と申します。早くも医学部の学習と信濃町ランチに飽き飽きしこの先5年間が恐ろしいな、と思っているところであります。


去る4月14日には第88回早慶レガッタが行われました。大きな天候不順もなく、幸運なことに学部対校エイトに乗せていただき、苦しみながらも勝利することが出来ました。


この場をお借りして、私たちを支えてくださった全ての方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。





カレンダーアプリを確認したところ、1月から4月まで僕たちは38回艇庫に宿泊し、97モーションをこなしたようです。凄まじいですね。笑


長くなると思いますが、お暇な方だけ、どうぞお付き合いください。





まずはエイトでの練習が始まるよりも前、確か11月か12月、正確な日付は覚えていませんが、同期のS我部くんと大喧嘩(って程でもないかもしれませんが)をしました。今では考えられませんが、アイツとは同じ船に乗りたくない、なんて先輩に言ったりもしました。オフ期間にエルゴ・筋トレをしてるだしてないだ、大変不毛な争いだったなと猛省しております。コミュニケーションの重要性を再認識させられました。話し合いは大事ですね。



そして新年を迎え初漕ぎ式を終えると、エイトでの練習が始まりました。冗談抜きに手足の指が千切れそうになるくらい寒くて大変でした。いろんな人が怪我したり、体調崩したりしましたね。枕元に置いておいたお米の袋を🐹に食い破られたこともありました。激戦のベッドじゃんけんや毎晩のコーンスープとカフェ・オ・レでなんとかQOLを保っていました。艇庫にマイマグカップ、オススメです。



2月にはこれまた同期のN村くんに艇上でブチ切れてしまいました。漕ぎについて言っただけのつもりが、なかなか練習が思うようにいかない中でのフラストレーションもぶつけてしまい、本当に申し訳なく思っています。ごめんね。



このことに限らず、僕は割と(かなり笑)艇上で声を出すタイプでした。が、それがかえってクルーの雰囲気を悪くしていたかもしれない、と思いました。以前、全塾端艇部のとある方が


「うまくいかなくても、よくなる過程だと思って楽しむ」


ということを仰られていましたが、この頃の僕はそんなボートの原点、enjoy rowingを忘れていたのかもしれません。



それから、努めて艇上でも陸の上でもマイルドであろうとしました。クルーミーティングで真面目一辺倒ではなく面白いことを言おうとしてみたり(実際に面白かったかは別です笑)、何番がダメ、ストサイがダメ、と言わずにいい事をピックアップして言うようにしてみたり....はじめはとても慣れずに気持ち悪かったです。これでクルーの雰囲気がよくなったかは分かりませんが、少なくとも悪くはならなかったかな ....と思いたい、です笑



2回の隅田練を乗り越え、お花見レガッタは自分たちの中でもかなりいい状態で迎えることが出来ました。が、予選は緊張でタイムが伸びず、3分19秒。理工は3分12秒と7秒差でした。他クルーの出漕状況から、決勝Dで絶対に当たるだろうと踏んでいたものの、なんと理工は決勝C、医学部は決勝Dでした。翌日の決勝に向け修正し、イメトレもしたおかげか笑、決勝ではコンディションもよく、今まででベストの漕ぎだと全員が納得出来るレースができました。しかしタイムは3分14秒。理工はなんと日体大、東北大を差し3分7秒。前日の理工のタイムにも及ばぬ結果となりました。





悔いのない漕ぎが出来たからこそ、余計に実力差を叩きつけられた気がしました。特にコンスタント。すぐにタイムの落ちてしまう僕らに対し、後半の方が速い理工。なんとか差を埋めようと、残り2週間はコンスタントメインの練習でした。正直きつすぎて記憶がありません。でも、この2週間は確実に、まいにち少しずつ漕ぎが良くなっていくのを感じることが出来ました。



確かレースの3日前の木曜日、朝練後のクルーミーティングで僕は


「皆さん、負けるんじゃないか、スタートからグングン離されるんじゃないか、と思っているかもしれませんが、気持ちで負けたら負け確定です!絶対勝てると思って漕ぎましょう!」


