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私が不思議に思う医療費

2014年04月24日 15時33分27秒 | その他
 老人ホームの入居者の健康管理は、普通、診療所の協力を得て行われ、具体的には月に2回程度、医師がホームを訪れます。

 一般の人が医院に出向いて診療を受けると、月に2回なら1万円弱(1割負担なら千円弱)、一方、老人ホームで診療を受けると、その都度の訪問診療の診察料に加えて、在宅時医学総合管理料と言う一種の基本料金的なものが月に42,000円かかります。1割負担なら本人が4200円払い、残りは医療保険でまかなわれます。(これ以外に、介護保険が適用される居宅療養管理料5,220円(1割負担なら522円)もあります。)

 この月額42,000円の在宅時医学総合管理料とは何か、東京都医師会のホームページに次のように記載されています。

 在宅時医学総合管理料
 ・診療計画による医学的管理
 ・疾病の治療の指導
 ・投薬・検査
 (なお、訪問診療料、具体的疾患に関する指導管理料、投薬・検査・処置等の診療報酬は別途必要になります。)

 医師側から見れば高齢者の診療を万全にするには24時間対応できる体制を構築する必要があり、経費がかかることは想像できますが、老人ホームの入居者全員と契約すれば、人数をかけるとかなりの診療報酬が得られます。仮に入居者が50人なら、一人月額42,000円の在宅時医学総合管理料だけでも、一月で210万円、100人なら420万円になります。

 24時間対応できる体制を構築するにはどれくらいかかるのか、大ざっぱな試算をしてみます。医師側の現状の体制が医師1人、看護師2人だとします。普通の医師は日勤8時間労働と思いますので、24時時間体制とするには医師2人、看護師4人をさらに雇う必要があり、医師を2人雇う経費が仮に一月100万円、看護師を4人雇う経費が仮に一月140万円とすれば、合計で一月240万円の経費が必要と言う概算になります。とすれば、在宅時医学総合管理料の月額42,000円は無理からぬ額と言う気もしないではありません。(医師、看護師の報酬月額は私の勝手な推測値)

 会社的に考えればこのようになりますが、老人ホームでの訪問診療は日勤で済ませられることが大半と思いますので、老人ホームでの診療を担当する診療所や医院がそこまで人員体制を強化するとは思えません。

 毎月42,000円の在宅時医学総合管理料はいかにも高いと言う印象は変わりません。どこかでこの金額について、「とても手厚い」と表現されていたのを見たことがあります。「手厚い」と言う言葉は「必要最小限」と言う意味ではなく、「十分満足し得る」と言う意味ととれますね。


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