3年四倉です。
3月下旬の夜。この時期の星空は、冬の星座と春の星座が同時に見えます。
九時頃だと、西の空に冬の大三角形やオリオン座が見えます。冬の星はオリオン座をはじめ目立つものが多く、「すばる」の日本名で知られるおうし座のプレアデス星団や一等星アルデバラン、ぎょしゃ座のカペラが有名です。プレアデス星団はギリシャ神話中に登場する7人の姉妹を表しています。オリオン座の「オリオン」は星座神話の巨人の狩人オリオンの姿をあらわしたものですが、オリオンはいささか乱暴者で、プレアデスの7人姉妹を追い回しているとのこと。プレアデスがオリオンに追われながら西へ西へと逃げていく様子が星空から想像できます。オリオンは、最後にはさそり座に刺し殺されてしまうそうです。
ところで、全天が最も明るい輝きを放つシリウス。シリウスがなぜ明るいかというと、それは地球から近い距離にあるからです。32.6光年の位置に星を置いたと仮定して明るさを評価した絶対等級では、シリウスは「ごく平凡な星」で(それでも太陽よりは15倍以上明るいが)、見た目ではシリウスより暗く見えるオリオン座のリゲルは、シリウスより優に100倍以上明るいのです。