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自閉症の早期発見に関する気になったニュース『自閉症児、「低脂血症」の傾向…判定基準に有効』

2012-08-03 20:44:46 | 障害
自閉症児、「低脂血症」の傾向…判定基準に有効(読売新聞) - goo ニュース

 2005年に「発達障害者支援法」が、我が国でやっと施行された。発達障害の社会的理解は、まだまだというのが実情であろう。自閉症が代表とされる発達障害は、先天的なものであり、その程度も軽い障害から重い障害へと連続した形の中で理解されるもので「広汎性発達障害」あるいは「自閉症スペクトラム障害」という言い方は、障害の連続性による。

 人口の1~2%が自閉症やアスペルガー障害を発現するとされている。一般的な障害の特徴は、社会性の障害、コミュニケーション能力の障害、こだわり行動の存在等が挙げられるが、連続体のどこに位置するのかで、それぞれの障害の現れ方は違ってくる。その場の空気が読めなかったり、相手の感情が読み取れないなど、定型発達の多数派の人とは違った世界に住んでいる、或いは世界観を持っている行きづらさを感じている少数者と評価することも出来るのではないか。
 異文化に暮らす彼らが、自分たちとは違う世界のルールを学ぶ上で、早期の支援教育が必要とされる。(我が国で、発達障害の子どもたちへの支援教育が始まったのは、2007年のことであった)。

 今回のニュースは、早期の自閉症の発見に、血中の中性脂肪やコレステロール濃度が判定基準として使えるのではないかという研究結果に関するもので、興味深い内容であった。

「自閉症の未成年者には、血液の脂質濃度が通常に比べ約2割低い「低脂血症」が多いことが、浜松医科大の松崎秀夫特任准教授(分子精神医学)の研究で分かった。」

 「自閉症児174人と、通常の180人を比べたところ、自閉症児の方が、血液の中性脂肪とコレステロール濃度が低いことが分かった。」

 「この結果を基に、血中の中性脂肪濃度を自閉症の判定基準として使った場合、8歳以下では自閉症児の約8割が該当し、検査として有効なことが分かった。」

 診断基準であるとともに、この現象の解明が、自閉症の原因の解明にもつながる可能性も指摘された。


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1 コメント

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偏食と血中栄養 (むししともしし)
2012-08-04 07:53:05
自閉症では、極端な偏食に陥る子が多く、素人考えですがそういった食生活に起因するものかどうかという検証が必要と思います。偏食のある子でも、就学から1・2年で収まってくる子が多いので、8歳以下という結果と概ね一致します。
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