英語と子育て

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英語事情 in 香港

2011-03-05 | その他
先週末、香港に行ってきました。

 香港というと、「関税なしの自由貿易国」=「ショッピングの国」というイメージがあったので、ショッピングに興味がない私は今まで行ってみたいという気がありませんでした。
 
 しかし1997年にイギリスから中国に返還されて、香港の英語事情がどういうふうに変わったのか、見てみたいと思いました。

 写真では見たことがありますが、まず驚くのが、ひしめきあう高層ビルの多さ、人の多さ、車の多さです。狭い土地ですから、一戸建てというのは香港島の海に面した高級住宅街以外、ほとんどの人がこの高層ビルの中に住んで生活をしています。バスと地下鉄が発達していますので、車を所有する必要もなく、また駐車するスペースもありません。走っている車はバスやタクシー以外みな高級車ばかりです。

 町は漢字と英語で併記されたサイン。 

 
 例えば、タクシーはみな赤いのですが、'TAXI'と「的士」と車体に書かれてあります。英語の音をそのまま漢字にあてはめてあります。

 町は観光客が多いのですが、ほとんどが中国人、香港人、韓国人、そして日本人です。

 最初見た限りでは、誰がどこの国の人かよくわかりませんが、それでもよく観察しているといろいろ違いが見えてきます。髪型、服装、歩き方、そして話している言葉で、3日目にはだいたいどこの人かわかるようになりました。英語を話している人は、少数の欧米観光客くらいで、ほとんどいません。

 香港がイギリス領だった頃は、幼稚園にも英語のネイティブの先生がいて英語で教育がなされていたそうです。返還後は、幼稚園どころか小学校でさえ、英語で授業をしているところは三分の一以下に減ったそうで、英語にかわって、北京語、広東語の教育が盛んになりました。ガイドさんの話では、返還と同時に、たくさん住んでいたイギリス人教師がみな本国に帰ってしまったそうです。

 私のスクールにも過去、香港出身のアメリカ人、カナダ人の先生がいましたが、みなさん、英語のネイティブでした。学校の先生がつけた英語の名前を名乗っていました。ですから、香港ではどこでも英語が通じると思っていました。

 しかし、私がはいったお店やレストランではなかなか英語が通じませんでした。飲茶を楽しもうとはいった大きなレストランでさえ、英語でオーダーしようとすると、手で制され、奥からマネージャーのような人がでてきて、わかりずらい英語を話しました。泊まったホテルは、小さいホテルではなかったのですが、全員が英語がわかるというレベルではありませんでした。

 シルクを買いに入ったあるお店では、わけのわからない言葉で話しかけられ、私が'Excuse me?'と聞き返すと、なんと英語ではなく、片言の日本語で話かけられてびっくりしました。

 まあ、それだけ日本人観光客が多いということでしょう 

 子どもの頃から学校教育に英語がはいるのと、はいらないのとでは、こんなに差がでるものか、というのが実感でした。

 夜も眠らない香港の町。こんなに近いアジアの国で体験したカルチャーショックでした。

 

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