と言ったような記憶があります。実際皆さんがどうだったかは分かりませんが、1番弱気になっていたのは僕だったなぁと思います。口では、ゴールしたあとのパフォーマンスばかり想像している、などと言いましたが笑、実際は毎晩、勝つイメトレをしようとしても、言問橋で一艇身つけられる、コンスタントでぐんぐん離される、そんなイメージばかり想起してしまっていました。友達や親に頑張れ、と言われても、「おう、勝ってくるぜ!」とはとても言えませんでした。



そして、4月14日を迎えました。当日の朝練、レース前アップ、共に信じられないくらいいい状態でした。きっと全員が武者震いしていたと思います。この時初めて、勝てるかもしれない、と思いました。





そしてレース本番。緊張しすぎて口がカラカラでした。スタートして10数本漕いで、2,3シートリードしていたのに気づいたあとは、しんどすぎて記憶がありません。動画や観戦していた先輩の話によれば途中で2回差されたそうですね。桜橋を超えるあたりで應援指導部の若き血と歓声が聞こえ、気づいたらレートがものすごく上がっていて、次の瞬間には両手を挙げて狂喜乱舞していました。



こんなに気持ちがいいことは二度とないんじゃないかと本当に思いました。そして泣きまくりました。勝って泣くってこんなにも嬉しいものかと思いました。間違いなく今までの人生の中で1番嬉しかった瞬間であり、一生忘れない思い出です。





さて、ここまで締まりのない文章を滔々と書き連ねてしまいました。駄文にお付き合い頂いた方、ありがとうございます。いいオチは思いつきませんが、最後に一言で、失礼させていただきます。




ボートは、最高に、楽しい!




次は金井にお願いしたいと思います。早慶戦に対する思いの丈でも、気になるあの子の話でも、なんでもどうぞ。


では。

早慶戦を終えて

2019-04-18 23:18:41 | 日誌

こんばんは。3年生になりました岡﨑です。

島田さん、研修が始まってお忙しい中、早慶戦の応援に来てくださり、またレース中の写真も撮ってくださり本当にありがとうございました。

 

平成最後のレースであった先日の早慶レガッタ。学部対校エイト優勝を勝ち取ることができました。

この勝利は、カリスマ感ゼロの僕のコールを最後まで信じて聞いてくれたクルー、

岸や橋上から応援してくださった皆さん、

指導・支援して下さったコーチやOBの方々、

また、モーターボートで隅田練補助・アドバイスをしてくださった全塾端艇部の方のご協力のお陰であります。

この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

お花見レガッタでは約7秒及ばなかった早稲田理工とのレース。隅田川で勝つためにはどうすれば良いのか、特に最後の2週間は必死に考えました。いちばん早くゴールできるコースどりをすること、戦略面で勝利すること、、。

レースでの りころーの漕ぎを研究すると、コンスタントで一本一本 艇を力強く進められていました。オールで水中にできる泡の大きさがずっと大きく見えました。やはり強い。ただ、スタートスパートの本数が比較的少ないなと感じました。ならば、反対にこちらはスタスパをもう少し多くとって最初にリードをとる。あとは、差されるか、逃げ切るか。最後の2週間、自分たちの弱みはコンスタントであるとして、練習では1250m等をコンスタントレートで、崩れる前に適宜コールを入れて反応しながら漕ぎきることに集中しました。

結果、本番では途中2回ほど差されるも立て直し、1〜2シートほどのリードでゴール。その差は0.5秒でした。

勝てたシーズンでの練習が正解で 負けたシーズンの練習は間違い、だとは全く思いません。しかし今回、僅差とはいえ勝利できたのは、クルーでつねに、自分たちに何が足りなくて、だからどういった練習をすれば良いのかを考えていたからだと感じます。メニューについて澤田さんが頻繁にコーチに聞いて下さっていたのも良かったのだと思います。

 

