トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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A型肝炎が過去3年で最多、「食べ物に要注意」と感染研/気になるニュース

2010-04-30 23:25:42 | 病気
A型肝炎が増加、死亡例も 魚介類や水、注意呼び掛け(共同通信) - goo ニュース

『A型肝炎の患者が3月以降増加し、既に昨年1年間の患者数を超えたことが、国立感染症研究所の集計で29日分かった。劇症化し死亡したケースもあった。A型肝炎ウイルスに汚染された水や食材の摂取によって感染する。同研究所は「広い範囲で散発的な集団発生が起きている可能性がある。55歳未満はほとんどが抗体を持たず、高齢者は重症化しやすい」として、魚介類の十分な加熱など、注意を呼び掛けている。』

A型肝炎が過去3年で最多、「食べ物に要注意」と感染研(医療介護CBニュース) - goo ニュース

『A型肝炎の患者が3月上旬から増え始め、4月上旬までの患者報告数が2007-09年の過去3年に比べ突出して多いことが、国立感染症研究所感染症情報センターのまとめで分かった。同センターの岡部信彦センター長は、「これからのシーズンは、食中毒と併せて食べ物や飲み物に注意が必要だ」と呼び掛けている。

A 型肝炎は、感染症法で患者を診断した医師に全数報告が義務付けられている四類感染症。同センターの集計によると、年明けから4月上旬までの患者報告数は 07年が41人、08年が52人、09年が25人だったが、今年は111人と突出して多い。しかも111人のうち81人は、3月8日-4月11日の1か月余りに報告された。

A型肝炎は、2-7週間の潜伏期間の後に発熱、全身倦怠感、嘔吐、黄疸などを発症する。多くは1-2か月で回復するが、まれに劇症化して死亡する。症状は年齢が上がるほど重くなり、小児では感染しても8割以上が症状が出ないが、成人では75-90%が発症。致死率も、全体で0.1%以下なのに対し、50歳以上では2.7%と高い。
A型肝炎ウイルスは糞便中に排泄され、糞口感染によって伝播する。発生状況は衛生環境に左右され、日本では糞便で汚染された水や食べ物による大規模な集団発生はまれで、魚介類の生食などによる経口感染や性的接触による感染などが報告されている。3月8日-4月11日に報告された81人の多くは、報告医師により経口感染の可能性が指摘されている。

同センターでは予防法に、汚染された水や食べ物を口にしないこと、患者と接する際の適切な糞便処理や手洗いを心掛けることなどを挙げている。』

 ※数年前、透析導入で入院した時に、同室に若い男性がA型肝炎で入院してきた。フランス旅行の際に、生ガキを食べたのが原因と本人は言っていた。
 ただ、その頃、新宿2丁目で、A型肝炎が流行しているという噂を聞いたことがあった。性行為によっても感染することも注意する必要があるのだろう。

韓国の昔話/絵本『トッケビのこんぼう』

2010-04-29 01:53:03 | 絵本・児童文学
トッケビのこんぼう (韓国の昔話)
チョン チャジュン
平凡社

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 今年は、韓国併合という不幸な出来事が起こってから100年目の年である。両国の間の国民の感情も、以前よりは改善しているが、まだ、歴史認識などで大きな隔たりが見られる。地道に、両国による共同研究が進む必要性がある。

 また、歴史的に見て、一時の不幸な関係の時間をのぞいて、両国には深い関係があった。

 まずは、お互いの文化を知ることも、最初の段階としては必要なことであるようだ。

 子どものためのこの絵本は、韓国ではお馴染みの昔話だそうだ。

 「はじめのはなし」と「つづきのはなし」が、本の表表紙と裏表紙からそれぞれ始まっている。本のめくり方が同じということは、裏表紙から始まる物語は、さかさまに描かれているというユニークなものである。その二つの話が、絵本の中央で出会う構成になっている。

 読んでいて、こぶとり爺さんの話を思い出した。この絵本のタイトルに出てくる「トッケビ」は、絵を見ると、日本の鬼のようである。
 「はじめのはなし」は、親孝行の息子が、山の中の廃屋でトッケビ達がその不思議なこん棒で、金貨と銀貨を出している所も見ることになる。日本でいえば打ち出の小槌といったところだろう。このこん棒をどうやって手に入れたかは、実際に本を読んでください。孝行息子は、このこん棒のおかげで、金持ちとなり、両親と幸せに暮らしたというハッピーエンドを迎える。
 これに対して「つづきのはなし」は、この孝行息子の話を聞いた欲深男の試みと失敗を描いている。本当に、こぶとり爺さんのパターンである。やはり、文化の共通性が見られるのであろう。

ネスプ/エスポーが10%台の増収―協和発酵キリン/気になったニュース

2010-04-29 00:20:11 | 透析
ネスプ/エスポーが10%台の増収―協和発酵キリン(医療介護CBニュース) - goo ニュース

主力製品ネスプの適応追加を発表―協和発酵キリン(医療介護CBニュース) - goo ニュース

 ニュースを見ていて気になるのは、慢性腎不全と透析に関する薬のニュースである。健康な人や、他の病気の人には、あまり関係がない話なので、一般にはあまり目に留まることもないのだろ。

 透析医療も、移植医療が普及していない日本はその分、世界一の技術といっていいのだろう。
 使用される薬剤も、確実に進歩している。新薬が外国で開発された時などは、日本で認証されるまでがひどく待ち遠しい思いがするものだ。一日でも長生きできれば、それだけ、新しい医療を受ける機会が多くなると思って、透析患者は、頑張って透析ライフを送ってもらいたい。

 腎機能が低下すると、貧血状態が進行する。以前は、慢性腎不全患者も透析患者も、ひどい貧血に悩まされていた。輸血に頼る患者も存在した。その当時、輸血により、肝炎を発症する患者も少なくはなかったようだ。
 その後、人工の造血ホルモン剤のエリスロポエチンの登場で、患者の貧血状態が劇的に改善され、透析ライフのQOLも向上した。
 そして、エリスロポエチン剤よりも、身体の中での消失半減期が長くなったネスプが登場した。ネスプは、週1回の投与でも良いようだ。透析における作業を簡潔にし、旅行透析の時などに有効かもしれない。米国への旅行では、透析費用も高く、エリスロボエチン剤も高価である。そのために、日本から、エリスロポエチン剤を患者が持参することになる。ネスプの場合は、半減期が長くなる分、国内旅行でも、出発前に打っておけば、次の投与までの時間が延びることになる。
 なお、僕のクリニックでは、まだ、ネプスへの切り替えは行われていないようだ。一時期は、副作用の心配がされたが、今は、さほど問題がないようだ。

 ニュースの中で出てくるレグパラ錠は、透析患者の合併症の副甲状腺機能亢進症に有効な薬である。ヨーロッパで使われていた時から、一日も早い日本での認可を待ち望んでいた。主治医には、発売前から、使ってもらいたいという希望を述べていた。ただし、この薬の難点は、薬価がとても高いことである。
 僕の場合、オキサロールの使用と相まって、副甲状腺ホルモン(PTH)の値が落ち着いている。なお、患者によっては、服用により、副甲状腺が肥大するケースもあるようだ。そうなった場合は、外科的手術が必要となる。

 なお、ネプスも慢性腎不全の保存期にも使えるようになった。