トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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大阪と東京、文化の違いはあるけれども『エスカレーター歩くなキケン!!』/気になるニュース

2010-03-06 23:48:38 | 政治
エスカレーター歩くなキケン!! 全国の地下鉄、禁止呼びかけ 転倒事故相次ぐ(産経新聞) - goo ニュース

 マクドナルドは、東京ではマック、大阪ではマクドと呼ぶ。大学生の時、上京してきた学生は、大阪人をのぞいては、標準語を使っていた。

 エスカレーターの乗り方も、歩く人のために、東京では右側を、大阪では左側を空けている。ちなみに京都は何故か東京と同じだそうだ。

 しかし、本当は、エスカレーターは、歩くものではく、止まって乗るものである。また、どちらか一方に体重が偏る場合、当然、機械の性能にも悪い影響を及ぼす。いつも片側に、エスカレーターが傾いているという不自然な状態が続き、機械の故障につながし、寿命も短くなるのではないか。
 それに、何よりも、エスカレーターの歩行が危険行為なのだ。メーカーの業界団体である「日本エレベーター協会」(東京)によれば、『交通機関のバリアフリー化などでここ数年、エスカレーターの設置台数は年2千台前後増え、転倒などの事故も平成5~6年の322件から、15~16年には約2倍の674件に急増。担当者は「エスカレーターは本来立ち止まって乗るもの。左右を空けて人を通す乗り方は正しくはなく、乗客に接触する恐れもある」と指摘する。』

『名古屋市営地下鉄では16年から、全駅に禁止の張り紙を掲示。「歩かないで!」「走らないで!」と明確に記している。その後、18~20年に横浜市、福岡市、札幌市、大阪市でもポスターを掲示。福岡市では全駅での構内放送も行う徹底ぶりだ。

 東京メトロと都営地下鉄は、禁止まではいかないが、事故につながるとして注意を呼びかける張り紙やステッカーは作製している。関西では、神戸、京都両市営地下鉄は主だった取り組みは実施していない。

 現実には、エスカレーターでの歩行を全面的に禁止するのはなかなか難しい。国土交通省は「エスカレーターの乗り方に法的規制はないが、設置する側が安全に配慮し、注意喚起などをしてもらいたい」と呼び掛けている。』

 東京と大阪では、文化が違う所が色々とあるが、エスカレーターを歩行することに関しては、共通しているようだ。

 なお、ニュースでは、大阪人の気質といて「いらち」ということを上げているが、東京のせっかちに当たるのだろうか。多分、微妙に違うと思われる。

『とかく「いらち」の大阪人。エスカレーターでの歩行は後を絶たず、危険もつきまとう。大阪市交通局では2月、市営地下鉄でエスカレーターでの事故が2件続いたことから、再発防止のため、歩行禁止を呼びかけるポスターをすべてのエスカレーターに掲示することを決めた。』(産経新聞)

 でも、東京にしろ、大阪にしろ、よっぽどの事をしない限り、エスカレーターの歩行は止まないのではないか。

副作用抑える薬、心臓に効果…再生医療応用も/気になるニュース

2010-03-06 23:18:04 | 科学
副作用抑える薬、心臓に効果…再生医療応用も(読売新聞) - goo ニュース

慶応大、心筋細胞増殖に成功 再生医療へ前進(共同通信) - goo ニュース
 
 拡張型心筋症などの重い心臓病に対しては、現在は、移植という方法しか有効な治療法がない。昨年の臓器移植法の改正を受けて、今後、国内でどれだけ心臓移植が、子どもを対象としたものも含めて、多く行われるようになるかは、疑問がある所である。社会の臓器移植に対する関心は低く、日本文化の影響もあり、社会への啓発を待っていては時間がかかるようである。子どもの時から移植に関する意識を高めるために、教育カリキュラムの中に、移植の学習を含めるべきであるという意見もある。また、日本では、脳死判定が厳しすぎて、今のままでは、臓器移植手術も劇的に増えることはないということが指摘されている。
 仕方なく、外国で心臓移植手術を受けなくてはならない選択となり、そのためには、多額の費用を捻出しなくてはならない。また、外国でも、ヨーロッパのように、実際の適用面で、日本人を締め出す動きが起こる可能性もあるのだ。まずは、自国民の移植を優先させるべきだとの意見が高まることも、考えておく必要がある。当面は、日本国内で、子どもも含めての心臓移植手術の実施が容易に行われる態勢がとられる必要がある。かなり困難が伴うものであるが。