しかし、勝ててもまだ物足りないこと、、、いちばんCOXの力量が試されると言われる隅田川での早慶戦に勝っても、何だかあまり自分が貢献した気になりません。勝ったらもっと自信がつくものだと思っていたのですが。もっとも、COXが何を喋っても、いくら舵を切っても、漕手が動いてくれなければ艇は直進も転回もできないのですから、当たり前かもしれません。クルーボートにおいて、一人だけファインプレーというのは有り得ないわけなので、勝っても得られるものは自分への自信というより、クルーへの信頼や感謝、なのでしょうか。

 

ありがとうございました。皆さん、東医体・医レガシーズンもよろしくお願いします。さあ、新入生は何人入部してくれるのでしょうか?

次は齋藤で! 新入部員に向けてアツい感じでも良いし、ぼくが真面目すぎる感じにしてしまったので面白い感じでも良いです。お願いします!


なんで、私が静岡赤艇会に!?

2019-04-15 23:19:40 | 日誌

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。静岡赤十字病院研修医の島田です。

 この前の土日に帰省し、医学部の早慶戦を観戦しました。観に行って良かったと心から思えるレースでした。ちなみにこの日の私のスケジュールは

早朝 信濃町で約1週間ぶりのエルゴ

午前 隅田川で早慶レガッタ観戦

昼食 前々から行こうと思っていた浅草の老舗でランチ

午後 愛犬と久々の散歩

夕食 家族と鍋を囲む

深夜 静岡に帰宅

という、我ながら完璧なオフを過ごしました。これで今週の研修も頑張れます。

 ラストメッセージとして、現役の皆さんには、私が6年間のボート部ライフで発見したスポットpart 2をご紹介したいと思います。

 

1. 西高島平駅

 戸田コースで試合を撮影するときのベスポジは、何と言っても戸田競艇の橋です。しかし最大の欠点は、そこにたどり着くまで約2km歩くこと。特に帰りは、同じ道を帰るのが面倒。現役引退して雑魚になった私は、なんとか楽をしたいと考えた結果、戸田公園駅ではなく西高島平駅から帰るという技を思いつきました。NAVITIMEで調べてみると、競艇場から西高島平駅までは1.8km。なんなら戸田公園駅よりも近いのです。加えて、西高島平駅は三田線の始発だから確実に座れる、マイホームタウンの水道橋に直接行ける、運賃も安いなどなど美味しいことだらけ。私のようにニーズにピタリとはまる人が他にもいるのではないでしょうか。

 

2. 町中華

 「酔月園」という、いわゆる昔ながらの町中華が駅の東側(=ボートコースの反対側)にあります。大衆的な店でありながら、麺や餃子は自家製、とんかつなど揚げ物は注文が入ってから衣をつけるなど随所にこだわりがあります。安い、ボリューミー、メニューが豊富、そして美味しいという四拍子が揃っている上に、大衆食堂らしい落ち着いた雰囲気も僕好みでした。後輩の皆さん、ボートコース側の「いつもの店」をローテーションしているうちはパンピー部員です。ぜひネットで新規開拓することをお勧めします。

 

3. 信濃町エルゴこそ真の穴場

 信濃町から離れた生活を始めてみると、信濃町エルゴの圧倒的利便性に気付かされます。エルゴという1粒で何度も美味しいトレーニングマシンが、職場直結で、無料で、時間を選ばず利用できるということは、最早奇跡です。エルゴ部屋の環境に文句をつける輩が多いですが、裏を返せば自宅と違って音や清潔面を気にしすぎず利用できるということ(もちろん気にしなさすぎは迷惑ですが。)。アメ留ではエルゴのあるジムを探し、今は静岡のフィットネスクラブでエアロバイクを漕ぎ、代償行為を模索しているつもりですが、信濃町エルゴのクオリティはどうしても越えられません。卒業に際して、東校舎「倉庫5番」を提供してくださったスタッフの方と、エルゴ部屋の発展に尽力されたK先輩に感謝したいです。

 

 それでは、エイトメンバーへ。COXの岡﨑から今年度の日誌をスタートしていってください。またの機会に。