トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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日記/最近のこと

2011-04-03 00:17:37 | 日記
 計画的でない「計画停電」の影響が、まともに日々の透析生活に影響を与えている。透析クリニックの予定はすっかり狂って、日日の変更だけではなく、4時間透析が既に3時間の短時間透析に変更された回数も3回にのぼった。今後、夏の計画停電、冬の計画停電、そして来年の夏の計画停電のことを考えると、大きな不安に襲われる。短時間透析は、余命時間を短縮することは明白だから、僕たちは、今後命を削ることになる可能性が高くなっているようだ。社会の寄っていかされている僕たちは、少しずつ命を削って、社会に恩を返すことになるのであろうか。仕方ないことなのだろうか。銀河鉄道の夜の蠍の火から石炭袋への過程の中での、ジョバンニのような気持ちにはなかなかなれないよ、賢治さん。

 3月31日の透析は、計画停電の中止で、4度目の短時間透析は免れた。中2日だったので、本当に安堵した。でも、先の事は不透明である。
 帰りは、いつものように徒歩で帰った。駅前の枝垂れ桜のうちの日当たりの良い場所の1本が、他の3本に先駆けて、蕾がふくらんでいた。植物たちは、何事もなかったかのように成長を続けている。春を生きている。



 帰り道、毎年、ブログに紹介している早咲きの小さな桜の写メールをとる。ソメイヨシノではない、この品種名のわからない桜の木は、毎年、早々と春の到来を告げている。今年もまた。この木の成長に比べれば、僕のほうがはるかに年を取るのが早いのである。花の散る時間は短くても、木自体は、僕がこの世を去っても、成長を続けるであろう。国道沿いの、クルマの往来が激しい空気の悪い小さな一角でも、その生を続けていく。今年も、ブログに写真を載せることができた。





 漠然たる不安の中で、胃の調子がすこぶる悪い。朝方はなんともないのであるが、夕飯の前は、胃のむかつきが激しくなり、食欲が無くなる。胃カメラの予約も、計画停電の影響で先延ばしになっていて、何時になるかわからない。胃薬も増やしてもらったが、一向によくならない。精神的なものか。果物ならいくらでも食べられそうであるが、果物を健康な人並みに食べることはできない。透析患者が、果物や生野菜を食べすぎると、血中のカリウム値が急激に上がり、心停止してしまうからだ。食欲不振のときにも、食べやすいものは、水分過剰になるものが多いので、それもアウトである。なんとか、無理をしても、食事を取らねばならない。ここで、倒れるわけにはいかないのである。まだ、生きてやりたいことがたくさんあるのだから。

 このシーズン最後のみかんの中に、ハートの形をしているものを見つけた。ささやかな慰めか。しばらくは、ウンシュウミカンは食べられない。そう、本当は、みかんだったら、小さいのが1個が限度なのだろうが、今回は、このハートを1個食べてしまった。甘かった。