 将来は、再生医療が現実のものとなれば、もはや、臓器移植は必要なくなると思われる。しかし、ガン化などの問題をクリアする必要がある。

 今回のニュースは、『新型万能細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)から作った心筋細胞に、顆粒球コロニー刺激因子(G―CSF)という物質を加えると、心筋細胞が非常によく増殖するとの研究結果を、慶応大の福田恵一教授と下地顕一郎助教らが5日付の米科学誌「セル・ステム・セル」電子版に発表した。心筋梗塞など重症心不全の患者に対する心筋細胞を使った再生医療の実現に向けて一歩前進としている。』(共同通信)という研究成果を紹介している。

 この「G―CSF」は、抗ガン剤の副作用を抑制するホルモンで、胎児の心臓を成長させる別の働きが見つかったというのだ。
『研究チームは、マウスのES細胞( 胚 ( はい ) 性幹細胞)や人間のiPS細胞を心筋細胞に変化させると、G―CSFが急激に増えることを発見。逆に、iPS細胞などにこのホルモンを加えると、心筋細胞に変化するものが数十倍増えた。マウスの胎児にこのホルモンを与えると心臓が過剰に発達したが、生まれた後に与えても影響はなかった。このホルモンを働かないようにしたマウスは心臓が弱く、半数は生まれる前に死んだ。』(読売新聞)

 「G―CSF」を使って、iPS細胞(新型万能細胞)から心筋細胞を効率よく作ることができれば、再生医療の分野で将来は、重症の心不全患者が臓器移植に頼らなくても良くなることが期待される。その第一歩になりうる実験結果であった。

「年越し派遣村」湯浅誠村長が内閣府参与を辞任(10/03/06)

2010-03-06 08:16:15 | アニメ・テレビ
「年越し派遣村」湯浅誠村長が内閣府参与を辞任(10/03/06)


湯浅誠氏の辞表、菅副総理受理 元「年越し派遣村」村長(朝日新聞) - goo ニュース

『菅直人副総理は5日、元「年越し派遣村」村長で内閣府参与の湯浅誠氏の辞表を同日付で受理したことを明らかにした。湯浅氏は2月に辞意を表明し、菅氏が慰留していた。菅氏は新たな内閣府参与として、大阪大学社会経済研究所長の小野善康教授を、2月26日付で任命していたことも明らかにした。小野氏はマクロ経済の専門で、経済動向や経済財政運営について助言を受けるという。』

元「派遣村」村長、湯浅・内閣府参与の辞表受理(読売新聞) - goo ニュース

森は今でも生き残っているのだろうか/絵本『もりのかくれんぼう』

2010-03-06 02:18:39 | 絵本・児童文学
もりのかくれんぼう
末吉 暁子
偕成社

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 小学生の上級生の頃まで、近くの中学校の裏には、森というよりは、林があった。秋には、同級生が、柴栗拾いに誘ってくれ、何人かと一所懸命に小さなクリを拾ったものだ。道路から一歩、林の中に入ると、そこはまるで外とは別世界であり、不思議な感覚を覚えた。
 しかし、中学生になった頃には、そこは全て建売住宅の集合となって、姿を消してしまった。

 この絵本の登場するけいこは、お兄ちゃんの後をついていくうちに、生垣の隙間から、森の中へ入ることになる。今まで、気が付くことのなかった森の世界。その中を通る道を歩くうちに、不思議な存在に出会う。木の枝のような姿をした男の子で「森のかくれん坊」と名乗った。いつもは、お兄ちゃんと遊ぶ時には、やりたくても出来なかったかくれんぼうが出来ると思うと、けいこはうれしかった。男の子が森の仲間を呼びだした。くま、りす、さる、しかなどたくさんの動物がやってきた。さあ、けいこがまず鬼になって、かくれんぼうが始まった。
 ここから、トリックアートの隠し絵の始まりだ。森の景色に溶け込んでいる動物の姿を、読者がけいこと探すことになる。この絵本の趣向の一つだ。
 
