英語と子育て

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読み解く力を育てたい

2019-12-07 | 教育一般
ここにきて、やっぱりか と衝撃的だったのは4日(水)朝日新聞朝刊の記事。

そうPISA(学習到達度調査)の結果です。



日本の読解力がなんと世界15位まで落ちました。

本を読む時間よりゲームに費やす時間が増えている子どもたち。

2012年では4位だったのに「激落ち」です。

ご存じの方も多いと思いますが、PISAはOECD(経済協力開発機構)が世界の15歳を対象に3年ごとに3分野の力を調べます。その3つは:

 読解力
 数学的リテラシー
 科学的リテラシー

今回この1つめの「読解力」が落ちました。

今まで紙媒体が多かった試験ですが、ここにきて、IT社会に対応すべく、多用な形式のデジタルテキストが活用されました。

例えば、ネットサイトだったり、Eメールの内容だったり、いろんな種類のネット上の情報を読んで、どれだけ読み比べたり、内容を見定めたりするかというテストです。

この「激落ち」の理由のひとつに、「デジタル使用の学習の遅れ」が挙げられています。

例えばアメリカなんかは小学校から作文を書くのも提出するのもパソコンからです。

当然、何かを読んで感想文を書いたりするのもパソコンから。

アメリカ在住の友人に聞くと、入学すると同時にこのパソコンを買ってください、と学校から指示があるそうです

確かに、私のスクールのみなさんを見ていても、スマホを持っているお母さんは多いのですが、みなさんパソコンを自宅に持ってらっしゃるかというとそうでのもない。

思うに、ボリュームある記事や資料を探すのは画面の小さいスマホでは追いつきませんので、何かを読み解いたり情報を比べるのはパソコンの方が断然効率がよいのです。

新聞に掲載されていた問題例を解いてみましたが、ふ~む 15歳だとこれが解けないのか?と首をかしげました。




内容的のそれほど難しいとは思いませんが、日本人の15歳の子どもたちが点数をとれなかった理由として、

 本と違って横書き
 紙とは違って、パソコン画面

この2つに慣れていないのでは?と思います。


ちなみに私が担当する小学校高学年のアドバンスクラスの子どもたちには、「お題(topic)」についてクラス内でディスカッションをしたあと、インターネットで調べて、要約→理由と意見を述べることをクラスでやっています。

帰国子女が多いせいもあって、みんな、生き生きと楽しそうに取り組んでいます


幼児のうちからスマホをおもちゃがわりにするのは、まったくもって「百害あって一利なし」ですが、

「習うより慣れろ」ということわざもありますから、小中学生くらいからはパソコン情報にもっと慣れていくような教育制度が必要かもしれません。



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