 全員を見つけた後、今度はくまが鬼になる。森のかくれん坊と一緒に茂みの中に隠れたけいこ。枯れ葉の感触は心地よかった。

 そのうちに、お兄ちゃんの歌が聞こえてきた。もう森のかくれん坊はいなかった。そればかりか、森の姿もすっかり消えていた。お兄ちゃんは、この団地が立つ前は、森があったという。

 あの動物たち、それに森のかくれん坊は今はどこに行ってしまったのだろうか。

 けいこが会った森の仲間たちは、けいこに何か伝えたかったのかもしれない。いまでも、どこかで、かくれんぼうをしているように思えた。

図書館ってどんな所かな?/絵本『トマスと図書館のおねえさん』

2010-03-06 00:26:49 | 絵本・児童文学
トマスと図書館のおねえさん
パット モーラ
さえら書房

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 子どもの貧困、これが最近の教育界の最大のテーマかもしれない。学びたくても学ぶことが出来ない環境に置かれた子どもたちが増えている。

 昔は、経済的事情から高等教育を受けるのが困難な学生のために、国立大学が門戸を広げていた。私立と比べて学費が安く、国家公務員試験も含めて、優秀な成績なら、家庭が貧困でも、実力で学問を修め、社会に出て貢献できるポジションに就くことができた。ある意味では、試験による競争が保障された公平な所もある制度であった。しかし、今や、国立大学の授業料も決して安くはなく、幼少時から金をかけて教育を受けることが出来る高所得者層が多く入学する学校と化してしまった。

 経済上の理由から、ますます、教育の機会から遠ざけられる学生が多くなった。高校でも、授業料その他の教育費が払えずに退学に至る生徒も増え、貴重な時間を割いて、教育費用捻出のためのアルバイトに多くを当てている学生も増える傾向にあるようだ。今年も、卒業式のシーズンであるが、卒業が出来ず、あるいは、希望に反して、その上の学校を諦めた生徒や学生の事を思うと胸が痛くなる。

 本来なら、才能があれば、学校の門は、全ての青少年に広く開かれていなければならない。また、才能があるかどうか、全ての青少年には可能性があるのだから、そのことも考慮されなければならない。

 この本は、貧しさから学校に行けなかった少年が、優しい図書館のおねえさんのおかげで、学ぶ機会を得るきっかけを得たお話である。
 メキシコから米国への移民労働者であるトマスの両親は、季節の変化とともに、農園の季節労働者として、冬はテキサス、夏は1000㎞も離れたアイオアへ、車で移動していた。当然、トマスら子どもたちも、一緒に移動するので、学校に行くことも出来なかった。ただ、お爺さんの話してくれるお話を聴くことが、学校で学ぶことに変わる楽しいことであった。でも、賢いトマスは、お爺さんが話す話を全部覚えてしまった。

 ある時、トマスは、街にある図書館に出かけて行った。大きな図書館で、入ることをためらっていたトマスに優しく声をかけてくれたのが、優しい図書館のおねえさんだった。まず、のどの渇いたトマスに、水飲み場に連れていってくれて、トマスの図書館の席にリクエストの恐竜の本を持ってきてくれた。
 借りてきた本を、お爺さんをはじめ、みんなに読んであげた。みんなも喜んで、トマスの話を聴く人が段々と多くなった。
 何度も、図書館に行って、本の世界に空想の羽を広げた。おねえさんは、スペイン語を教えてくれという。トマスは、初めて先生になった。

 やがて、季節が変わり、テキサスに移動する時期がやってきた。トマスは、お爺ちゃんと一緒に図書館のおねえさんに、お別れを言いに行った。お母さんが焼いた甘くておいしいパンを持って。
 
 テキサスへの長い車の旅、車中で、おねえさんからもらった新品の本の世界に遊ぶトマスであった。

 作家であり、カリフォルニア大学リバーサイド校の学長であったトマス・リベラの少年の時のお話である。